東方狐著聞集

稜さん@なろう)

慌てんぼな白狼天狗

 翌日、有価の家に泊まっていたラグナは妖怪の山へと旅立っていた。

「いったい妖怪の山はどこにあるの?」

 愚痴りながら歩いていると『この先妖怪の山入るべからず』と看板が建てられていた

「もうすぐね。少し走りましょうか」

 ラグナは息を大きく吸うと一気に駆け出した。
ラグナの走ったあとはまるで強風が吹いたかのように荒れていた

 ある程度走っていると上の方から声がした

声の人物「止まれ! ここが妖怪の山だと知っての浸入か!」
 声の人物は見回りをしていた白狼天狗だった

「もうついたのね」
白狼天狗「そこの妖怪! ここは妖怪の山だぞ、部外者はすぐに出て行け!」
 ラグナは白狼天狗に気づいたのか上を見上げ挨拶をした
「あら、私のこと忘れたの?」
 するとラグナの姿を思い出したのか直ぐに敬礼をとり謝罪した
白狼天狗「誠にすいませんでした。まさかラグナ様だとは知らずに何でも罰を受ける覚悟です」
「それなら桜鬼の場所まで頼めるかしら?」
白狼天狗「了解しました!」


つづく

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