高校生は蛇になる

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111話 第一ノ試練 到着

 あのクレーターが有る場所から約一週間、俺は昼夜問わず進み続けた。

 そして到着した。第一の試練の目的地に。

 ここまで相当長かったぞ。砂漠横断したり、海かと思うほど大きな湖を迂回したり、噴火中の火山乗り越えたり。
それら全てをそこまで苦には感じなかったが。

 そして俺の現在地が、文字通り氷だけでできた氷山の頂上に有る、朽ちた遺跡の入口のような場所だ。なぜかここだけ雪が降っていない。

 倒れた柱や、凱旋門を小さくしたような外見の、崩れた門のなどが、朽ちる前は規則正しく並んでいたと思われる位置に有る。

 前世で少しだけやった某有名ゲームを思い出すな。
 あのゲームは、まるで奴隷のように扱われているモンスターがどうして主人公に懐くのか疑問に思った記憶が有る。

 まあ、そんなこんなで俺は遺跡の中に居るわけだが、少し奥に進んだ所に、意味ありげな黒い渦が渦巻いている。

 あれに入れってことか?

 ここでとどまっていても仕方ない。あれをくぐってみるか。

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