連奏恋歌〜求愛する贖罪者〜

川島晴斗

設定:第一章地点

人物紹介前にミドルネームの所以について。
後ほど本編でも説明するつもりですが、クオンやラナは同じ家の生まれでもミドルネームが違います。ミドルネームが入る理由は国によって変わりますが、ことバスレノスにおいて、貴族、皇族はバスレノスの神々、英霊の名を1つ賜り、その加護を受けるという意味合いからミドルネームが付けられます。ヴァムテルにおいては教団の主であるため、まったく別になりますが、そもそもヴァムテルは貴族ではないので勝手に名乗っているだけです。

また、フラクリスラルにはミドルネームという文化がありません。そのため、フラクリスラル出身のミズヤ、フォルシーナはミドルネームが無いのです。(フォルシーナの出自については別作:連奏恋歌〜歌われぬ原初のバラード〜にて)
以上



―バスレノス―

ミズヤ・シュテルロード
年齢/12(肉体年齢)
性別/男
概要/あの受難より2年後、森暮らしを基本としていた彼はクオンに連れられ、バスレノスにやってきた。【羽衣天技】を何発も使えるその膨大な魔力量を持ちながら、性格は相も変わらずほわほわしている。

神楽器がなければ通常は【羽衣天技】が使えないところ、ミズヤに関しては【羽衣天技】が普通に存在していた世界【ヤプタレア】出身であるため、潜在能力があり、使用できる。本来ならば1発で魔力がなくなり死に至る魔法だが、ミズヤは愛を魔力に変える力を、彼の前世に当たる存在"愛律司神"から授けられているために魔力は神楽器なしでも【サウドラシア】最上位クラスである。


クオン・カライサール・バスレノス
年齢/13
性別/女
概要/ミズヤに助けられ、バスレノスに導いた第二皇女。皇族の末子で立場は悪いが、姉や母と同様に、冷静で堅い性格である。しかし性格とは裏腹に、ふわふわなツインテールが特徴的である。


ラナ・ファイサール・バスレノス
年齢/18
性別/女
概要/バスレノス帝国第一皇女であり、第一子。全てに対して全力で接し、力を振るう。知力、魔力、体術において優れ、バスレノスの主戦力。クオンとは違い、腰まで伸びたポニーテールをしている。


トメスタス・クシュリュ・バスレノス
年齢/17
性別/男
概要/バスレノス帝国第一皇子であり、神楽器を持つ。豪快な性格であり、頭は悪いが悪知恵が働く。彼が怒っている姿をみた者はいないと言う。着飾らないため、ボサボサな髪とパンツ姿で外に出ることもある(そしてラナにボコボコにされる)。


サトリ・ジュカード・バスレノス
年齢/40
性別/女
概要/バスレノス帝国の皇后であり、クオンらの母。知的で物腰が柔らかく、どんな時も冷静に対処する。宰相と仲が良く、国の運用方法についての議論が止まない。髪色はクオンたちと違い、緑色のロングヘアである。


カライアス・ジュカード・バスレノス
年齢/42
性別/男
概要/バスレノスの皇帝であり、クオンたちの父親。戦闘、魔法作成などを得意とし、国事にはあまり関心は無いが、歴代皇帝と変わらぬ働きをする。髪の色は銀色で、オールバックにしようか悩んでいるがいろいろな人に止められている。今は丸っこい髪型だ。


ヴァムテル・主・ロスティア
年齢/28
性別/男
概要/元は給料の良さから国を超えてバスレノスの兵になった戦士。今でこそ大将であるがフィサ、家族とどんな関係が……? また、バスレノスで神を祀る教団の団長を務める。青魔法が得意。


ヘイラ・シュロン・ケール
年齢/35
性別/男
概要/バスレノスの大将。豪快な性格ながら、民を想う気持ちは皇族に引けを取らない。公爵家を継ぐ男で、赤魔法を得意とする。


―キュール―

トメスタス・レクイワナ・キュール
年齢/17
性別/男
概要/元キュール共和国の王太子。国を取り戻すため、妹と共にレジスタンスを立ち上げる。バスレノスのトメスタスとは違い、知的で冷酷な心情である。“5色の結界王”と呼ばれ、通常の魔法とは違う“異能”によって様々な性質の結界を操る。


ミュベス・レクイワナ・キュール
年齢/16
性別/女
概要/元キュール共和国の姫。兄を遵法し、付き従う。基本的に魔法は使わず、奪ったイグソーブ武具で戦う。


フィサ
年齢/16
性別/女
概要/ヴァムテルの妹であり、バスレノスを憎んで戦う少女。兄には複雑な思いを抱いているが、その理由は何か――?


―その他―

サラ・ユイス・アルトリーユ
年齢/12(肉体年齢)
性別/女
概要/猫を操りミズヤを観察する前世の恋人。ミズヤの第二の人生を共に歩み、第二の人生を知る【サウドラシア】唯一の人物。バスレノスの事情などどうでもよく、早くミズヤと再会したいが、最近は「いっそ猫のままでいい」と思い始めたらしい。


アラル
年齢/21
性別/男
概要/瞬間移動で全国をまたにかける少年。“異能”により、依頼を求める相手の元へ行くことができる。フォルシーナの元で育てられ、母としてよく慕っているが、ミズヤの存在によって独り占めできなくなってきたことに不満を持つ。ミズヤとも仲は良い。


フォルシーナ・チュリケット
年齢/169
性別/女
概要/世界の秘密を知る唯一の存在。ヤララン・シュテルロードの復活まで、世界をいい方向へ導こうと務める。


ユウキ
年齢/12
性別/男
概要/自由を司る神の息子であり、ミズヤと似た顔立ちをしている。自由の第二世界から転生したサラ、ミズヤの監視を臨時で務める。歳若くしてその能力は神にも匹敵するが、遊び人の父を反面教師として育ったために真面目で誠実であり、無駄に力を使ったりしない。


―イグソーブ武具―

イグソーブ武具はバスレノスの英知の結晶であり、魔法による肉体損傷を軽減、または無効化する。しかし、物理攻撃が弱点となり、投石などには弱い。主な武器としては3種類であり、現在本編では2種類が登場している。


ラージ・イグソーブ
トンファー型の武器で、握り手のスイッチにより魔法のレーザーを放出する。岩を貫通するほどの威力を持つが、反動が大きいため固定大砲となるか空中で撃つことになる。
機体の真ん中にあるトリガーを引くことで半径3mに防護用の結界を張れる。


ドライブ・イグソーブ
スイッチによって刀・銃・移動機等になる。使い手次第ではこの武器1つで小隊を滅ぼせる。


・異能について・
通常の魔法以外に、魔法に関する固有能力を負って生まれてくることがあり、この能力を"異能"と呼ぶ。
異能は多くの場合が気味悪がられ、アラルのように捨てられることも多い。トメスタス(キュール)に関しては瞳が綺麗であること、あらゆる面において大いに役立つことから忌避されなかった。

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