東方狐著聞集
一尾 新たな名。 新たな場所
 森を無事抜けて私は都市の中を歩いています。え? おかしいって? 知りませんよ!
「ねえ、永琳。ここって村ですよね?」
なんであなたはドヤ顔なんですかね?
 「此処は村じゃなくて都市、街よ」
後ろにバババーン! って音が付きそうなドヤ顔ですね。
 「(しかし、オカシイですね。この時代ならまだ村のはずですし、周りは村でしたし。)へぇ~町っていうんですね」
ここは怪しまれないように知らない振りをしておきますか。
少し注意したほうがいいですね。明らかに普通じゃないですし。
「ここが私の家よ。あなたの部屋はどこでもいいわね」
私の目の前に現れたのは学校くらいの大きさの建物だった。
でかい、そして永琳は今なんて言いました?
「もう一度いいですか?」
「あなたの部屋はどこでもいいわよね」
ん? んん? どういう意味ですか? この言い方だと私がここに住むみたいな感じじゃないっですか!
「部屋は結構ですよ。旅の途中なので」 
「いいじゃない一緒に住みましょうよ。ね?」
笑顔で言ってるけど断ったらどうなっても知らないと言っているように感じますね……怖い。
 「え、えーと少しの間なら」」
「少しの間ってどのくらいなのかしら? 一年? 五年? それとも十年?」
「えーと、いちね……三年で」
「仕方ないわ。三年の間よろしくね。(三年もあれば、フフフ」
また笑ってる。怖い
 「あの、なぜ笑っているんですか?」
あ、驚いてる。もしかして無意識だったんですかね?
「え、いやなんでもないわよ。部屋にくわよ。ついてきて」
~少女移動中~
広い、ここは居間ですかね? でも布団があるし
「ここは、私の寝室よ。はい、お茶」
寝室でした。あ、お茶おいしい。
「そうでしたか。お茶うまいですね」
「それはどうも。ところで貴女、妖怪でしょ?」
 「……?! なぜ、妖怪だとわかったんですか」
オカシイ、完璧に霊力に代えていたはずなのに。なぜばれた?
「簡単よ。あなたの霊力は妖力と同じ波だったからよ。普通、霊力は陽の向きに流れている、それなのに貴女の霊力は陰の方向に流れていたわ」
何を言ってるかわかんないけど。まさか、陰陽の向きでばれるとは。
「もしかしたら、陰のほうに流れている人間もいるかもしれませんよ」
「ありえないわ。 それにあの森は霊力を喰らう森、霊力のある人間があの森に入ったら……数分も立たないうちに死ぬわ」
「だが、あなたはあそこにいた」
 「簡単な話よ。霊力を消す薬で一時的に消していただけ。私の能力なら可能なのよ」
「そ……うですか。私の負けですね。どうぞ退治してください」
まさか、こんな少女に負けるなんて悔しいですね。 
「あなたは何を言っているの? 退治なんてしないわよ。それに陰と陽の向きを感知できる人間なんていないわ」
「なら、なぜ向きがわかったんですか?」
「あなたの飲んだお茶の力よ」
 また薬ですか……今日は薬やらなんやらに負けてばかりですね。
「そうでしたか」
「じゃあ、次は貴女の名前を付けてあげる」
「名前ですか!?」
「えぇ、名前がないなんて不便でしかないでしょ? だからあなたの名前は」
「私の名前は……?」
ワクワクします! 早く聞きたい!
 「ラグナよ!!」
 永林はやってやりましたと言った風な顔をで自分で注いだお茶を飲み干した。
「ラグナですか?」
  私は心の中で名前を何度も呟いた。
「ラグナ、ラグナ。いい名前です! 永林、ありがとうござます!」
「いえ、いいのよ。でも喜んでもらえてよかったわ」
「ところで何故ラグナなのでしょうか?」
「そ、それは……自分で考えなさい!」
  あ、彼女なんにも考えてませんでしたね!?
