東方狐著聞集

稜さん@なろう)

裏と表

 ~真っ黒な空間?~
(ここは何処だ?)
 ラグナは黒い空間に居た
(声も出せないとは一体ここは)
 考えを張り巡らせているとそこに
?「やぁ。ぼくのオリジナルさん」
 ラグナに似た女が立っていた。ラグナと違うといえば髪の毛が黒色と目の色が赤と黒のオッドアイというとこだけだ
(お前は誰だ!)
?「あれ? 声出さないの?」
 ラグナにソックリな女がクスクスと笑っている
(お前の仕業か!)
?「そうだよ。オリジナル」
(なんのために私をここに連れてきた? 答えろ)
?「答えろ?………はぁ!?」
 突然怒りだした
?「お前は! 今の! 状態がわかってないの?! ねえ!」
 怒りながらラグナを蹴る殴るなどして痛めつける
(……)
 しかしラグナは寂しそうな目で黒いラグナを見つめた
黒いラグナ「なんだよ! その目は!」
(ただ力に物を言わせ暴力をするだけの子供ね。貴女)
黒ラグナ「挑発には乗らないよ。ここの説明をしてあげる」
 突然冷静になった黒いラグナは指を鳴らした。するとラグナの前に映像が映された。
(な!? これは)
 そこに映ったのは博麗の巫女を倒しどこかえ飛び去った狐だった
黒ラグナ「ここはオリジナルつまり君の中、そしてぼくは君の怒り、嫉妬、恐怖から生まれた物さ」
 クスクスと笑いながら語る彼女にラグナは背中に冷たい汗が流れた
(私は嫉妬や怒りなど持ち合わせ無かったが?)
黒ラグナ「なぜぼくが生まれたかっていうのわね。西行寺幽々子が死んだからさ」
(嘘をつくな!)
黒ラグナ「嘘じゃないよ。それで君の抑えていた物が爆発して生まれたわけ」
(しかし私はそのことを知らなかった!)
黒ラグナ「嘘をつくなよ。西行寺幽々子に何かしていただろ」
(っ!? お前は今さっき生まれたはずなのになぜわかる?)
黒ラグナ「それは簡単さ君との記憶が繋がっているからさ。今私
(ぼく)がしようとしていることは幻想郷とか言ったこの世界を消すつもりだよ キャハ」
(絶対にやらせるものか!)
黒ラグナ「今の君に何ができるの? おやすみオリジナル(よわきもの)」
(ぐあ!?)
 次の瞬間ラグナの視界は闇に包まれた

つづく


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