東方狐著聞集

稜さん@なろう)

一人目の脱落者

 黒い狐が靄に包まれてから私たちはやまない攻撃に苦しめられていた。
霊「もうなんなの!?」
雪「口動かさないでよける!」
幽「お仕置きなんて言ってたけど勝てるかわからないわね」
 攻撃を避けながら愚痴をこぼしているがこちらの体力も霊力、妖力は底につこうとしていた。
霊「なんであんなに妖力全開なのに減らないの!?」
幽「多分だけど本体がいるんでしょうね」
霊「本体?」
幽「そう、あの狐はただの溶媒、本体が何処かにいるはずよ?」
雪「一体どこにですか?」
幽「そんなこと知るわけないじゃない」
霊「なによそれ、っ痛」
 避けているといってもところどころにかすり傷が増えていきとうとう
霊「やば、動けな」
 とうとう弾幕を食らってしまった霊歌は気絶し地上に落ちていった。
幽「そろそろ本気出すわよ」
雪「動きを止めます」
 二人は霊歌の敵を打つかのように術を発動した。
雪「雪符『スノーチェーン!」
 どこからか現れた鎖が黒い狐を拘束する。
幽「これで終わりよ。『マスタースパーク』」
 傘の先から巨大な光線を発射し拘束状態の黒い狐を飲み込んだ。
雪「倒せた?」
幽「あれでなんともなかったらあとはスキマ妖怪に任せるわ」

 煙が晴れてそこには…………

つづく

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