東方狐著聞集
三尾 開戦 人妖大戦 中
~永琳shift~
 外は物音一つも聞こえない。本当にラグナ達は
戦っているのかしら? 本当に妖怪達が攻めてきたのかしら?
~shiftOut~
やっと霊力が回復したか。少し使いすぎたな。しかし、音がなくなった、左翼と右翼は無事だろうか。
 「右翼側と左翼側から伝言は?」
 「今のところはありません」
――伝言係りの部下が伝える。 
「そうか」
どうしたものか、おや。あの大槍は……
「ラグナ様! 右方側の敵は片づけました」
「何匹いた?」
「たぶん、六十匹ほどです。左翼側の数はわかりません」
「いや、大丈夫だ。右翼部隊はよくやってくれた。今からは中央隊と一緒に前進せよ!」
「「「「「「了解!」」」」
――右翼部隊が声をそろえ敬礼をとる。
「左翼側はどうなっている!!」
「大丈夫ですぜ」
――斧を担いだ男が言いながら歩み寄ってくる。
「お、幽鬼の兄貴もいたのか」
――斧を持った男はラグナの傍にいた大槍を持った男に笑いながら話しかけた。
 「無事だったのか佐助」
――幽鬼と呼ばれた大槍を担いだ男は安心した表情で言った。
 
「幽鬼の兄貴も無事だったのかい」
――佐助と呼ばれた斧を担いだ男は豪快に笑いながら言う。
 「お前ら、再会を喜ぶのはいいが戦場のど真ん中だぞ? 死んでも知らんからな」
 ――ラグナは笑顔で言った。しかし、周りからは鬼のように見えたそうだ。
「「す、すいませんでした」」
 「よし、なら早く持ち場に付け!」
「「はっ!」」
「(死亡者数、六名。負傷者二十一名か。残りは私を入れて二十三名……妖怪どもを二百匹倒した。残りは八百といったところか。そろそろだな)佐助」
「なんすか? ラグナ様」
「能力の発動許可を出す」
――その言葉に佐助の表情は強く引き締められた。 
「了解です。さーて、派手にブチかますぜ!」
佐助は『特定したものを爆発させる程度の能力』を持っている。この能力は敵を特定していたらどこにいても爆発させることができるというものだ。恐ろしい。
「爆ぜな!」
――佐助が能力を発動する。するといたるところから爆発音と断末魔が起きた。
「ふぅ、霊力を持ってかれやしたね……」
 「よくやった。お前は休憩してほかの者に残党の駆除を任せよ」
 「了解ですぜ、ラグナ様」
残り人数二十三人に対し妖怪の大軍の数残り三百匹
 「(幽鬼にも許可をだすべきか? しかし、霊力の消費も激しい技だ
、どうするべきか)……」
 「ラグナ様! 俺も能力を発動させてください!」」
「そうか、たのむ」
 「了解です! 佐助に負けれねえな!」
幽鬼の能力は『特定したものを凍らせる程度の能力』だ。佐助と同じように特定したらどこにいても凍らせることのできるというものだ。
そして、この二人の兄弟は爆発と凍らせる能力のほかに『特定する程度の能力』を持っている
この能力は、自分からある程度の距離にいるものを特定することのできる能力で二人の凍らせる能力と爆発させる能力とかなり相性のいい能力だ。
それ故に霊力の消費もすごいのだ。
「永久に凍りつけ」
――幽鬼の能力が発動する。瞬く間に周りの温度が下がりあらゆる場所から氷の山が飛び出した。
「破ッ!!」
――声と同時に持っていた槍を地面に刺す。すると氷の山はパリ―ンと音を立て崩れた。
妖怪の残り一匹
  ~永琳shift~
 
いきなり、爆発音が鳴り響きだした。妖怪の大軍が押し寄せてきたというのは本当のようね。
大丈夫かしら、ラグナ
「音がすごいわね」
「ラグナ殿たちが頑張ってくれているのでしょう」
――すると船の奥のほうから見張りの兵が入ってきた
「後五分でこの船も出れます!」
 「わかったわ」
あと五分、そうしたらここともお別れ……ラグナとも
 
~shiftOut~
残りの妖力の数は一つだけか。
 「確認するが妖怪の数は後どれ程残っている?」
 「あと一匹だけです」
――幽鬼が答える。
(やはりか。しかし、おかしい。なぜ動きがないんだ?)
 
