高校生は蛇になる

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120話 第三ノ試練 入口

 巨大な門の扉を押し開ける。
 案外軽いな。もっと開けづらいと思ってたんだが。

 扉は、俺が少し押すと勝手に開いていった。なぜ片方しか押してないのに両方とも開いた。連動しているのだろうか?

 まあそれは置いといて、門を開けた直後、新たな情報が送り込まれてきた。今までとは違う、文章だけの情報だ。

『第三ノ試練は、迷いなり』

 そして、俺の前には黒い床、壁、天井に囲まれた、別れ道がいくつか見える通路。天井が仄かに光っていて、ある程度近い範囲までなら見える。

 幅は、門の横幅と同じで、50m位だ。

 迷宮か、俺のために作られた。

 誰がこんな面倒臭いことをしてるのかは解らないが、俺のための試練だ。終焉神に報いるためにも頑張らなくちゃな。

 はあ、面倒だな。右側の壁に沿って全速力で進めば、この迷宮の広さにもよるけど、大体一時間かな。

 よし、行くか。

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