高校生は蛇になる

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48話 終焉ノ力

 最初に見た光は、炎の光だった。

 森の中にクレーターができ、その中で膨大な魔力を含んだ炎が揺らめいていた。
 フィートは、炎の中で疲れきったように倒れている。
俺を助けるために銀の殻を壊そうとして、魔法を打ち続けたのだろう。

 フィートは、良かったというような表情を浮かべ、目を瞑った。

 死んでいる訳ではないようだが、念のため《命の炎》と《静寂の奇跡》の魔法をかけておく。

 次にステータスの確認をする。
異常な進化を遂げてしまったのだから確認しておかなければならない。

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ステータス

名 カヴァタ
種族 終焉神
称号 終焉を司る魔王

攻撃力 10000000000×64846
防御力 10000000000×64846
耐久力 10000000000×64846
持久力 10000000000×64846
瞬発力 20000419352×64846
総合戦闘力評価 Unknown詳細不明

スキル
終焉ノ司神・現人神の加護・毒ノ邪神・毒霧・理ノ神・SPノ神・混沌の炎・聖魔の炎・天と悪の灯火・神速・蛇眼・致死毒ノ邪眼・拘束ノ邪眼・昏睡ノ邪眼・眷属化・眷属行使・言語共通化・技能魔王・一週環蘇生・ファイル(64828)

SP 0
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 終焉ノ司神、このスキルが増えた。
 この時点で俺の戦闘力は計れなくなっている。

――――
終焉ノ司神

終焉ヲ司ル。

真ナル神ヲ食ラエ。
――――

 その原因がこれだ。
 終焉を司る、この文だけで終焉神の恐ろしさが理解できる。
 そして、進化条件が命令文になっている。
それだけこのスキルは力を欲しがっているらしい。

 だがこのスキルに力を与える気は無い。
 技能魔王を進化させる、それが俺の第1目標だ。

 それに向けて、俺は歩み続ける。たとえ何があっても。

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