異世界で始める人生改革 ~貴族編〜(公爵編→貴族編

ノベルバユーザー202613

SS スクナという幼女

わ、私の名前はスクナ。
魔法才能が火魔法だけあります。
ただそれだけの才能しかない獣人です。

私の村が2年続けて不作だった。
本当なら・・・本当なら何とかなったはずなのに!
領主様が収穫のほとんどを持って行ってしまいました・・・
どうしよう・・・
どうしようもない・・・
妹が二人いて誰かがミウリというものをしなければいけないらしい・・・
ミウリしたらもう2度とこの家には戻れないと聞こえた。

というより5歳以下はひきうけてくれないらしい。
なら、私しかいない。

そしてやっぱり私だった。
泣いた。
そんなの嫌だと泣いた。
お母さんは言った。
お姉ちゃんなんだから妹を守るために頑張って欲しいと。
私は聞いた。
私がミウリというものをすれば妹達は助かるのかと?
お父さんは言った。
そうだと。
ならがんばると私は言った。
最後泣きそうだったけどがんばって泣かなかった。
私を連れて行った人は言った。
最近ココらへんは不作続きだったからミウリが増えたと。
だから遠い場所に売られることになると。
私は聞いた。
本当にお母さん達には会えなくなるのかと。

かえってきた答えは、あきらめろ、だった。

あきらめたはずだったのに私はないた。
そしたらうるさいってなぐられた。
お父さんにもたたかれたことないのに。

ひざを抱えながらはしっこですすり泣いた。
外がみえないからどこまでいったのかもよくわからない。

そしてわたしが連れて行かれたのはオリオン領というところらしい。

何度かウマをひく人がかわったけどその人はわたしや他のココにいる人に言った。

最近ココで奴隷のジュヨーというのが増えているらしい。

なんでもここあたりの人たちはおだやかな人たちが多く、運しだいでほかの場所よりいいことがあるらしい。

最後に私たちは、他のどの家より大きい建物に連れて行かれ、オトコの人に引き渡された。
その人は言った。
「この領にこれた君たちはとても幸運である。
何故ならほかの領地よりも裕福で穏やかなものが多い。
故にしっかりと自分を磨け」

と。
あまりよくわからなかった。
自分をみがくって?
だけどほかの人たちはみんなやる気を出しているから私も頑張らなくちゃ!

そして2月もたたないうちにへんな人たちが来た。
名前はレイン様というらしい。
最初見たときはひっくりかえるかと思った。
まだ2歳らしい。

何でも侍女見習いが欲しいらしい。
なら私は無理だ……。
そう諦めていた。

だがなんと私が買われることになった。
そして家をでると家の前にいた騎士様が4人も付いてきた。

レイン様の前を2人、わたしをあいだに挟んで2人がついてくる、

(えっ?ええ?な、なんでなんで?わ、わたし・・・)

と騎士様2人に挟まれていることにビックリしていると目の前に大きくてキレイな物語のお姫様が住むようなお城があった。

何も考えられなかった。
ただあっとうされていた。

そして次の瞬間
「開門!!」

という声に驚いて我に帰る。

入っていいのかわからずレイン様を何度も見てしまう。

すると視線に気付いたレイン様が
「僕のお家にようこそ」
といった。
それにまた驚いた。

するとすぐだれかに呼ばれたようでレイン様とわかれてしまった。

レイン様をさっきまで抱いていた侍女様がわたしにこっちですと案内され、
「とりあえず体は清潔なようなのでこの布で顔と手を拭いてください。
そしてそのあとこちらに着替えてください」
と言われ、ぬれた布を渡され、何十着とあった服からわたしサイズのかわいい服を持ってきた。

そして最後に
「レイン様には様付け、それと敬語を使いなさい。
質問されたことには素直に返し、何をされても受け入れなさい」
といった。

「は、はい!」

と思わず大きな声で返事をしてしまった。
それからすぐにレイン様がかえってきました。
見た目と違って普通に挨拶をしてくれました。

「やあ、こんにちは。
今日から君のご主人様になるレインといいます。
これからよろしくお願いします」

「ひゃ!!わ、わたしはあの、スクナといいます。
こ、これからよろしくお願いします」

噛んでしまった。
と顔が少し赤くなる。

でもケイゴは習ったからちょっと自信がある。

そのあとも質問をされ、突然わたしの耳をさわっていいか聞かれました。
そんなこと初めてだったからとてもビックリしました。
かたまっていたら侍女様がわたしを見ていることに気付きました。
わたしは慌てて許可しました。
しかも1度いやかどうかを聞いてきました。
もちろんいやなわけがありません。
そして本当に優しくわたしの耳を触ってきます。
そんな時間を過ごしていたらレイン様のお母様が帰ってきたようです。

そして何か話したあと、わたしの自己紹介をかみながらですが終わらせた時に事件は起きました。

なんとレイン様は公爵家のあとを継ぐ方だったのです。

貴族の階級は奴隷館で何十回と言われ、覚えさせられたのでわかります。
その階級で最高なのが公爵と教わりました。

それだけではありません。
なんとソフィアさまがわたしのようなのに頭を下げてお願いしているのです。
はわわわわ、何てことでしょう。
当然受けました!
私が絶対レイン様に魔法詠唱はさせません!

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