高校生は蛇になる

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140話 銀の繭の外へ

『後数分もすればこの銀の繭は消え、お前の進化は終わる。ここから出れば儂の影響も減り、この様に話せることも少なくなるだろう。だから、ここで儂が言うことは一つ。邪神を倒せ』

「もちろんだ。終焉神の力、ありがたく使わさせてもらうぞ」

『ああ、行ってこい。儂の力で、道は開ける』

 銀の繭に、罅が生じた。
 罅は広がり、亀裂となり、亀裂から繭が欠け、穴になった。

 そして、繭が銀色に強く輝くと、ガラスが割れる様な音を立て、砕け散った。

「久々の外……だな?」

 そこで俺が見たのは、楽しそうに談笑する見覚えの有るリッチと忘れようのない男。そして、より一層輝いて見えるフェニックスの姿だった。

 ……一体何があった?

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