異世界で始める人生改革 ~貴族編〜(公爵編→貴族編
第26話 王女殿下
次の日の朝に目が覚めた。
昨日と同じ様に、支度をして朝食の場にいく。
すると、
「レイン、昨日は女の子を人攫いから守ったそうじゃないか!よくやったな」
「はい!ありがとうございます!
侍女達のおかげです!」
「うむ、ところで今日は初のパーティーだが調子はどうだ?」
「はい!昨夜はきちんと眠れたので万全ですよ」
「そうかそうか、それは良かった!」
とお父様と話していると横からお母様が
「レイン、あんまり危ないことはしないでちょうだい。貴方御付きの侍女なら1人で3人と相対しても勝てる位の強さはあるのだから」
「はい、すみませんでした」
というところで食事も終わり、自室に戻る。
「怒られたてしまいました」
「当たり前です。私に任せていただいても宜しかったのですよ」
「いやあの場で見てるだけというのも締まらないではありませんか」
「いえ、そんな事よりもご自分の身の安全を最優先にして下さい」
「身の安全くらいはちゃんと考えてますよ」
と話しているとお父様がやって来た。
「レイン入るぞ」
「はい」
ガチャ
(入るの早いよ!「は」ガチャくらいのタイミングだったよ!)
「うむ似合っているではないか」
「それはレイシアに言ってあげるべきではないかと思いますが」
「もちろん言ってきた」
「そ、そうでしたか。
それとわざわざ僕の部屋にお越しいただくなどどうしたのでしょうか?」
敬語とそうじゃないのを少しずつ入れ未熟さもアピールしておく。
「理由がなければきてはいけないか?」
「いえ、その様なことは」
「うむ、まあお前はほぼ間違いなく王女の1人とお話しすることになる。
私の立場はもう説明するまでもないだろう。
故に失礼のない様にな」
「わかってますよ、何か聞かれても
YES I doですね」
最近見つけた言語理解の穴だ。
俺が“英語”で言おうとすると英語になるのだ。つまり当然理解できない。
ふざけているように見えるかもしれないが結構真面目に言っている。
偉い人間からの受け答えはYesで統一するのが1番楽だ(と思う)。
「いえ・・・いえなんだ?」
「本に書いてあった外国語でそうですみたいな言葉ですよ」
「そ、そうかレインは相変わらず博識だな。
まあ分かっているならいい。
じゃあ、また後でな」
「わかりました」
そして出て行った。
その後は家を出る時間まで本を読む。
そして、出発の時間となり、呼ばれ、馬車に乗り、王城にいく。
因みに内心ガクブルであった。
(いや、緊張するぜ。しかも王女とか・・・
はあ〜、何も始まってないのにもうなんか疲れてきた。
昔の癖は絶禁だ。己を出さない様に気をつけないと)
レイシアはみたところ特に緊張してなさそう、というよりすごい意気込んでいた。
良い男でも見つける気かお母様達に色々きいている。
(取り敢えず俺の気にくわないやつだったら、膝をコンコンとつき合わせて妹の説明とかした後、気合の一発STR全開と最速クラスの踏み込みと膨大なMPによるレベル6火魔法「剛力」を合わせ放つ最強にして最恐の一撃ナックルファイヤーを食らわせてやる。
即死じゃなければ直すから安心して欲しい)
とかアホなことを考えてみた。
プロウス君はこの世の全ては俺の物、と言いそうな顔でふんぞり返っていた。
(あいつ母親からどんな教育受けてきたんだか)
「やはり緊張なさっているご様子ですね」
「フウ、まあ、流石に相手が王女様とか緊張しないほうがどうかと思いますが」
「いつも通りで大丈夫かと思われますが」
「いつも通りですか・・・」
(そのいつも通りが難しいんだけどな)
そうしていると王城に着き、馬車を止める。
「あれ、お父様。
もう既に馬車がたくさん並んでますよ。
遅刻しましたでしょうか?」
「ハッハッハ、違うよ。
私はこれでも公爵だからな。早めに行っては、後から来た下級貴族達の面目が立たなくなるのだよ。
遅刻はせずかといって早く来ないのが常識だな」
「そうでしたか、ありがとうございます」
(なるほどね〜、まあ公爵よりも後から来る士爵とかは気持ち微妙そうだな)
なんとなく入りズラいのは分かる。
そしてパーティー会場の扉の前にくる。
一呼吸おいて、
「では参ろうか」
ガチャ、ガヤガヤ。
ドアを開けた瞬間、喧騒に包まれる。
とすぐにオリオン公爵家の派閥から声がかかる。
「おお!これはこれはオリオン公爵、よくぞおいでくださいました」
「うむ、そなた等もご苦労だったな」
と全員の挨拶が終わり、俺に注目が集まる。
(・・・やっぱ集まったか。うう、もう吐きそう)
だがそれを表面には出さないように気をつけながら、
「オリオン公爵家次期当主レイン・デュク・ド・オリオンです!皆様、本日は我々子供達のためにわざわざご足労いただき、ありがとうございます!」
と言ってやった。
(言えたorz)
胃液が逆流してきた。
「ハッハッハ、これはこれはオリオン公爵は誠に優秀なお子様をお持ちのようでうらやましいですな」
「いやいや、まだまだだよ。ハッハッハ」
とご機嫌が良さそうである。
第2夫人は早々に自分の親の陣地に行ってしまった。
「レイン、ここはいいからあちらで子供達とお話ししてきなさい」
「はい!わかりました!では行ってまいります」
と言ってお父様の陣営の子供達のところに行く。
とすると早速、声がかけられる。
「今日は、ご機嫌麗しゅうレイン様」
「はい、ご機嫌麗しく」
(全くご機嫌麗しくないけどな
さっきから胃液を飲み込むのに一苦労だよ)
今からは子供達ばかりなので気持ちがすごい楽だが。
そして、立っているだけでやれリネル侯爵の三男だの、やれアーブルト男爵の次男だのと挨拶に来る。
覚えられるわけがない。そして覚える気もない。
暫く、ははっ君もね、みたいなことを言ってやり過ごしていたら、今度は女性陣からお声がかかったであります!!