「妖怪が物凄い速度で接近中!?」
――佐助が叫ぶ。
 「いかん! 全員私の後ろにさがれ!」
――兵士たちが下がると同時にラグナの目の前が消し飛んだ。そして、煙が晴れそこには一匹の妖怪がいた。
「……ほう。今のを止めるか」
――にやにやと笑いながら拍手をしている。
 「(なんだ? こいつは)貴様が大将か?」
「そうだ。俺が大将、零季様だ。千の大軍を倒すの予想通りだが。まさか桜鬼が倒されるとはな。桜鬼を倒したのはお前か?」
 「そうだ、桜鬼は私が倒した」
――その返答に満足したのか笑いながら言った。
 
「ほぅ、では本気が出せるな」
――すると零季の周りが歪み始めた。
「なんなんだ。あの、禍々しい妖気は!?」
――幽鬼が目を見開き叫ぶ。
 「(いかん! このままじゃ全滅だ)全員、船まで避難しろ!!」
――しかし、部下たちは「絶対にいやです!!」と拒否した。しかしラグナは
「皆すまない。許せよ 『転送』」
――二十二名の部下たちを瞬間移動の術で移動させていた。
 
「……フフフッハハハハ! 一人で勝てるとでも? 手加減してやるから本気で来るんだな!」
「いいだろう……最初から本気でしてやる」
  ~shiftOut~
~永琳shift~
船が打ち上げられ都市が小さくなるころ私の目の前にラグナの部下たちが現れた(・・・)
 「貴方達、いきなり現れてどうしたの?」
 「ラグナ様が私達を此処まで飛ばしてくれやした」
この斧を持った男は確か佐助ね。ラグナが飛ばしたってどういうことかしら?
「それはどういう意味?」
 「それは、俺が説明します」
  この人は幽鬼ね。
――幽鬼が説明をした。
「なるほどね……あなたたちはよくやってくれたわ。ご苦労さま。部屋があるあからそこで休んでちょうだい。絶対よ」
 「はぁ……わかりやした。お前ら奥に行くぞ」
 ――部下たちは部屋から出て行った。
 「ラグナ……」
永琳の顔から流れ落ちた涙は頬を伝って床に落ちた。
続く
 外は物音一つも聞こえない。本当にラグナ達は
戦っているのかしら? 本当に妖怪達が攻めてきたのかしら?
~shiftOut~
やっと霊力が回復したか。少し使いすぎたな。しかし、音がなくなった、左翼と右翼は無事だろうか。
 「右翼側と左翼側から伝言は?」
 「今のところはありません」
――伝言係りの部下が伝える。 
「そうか」
どうしたものか、おや。あの大槍は……
「ラグナ様! 右方側の敵は片づけました」
「何匹いた?」
「たぶん、六十匹ほどです。左翼側の数はわかりません」
「いや、大丈夫だ。右翼部隊はよくやってくれた。今からは中央隊と一緒に前進せよ!」
「「「「「「了解!」」」」
――右翼部隊が声をそろえ敬礼をとる。
「左翼側はどうなっている!!」
「大丈夫ですぜ」
――斧を担いだ男が言いながら歩み寄ってくる。
「お、幽鬼の兄貴もいたのか」
――斧を持った男はラグナの傍にいた大槍を持った男に笑いながら話しかけた。
 「無事だったのか佐助」
――幽鬼と呼ばれた大槍を担いだ男は安心した表情で言った。
 
