高校生は蛇になる
135話 銀の繭の中で フィートの安否
「頼ん、だ、ぞ」
ザーズを中心とした空間に、銀の亀裂が走っていく。
亀裂は広がっていき、空間が砕け散った。
『技能魔王により、不死魔王を奪取しました。魔王スキル及び神スキルの、それぞれ10個ずつの取得を確認。技能魔王の進化を開始します』
今まで進化した時の様に、俺の意識が遠退いていく――
『終焉神により、終焉繭作成。これにより、個体名カヴァタの意識存続』
――前に、銀の鎧が銀の繭に変わり俺を覆うと、俺の意識ははっきりとしたものに成った
『大丈夫か?』
頭に声が響く。
「ああ、ここは一体……。俺は勝ったのか?」
『ここは儂の繭の中だ。安心しろ。お前は……いや、お前達は勝ったんだ』
「だったら、早くフィートを迎えに行かないと」
『そう慌てるな。お前は進化の最中だ。ここから出れば意識を失う。それに、フィートならこの繭の外で倒れておる』
「それは本当か!? フィートは無事か!?」
『だから慌てるな。安心しろ、フィートはぐっすり眠っておる。傷も無い』
「良かった……」
『……儂について気にならないのか?』
「ああ、そうか。お前は誰なんだ?」
『儂は終焉神だ。それ以上でもそれ以下でも無い』
「そうか、勝たせてくれてありがとな。それと、今まで無意味に敵視してすまん」
『別に構わん。それより、次は邪神だぞ? 心の準備は大丈夫か?進化が終わったらすぐに行くぞ』
「おう、もちろんだ。で、進化はいつ終わるんだ?」
『一ヶ月位だ』
「……え?」
ザーズを中心とした空間に、銀の亀裂が走っていく。
亀裂は広がっていき、空間が砕け散った。
『技能魔王により、不死魔王を奪取しました。魔王スキル及び神スキルの、それぞれ10個ずつの取得を確認。技能魔王の進化を開始します』
今まで進化した時の様に、俺の意識が遠退いていく――
『終焉神により、終焉繭作成。これにより、個体名カヴァタの意識存続』
――前に、銀の鎧が銀の繭に変わり俺を覆うと、俺の意識ははっきりとしたものに成った
『大丈夫か?』
頭に声が響く。
「ああ、ここは一体……。俺は勝ったのか?」
『ここは儂の繭の中だ。安心しろ。お前は……いや、お前達は勝ったんだ』
「だったら、早くフィートを迎えに行かないと」
『そう慌てるな。お前は進化の最中だ。ここから出れば意識を失う。それに、フィートならこの繭の外で倒れておる』
「それは本当か!? フィートは無事か!?」
『だから慌てるな。安心しろ、フィートはぐっすり眠っておる。傷も無い』
「良かった……」
『……儂について気にならないのか?』
「ああ、そうか。お前は誰なんだ?」
『儂は終焉神だ。それ以上でもそれ以下でも無い』
「そうか、勝たせてくれてありがとな。それと、今まで無意味に敵視してすまん」
『別に構わん。それより、次は邪神だぞ? 心の準備は大丈夫か?進化が終わったらすぐに行くぞ』
「おう、もちろんだ。で、進化はいつ終わるんだ?」
『一ヶ月位だ』
「……え?」
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