高校生は蛇になる
96話 3・2・1・発射!
「さて、親父。俺は強くなりたい。分かるな?」
「もう十分に強いだろ」
「神としてじゃない。魔王として強くなりたいんだ」
「強くなってどうすんだよ」
「邪神を……殺す」
「邪神って名前でも悪いやつじゃないけどな?加護はくれなかったけど」
「会ったことがあるのか。俺は邪神だから殺したいんじゃない。邪神に感謝したからこそ、邪神のために殺すんだ」
「それだと邪神が死を望んでるみたいじゃないか」
「その通りだ。邪神、それどころかほとんどの神が死を望んでるはずだ」
「本当に神々が死を望んでるのかは分からない。だがな、邪神を殺すために力が必要だとして、そのためにこのグリフォンを殺す必要があるんだとしても、こいつは俺のペットだ。それだけは譲れない」
「グリフォンをペットに出来たのか?出来てないだろう?見たところ屈伏すらしてないじゃないか」
「うぐ、それはそうなんだが」
「そもそもグリフォンをペットにしたいなら別のグリフォンで良いじゃないか。なんでこのグリフォンにこだわるんだ?魔王のグリフォンは街の中には入れないと思うんだがな。入れたとしても混乱間違いなしだ」
「強くて普通のグリフォンより格好良いグリフォンをペットにしようとして何が悪い!街中で混乱が起きるんだったら街の外で寝泊まりすれば良いだけの話だろう?」
「駄目だこいつ、ついに開き直りやがった。……そう言えば、親父の前世の座右の銘って力こそ全てだったよな?」
「今でもそうだが、……ってまさか」
「今でもそうなら問題無いはずだな?」
「ちょっと待て、何だその大砲は。今の一瞬で作ったのか!?」
「フンフンフフーン」
「おい、今詰め込んだの火薬だよな?そんなもんどっから取り出した」
「フフーンフフーン。よし、完成だ」
「俺を大砲に詰め込んでどうする気だ!?くそ、何だこの鎖は、身動きが取れないぞ!」
「デプスチェーンは切れないぞ。よーし、着火ー」
「ちょっと待て、ちょっ、うわあぁぁぁああぁ」
「ふぅ、この程度じゃ死なないだろ。親父だし」
「もう十分に強いだろ」
「神としてじゃない。魔王として強くなりたいんだ」
「強くなってどうすんだよ」
「邪神を……殺す」
「邪神って名前でも悪いやつじゃないけどな?加護はくれなかったけど」
「会ったことがあるのか。俺は邪神だから殺したいんじゃない。邪神に感謝したからこそ、邪神のために殺すんだ」
「それだと邪神が死を望んでるみたいじゃないか」
「その通りだ。邪神、それどころかほとんどの神が死を望んでるはずだ」
「本当に神々が死を望んでるのかは分からない。だがな、邪神を殺すために力が必要だとして、そのためにこのグリフォンを殺す必要があるんだとしても、こいつは俺のペットだ。それだけは譲れない」
「グリフォンをペットに出来たのか?出来てないだろう?見たところ屈伏すらしてないじゃないか」
「うぐ、それはそうなんだが」
「そもそもグリフォンをペットにしたいなら別のグリフォンで良いじゃないか。なんでこのグリフォンにこだわるんだ?魔王のグリフォンは街の中には入れないと思うんだがな。入れたとしても混乱間違いなしだ」
「強くて普通のグリフォンより格好良いグリフォンをペットにしようとして何が悪い!街中で混乱が起きるんだったら街の外で寝泊まりすれば良いだけの話だろう?」
「駄目だこいつ、ついに開き直りやがった。……そう言えば、親父の前世の座右の銘って力こそ全てだったよな?」
「今でもそうだが、……ってまさか」
「今でもそうなら問題無いはずだな?」
「ちょっと待て、何だその大砲は。今の一瞬で作ったのか!?」
「フンフンフフーン」
「おい、今詰め込んだの火薬だよな?そんなもんどっから取り出した」
「フフーンフフーン。よし、完成だ」
「俺を大砲に詰め込んでどうする気だ!?くそ、何だこの鎖は、身動きが取れないぞ!」
「デプスチェーンは切れないぞ。よーし、着火ー」
「ちょっと待て、ちょっ、うわあぁぁぁああぁ」
「ふぅ、この程度じゃ死なないだろ。親父だし」
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