 「さぁ! 街を案内するから外に出るわよ!」
「わかりました。これから末長くよろしくお願いします!」
  名前の事は永林の驚いた顔を見れたのでよしとしましょう。
つづく
「ねえ、永琳。ここって村ですよね?」
なんであなたはドヤ顔なんですかね?
 「此処は村じゃなくて都市、街よ」
後ろにバババーン! って音が付きそうなドヤ顔ですね。
 「(しかし、オカシイですね。この時代ならまだ村のはずですし、周りは村でしたし。)へぇ~町っていうんですね」
ここは怪しまれないように知らない振りをしておきますか。
少し注意したほうがいいですね。明らかに普通じゃないですし。
「ここが私の家よ。あなたの部屋はどこでもいいわね」
私の目の前に現れたのは学校くらいの大きさの建物だった。
でかい、そして永琳は今なんて言いました?
「もう一度いいですか?」
「あなたの部屋はどこでもいいわよね」
ん? んん? どういう意味ですか? この言い方だと私がここに住むみたいな感じじゃないっですか!
「部屋は結構ですよ。旅の途中なので」 
「いいじゃない一緒に住みましょうよ。ね?」
笑顔で言ってるけど断ったらどうなっても知らないと言っているように感じますね……怖い。
 「え、えーと少しの間なら」」
「少しの間ってどのくらいなのかしら? 一年? 五年? それとも十年?」
「えーと、いちね……三年で」
「仕方ないわ。三年の間よろしくね。(三年もあれば、フフフ」
また笑ってる。怖い
 「あの、なぜ笑っているんですか?」
あ、驚いてる。もしかして無意識だったんですかね?
「え、いやなんでもないわよ。部屋にくわよ。ついてきて」
~少女移動中~
広い、ここは居間ですかね? でも布団があるし
「ここは、私の寝室よ。はい、お茶」
寝室でした。あ、お茶おいしい。
「そうでしたか。お茶うまいですね」
「それはどうも。ところで貴女、妖怪でしょ?」
 「……?! なぜ、妖怪だとわかったんですか」
オカシイ、完璧に霊力に代えていたはずなのに。なぜばれた?
「簡単よ。あなたの霊力は妖力と同じ波だったからよ。普通、霊力は陽の向きに流れている、それなのに貴女の霊力は陰の方向に流れていたわ」
何を言ってるかわかんないけど。まさか、陰陽の向きでばれるとは。
「もしかしたら、陰のほうに流れている人間もいるかもしれませんよ」
「ありえないわ。 それにあの森は霊力を喰らう森、霊力のある人間があの森に入ったら……数分も立たないうちに死ぬわ」
「だが、あなたはあそこにいた」
 「簡単な話よ。霊力を消す薬で一時的に消していただけ。私の能力なら可能なのよ」
「そ……うですか。私の負けですね。どうぞ退治してください」
まさか、こんな少女に負けるなんて悔しいですね。 
「あなたは何を言っているの? 退治なんてしないわよ。それに陰と陽の向きを感知できる人間なんていないわ」
「なら、なぜ向きがわかったんですか?」
「あなたの飲んだお茶の力よ」
 また薬ですか……今日は薬やらなんやらに負けてばかりですね。
「そうでしたか」
「じゃあ、次は貴女の名前を付けてあげる」
「名前ですか!?」
「えぇ、名前がないなんて不便でしかないでしょ? だからあなたの名前は」
「私の名前は……?」
ワクワクします! 早く聞きたい!
 「ラグナよ!!」
 永林はやってやりましたと言った風な顔をで自分で注いだお茶を飲み干した。
「ラグナですか?」
  私は心の中で名前を何度も呟いた。
「ラグナ、ラグナ。いい名前です! 永林、ありがとうござます!」
「いえ、いいのよ。でも喜んでもらえてよかったわ」
「ところで何故ラグナなのでしょうか?」
「そ、それは……自分で考えなさい!」
  あ、彼女なんにも考えてませんでしたね!?
 「さぁ! 街を案内するから外に出るわよ!」
「わかりました。これから末長くよろしくお願いします!」
  名前の事は永林の驚いた顔を見れたのでよしとしましょう。
つづく
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