(ふっふっふ、この中から選び放題?そうでありますかそうでありますか!ふむふむ、君と君と君、いいね!!)
と内心調子に乗りながら表面上は爽やかに応対する。
単純に女の子にちやほやされるというのがうれしいのだ。
(ストライクゾーンはまだだが、将来性のある子ばかりで大変よろしいであります!
今日はこの幸せのまま帰りたい)
そうは問屋がおろさないのが人生であった。
すると突然、
「ポルネシア王国第2王女アリアンロッド・アンプルール・ポルネシア王女殿下のおな〜り〜!」
と大声が響き、大音量の楽奏が響く。
と、階段の上から第2王女らしい無茶苦茶可愛い女の子が降りてきた。
俺は神眼を飛ばして顔をガン見である。
「あれ?」
(いや?初対面じゃないよな?俺があったことがある女の子なんてたかが知れているはずだ。
じゃあただのデジャブか?)
前世の日本人顏とは全く違うため違うと思うが。
すると明らかに王女様がこちらを見てニッコリと微笑んだ。
「クフッ」
誰かわかった瞬間危うく声が出るところだった。
(昨日助けた女の子じゃねーか!!)
と他の人からの挨拶を軽くいなして真っ直ぐこちらに歩いてくる。
(やばい逃げれない!クソ、どうすれば)
なんか怪しい笑みを浮かべながら歩いてくるため逃げ腰になる。
すると俺の前に立ち塞がってくれたのは・・・
昨日と同じ様に、支度をして朝食の場にいく。
すると、
「レイン、昨日は女の子を人攫いから守ったそうじゃないか!よくやったな」
「はい!ありがとうございます!
侍女達のおかげです!」
「うむ、ところで今日は初のパーティーだが調子はどうだ?」
「はい!昨夜はきちんと眠れたので万全ですよ」
「そうかそうか、それは良かった!」
とお父様と話していると横からお母様が
「レイン、あんまり危ないことはしないでちょうだい。貴方御付きの侍女なら1人で3人と相対しても勝てる位の強さはあるのだから」
「はい、すみませんでした」
というところで食事も終わり、自室に戻る。
「怒られたてしまいました」
「当たり前です。私に任せていただいても宜しかったのですよ」
「いやあの場で見てるだけというのも締まらないではありませんか」
「いえ、そんな事よりもご自分の身の安全を最優先にして下さい」
「身の安全くらいはちゃんと考えてますよ」
と話しているとお父様がやって来た。
「レイン入るぞ」
「はい」
ガチャ
(入るの早いよ!「は」ガチャくらいのタイミングだったよ!)
