高校生は蛇になる

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31話 再出発

「クルルルゥ」

 お、フィートが帰ってきた。
……口にフィート以上の大きさの生き物を咥えてるのは気にしないぞ。あれは見てはいけないものだ。

「じゃあ行くか」

「クルウ」

 とりあえずフィートが帰ってきたしもう出発することにした。
……俺は気にしないぞ。咥えてた生き物を一口で飲み込んだことなんて気にしないぞ。

 フィートがどのぐらいの速さで飛べるのか気になるな。
 森の中を進む。魔王になる前のフィートが置いていかれたぐらいの速さは問題ない。
まあこの程度で俺に追い付けないようじゃあ困るんだけどな。

 次にその2倍程度、俺の最大速の2割ぐらいだと思う。
これも問題ない。
フィートにはまだまだ余裕が有りそうだ。
 ならば少し速めに5割程度。
このぐらいで置いていかれはじめた。
俺としては少し予想外だ。
神速魔王ならもう少しは速いと思ったのだが。
……まあ俺もスキルだけなら持ってるけど。

 5割できついなら3割でどうだ!と思ったが、これでギリギリぐらいか……。
となると、少し余裕を持って2割がちょうどいいのかな?
 とりあえずこれからはそのぐらいの速さで移動するとしよう。

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