高校生は蛇になる

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68話 終焉ノ探索能力

 再びダンジョンを潜って行く。

 最深部に着くと、クリスタが立って待っていた。

「ただいま。さて、また戦ってもあまり意味は無いと思うが、どうする?配下になるか?」

 正直負ける自信が無い。
終焉神の自己防衛が強すぎる。

「私の魔法の全てが通用しない、どうやっても勝てないだろうな。……条件が3つ有る」

 条件が3つ?力で屈するだけじゃないのか?

「1つは私を力で屈する。これはもういい、お前には勝てない。2つ目は、お前の配下になっても私をダンジョンに置いていくこと。最後の1つは、……リリアと言う妖精に会わせてくれ」

「リリアって、誰だ?」

 2つ目の条件はもともとそのつもりだったからいいけど、リリアって誰だよ。

「私も詳しくは分からない。だが、私に守る意思と名前を与えてくれた妖精だ」

 ふーん、つまりこいつが守護魔神になった原因か。

「とりあえず探してみる」

 理ノ神で検索する。

「……探しに行くのではないのか?」

 クリスタが困惑してる。
そりゃそうだな、探してみる言っといて動いてないんだから。

……検索修了、結果、リリアって名前の妖精はこの世界に1000人以上いる。

「もっと特徴絞れないか?」

「特徴?たしか黄色に透き通った羽だったような」

 黄色に透き通った羽の条件も追加して再検索だ。

……検索修了、結果、100人以下まで絞れた。

 あれ、たいして状況が変わってないような気が……。
き、気のせいだよね、10分の1まで絞れたしね。

「もっと絞れる特徴ない?」

「他はこの辺に住んでるとしか……」

 そうか、その手が有ったか。
その条件も加えて再検索だ。

……検索修了、結果、1人に特定出来た。

 よっしゃ、特定成功。

「よし、ついてこい」

「見つけたのか?だが動いていないよな?」

「スキルで見つけた。早く行くぞ」

「わ、分かった」

 そして俺達は出発した。

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