「うむ似合っているではないか」
「それはレイシアに言ってあげるべきではないかと思いますが」
「もちろん言ってきた」
「そ、そうでしたか。
それとわざわざ僕の部屋にお越しいただくなどどうしたのでしょうか?」
敬語とそうじゃないのを少しずつ入れ未熟さもアピールしておく。
「理由がなければきてはいけないか?」
「いえ、その様なことは」
「うむ、まあお前はほぼ間違いなく王女の1人とお話しすることになる。
私の立場はもう説明するまでもないだろう。
故に失礼のない様にな」
「わかってますよ、何か聞かれても
YES I doですね」
最近見つけた言語理解の穴だ。
俺が“英語”で言おうとすると英語になるのだ。つまり当然理解できない。
ふざけているように見えるかもしれないが結構真面目に言っている。
偉い人間からの受け答えはYesで統一するのが1番楽だ(と思う)。
「いえ・・・いえなんだ?」
「本に書いてあった外国語でそうですみたいな言葉ですよ」
「そ、そうかレインは相変わらず博識だな。
まあ分かっているならいい。
じゃあ、また後でな」
「わかりました」
そして出て行った。
その後は家を出る時間まで本を読む。
そして、出発の時間となり、呼ばれ、馬車に乗り、王城にいく。
因みに内心ガクブルであった。
(いや、緊張するぜ。しかも王女とか・・・
はあ〜、何も始まってないのにもうなんか疲れてきた。
昔の癖は絶禁だ。己を出さない様に気をつけないと)
レイシアはみたところ特に緊張してなさそう、というよりすごい意気込んでいた。
良い男でも見つける気かお母様達に色々きいている。
(取り敢えず俺の気にくわないやつだったら、膝をコンコンとつき合わせて妹の説明とかした後、気合の一発STR全開と最速クラスの踏み込みと膨大なMPによるレベル6火魔法「剛力」を合わせ放つ最強にして最恐の一撃ナックルファイヤーを食らわせてやる。
即死じゃなければ直すから安心して欲しい)
とかアホなことを考えてみた。
プロウス君はこの世の全ては俺の物、と言いそうな顔でふんぞり返っていた。
(あいつ母親からどんな教育受けてきたんだか)
「やはり緊張なさっているご様子ですね」
「フウ、まあ、流石に相手が王女様とか緊張しないほうがどうかと思いますが」
「いつも通りで大丈夫かと思われますが」
「いつも通りですか・・・」
(そのいつも通りが難しいんだけどな)
そうしていると王城に着き、馬車を止める。
「あれ、お父様。
もう既に馬車がたくさん並んでますよ。
遅刻しましたでしょうか?」
「ハッハッハ、違うよ。
私はこれでも公爵だからな。早めに行っては、後から来た下級貴族達の面目が立たなくなるのだよ。
遅刻はせずかといって早く来ないのが常識だな」
「そうでしたか、ありがとうございます」
(なるほどね〜、まあ公爵よりも後から来る士爵とかは気持ち微妙そうだな)
なんとなく入りズラいのは分かる。
そしてパーティー会場の扉の前にくる。
一呼吸おいて、
「では参ろうか」
ガチャ、ガヤガヤ。
ドアを開けた瞬間、喧騒に包まれる。
とすぐにオリオン公爵家の派閥から声がかかる。
「おお!これはこれはオリオン公爵、よくぞおいでくださいました」
「うむ、そなた等もご苦労だったな」
と全員の挨拶が終わり、俺に注目が集まる。
(・・・やっぱ集まったか。うう、もう吐きそう)
だがそれを表面には出さないように気をつけながら、
「オリオン公爵家次期当主レイン・デュク・ド・オリオンです!皆様、本日は我々子供達のためにわざわざご足労いただき、ありがとうございます!」
と言ってやった。
(言えたorz)
胃液が逆流してきた。
「ハッハッハ、これはこれはオリオン公爵は誠に優秀なお子様をお持ちのようでうらやましいですな」
「いやいや、まだまだだよ。ハッハッハ」
とご機嫌が良さそうである。
第2夫人は早々に自分の親の陣地に行ってしまった。
「レイン、ここはいいからあちらで子供達とお話ししてきなさい」
「はい!わかりました!では行ってまいります」
と言ってお父様の陣営の子供達のところに行く。
とすると早速、声がかけられる。
「今日は、ご機嫌麗しゅうレイン様」
「はい、ご機嫌麗しく」
(全くご機嫌麗しくないけどな
さっきから胃液を飲み込むのに一苦労だよ)
今からは子供達ばかりなので気持ちがすごい楽だが。
そして、立っているだけでやれリネル侯爵の三男だの、やれアーブルト男爵の次男だのと挨拶に来る。
覚えられるわけがない。そして覚える気もない。
暫く、ははっ君もね、みたいなことを言ってやり過ごしていたら、今度は女性陣からお声がかかったであります!!
(ふっふっふ、この中から選び放題?そうでありますかそうでありますか!ふむふむ、君と君と君、いいね!!)
と内心調子に乗りながら表面上は爽やかに応対する。
単純に女の子にちやほやされるというのがうれしいのだ。
(ストライクゾーンはまだだが、将来性のある子ばかりで大変よろしいであります!
今日はこの幸せのまま帰りたい)
そうは問屋がおろさないのが人生であった。
すると突然、
「ポルネシア王国第2王女アリアンロッド・アンプルール・ポルネシア王女殿下のおな〜り〜!」
と大声が響き、大音量の楽奏が響く。
と、階段の上から第2王女らしい無茶苦茶可愛い女の子が降りてきた。
俺は神眼を飛ばして顔をガン見である。
「あれ?」
(いや?初対面じゃないよな?俺があったことがある女の子なんてたかが知れているはずだ。
じゃあただのデジャブか?)
前世の日本人顏とは全く違うため違うと思うが。
すると明らかに王女様がこちらを見てニッコリと微笑んだ。
「クフッ」
誰かわかった瞬間危うく声が出るところだった。
(昨日助けた女の子じゃねーか!!)
と他の人からの挨拶を軽くいなして真っ直ぐこちらに歩いてくる。
(やばい逃げれない!クソ、どうすれば)
なんか怪しい笑みを浮かべながら歩いてくるため逃げ腰になる。
すると俺の前に立ち塞がってくれたのは・・・
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