「幽鬼の兄貴も無事だったのかい」
――佐助と呼ばれた斧を担いだ男は豪快に笑いながら言う。
 「お前ら、再会を喜ぶのはいいが戦場のど真ん中だぞ? 死んでも知らんからな」
 ――ラグナは笑顔で言った。しかし、周りからは鬼のように見えたそうだ。
「「す、すいませんでした」」
 「よし、なら早く持ち場に付け!」
「「はっ!」」
「(死亡者数、六名。負傷者二十一名か。残りは私を入れて二十三名……妖怪どもを二百匹倒した。残りは八百といったところか。そろそろだな)佐助」
「なんすか? ラグナ様」
「能力の発動許可を出す」
――その言葉に佐助の表情は強く引き締められた。 
「了解です。さーて、派手にブチかますぜ!」
佐助は『特定したものを爆発させる程度の能力』を持っている。この能力は敵を特定していたらどこにいても爆発させることができるというものだ。恐ろしい。
「爆ぜな!」
――佐助が能力を発動する。するといたるところから爆発音と断末魔が起きた。
「ふぅ、霊力を持ってかれやしたね……」
 「よくやった。お前は休憩してほかの者に残党の駆除を任せよ」
 「了解ですぜ、ラグナ様」
残り人数二十三人に対し妖怪の大軍の数残り三百匹
 「(幽鬼にも許可をだすべきか? しかし、霊力の消費も激しい技だ
、どうするべきか)……」
 「ラグナ様! 俺も能力を発動させてください!」」
「そうか、たのむ」
 「了解です! 佐助に負けれねえな!」
幽鬼の能力は『特定したものを凍らせる程度の能力』だ。佐助と同じように特定したらどこにいても凍らせることのできるというものだ。
そして、この二人の兄弟は爆発と凍らせる能力のほかに『特定する程度の能力』を持っている
この能力は、自分からある程度の距離にいるものを特定することのできる能力で二人の凍らせる能力と爆発させる能力とかなり相性のいい能力だ。
それ故に霊力の消費もすごいのだ。
「永久に凍りつけ」
――幽鬼の能力が発動する。瞬く間に周りの温度が下がりあらゆる場所から氷の山が飛び出した。
「破ッ!!」
――声と同時に持っていた槍を地面に刺す。すると氷の山はパリ―ンと音を立て崩れた。
妖怪の残り一匹
  ~永琳shift~
 
いきなり、爆発音が鳴り響きだした。妖怪の大軍が押し寄せてきたというのは本当のようね。
大丈夫かしら、ラグナ
「音がすごいわね」
「ラグナ殿たちが頑張ってくれているのでしょう」
――すると船の奥のほうから見張りの兵が入ってきた
「後五分でこの船も出れます!」
 「わかったわ」
あと五分、そうしたらここともお別れ……ラグナとも
 
~shiftOut~
残りの妖力の数は一つだけか。
 「確認するが妖怪の数は後どれ程残っている?」
 「あと一匹だけです」
――幽鬼が答える。
(やはりか。しかし、おかしい。なぜ動きがないんだ?)
 
「妖怪が物凄い速度で接近中!?」
――佐助が叫ぶ。
 「いかん! 全員私の後ろにさがれ!」
――兵士たちが下がると同時にラグナの目の前が消し飛んだ。そして、煙が晴れそこには一匹の妖怪がいた。
「……ほう。今のを止めるか」
――にやにやと笑いながら拍手をしている。
 「(なんだ? こいつは)貴様が大将か?」
「そうだ。俺が大将、零季様だ。千の大軍を倒すの予想通りだが。まさか桜鬼が倒されるとはな。桜鬼を倒したのはお前か?」
 「そうだ、桜鬼は私が倒した」
――その返答に満足したのか笑いながら言った。
 
「ほぅ、では本気が出せるな」
――すると零季の周りが歪み始めた。
「なんなんだ。あの、禍々しい妖気は!?」
――幽鬼が目を見開き叫ぶ。
 「(いかん! このままじゃ全滅だ)全員、船まで避難しろ!!」
――しかし、部下たちは「絶対にいやです!!」と拒否した。しかしラグナは
「皆すまない。許せよ 『転送』」
――二十二名の部下たちを瞬間移動の術で移動させていた。
 
「……フフフッハハハハ! 一人で勝てるとでも? 手加減してやるから本気で来るんだな!」
「いいだろう……最初から本気でしてやる」
  ~shiftOut~
~永琳shift~
船が打ち上げられ都市が小さくなるころ私の目の前にラグナの部下たちが現れた(・・・)
 「貴方達、いきなり現れてどうしたの?」
 「ラグナ様が私達を此処まで飛ばしてくれやした」
この斧を持った男は確か佐助ね。ラグナが飛ばしたってどういうことかしら?
「それはどういう意味?」
 「それは、俺が説明します」
  この人は幽鬼ね。
――幽鬼が説明をした。
「なるほどね……あなたたちはよくやってくれたわ。ご苦労さま。部屋があるあからそこで休んでちょうだい。絶対よ」
 「はぁ……わかりやした。お前ら奥に行くぞ」
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