どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
71
夜が更けていく中、イケメンさんの質問ターイム実行中……。
「アヤネ好きな食べ物はなんだい?」
「ごはん」
今言った好きな食べ物とかの質問や。
「では、趣味は?」
「お布団でごろごろする事……」
趣味とか色々聞いてくる、ドラゴンだからもっと凄い質問を聞いてくるのかな? と思ってた。
少し期待はずれだなぁ「貴女の得意技はなんですか?」とか聞いてくると思ってたんだけど……全くそんな事は無かった、そしたら私は「ある」と答えて不動の怠惰を見せてあげたのに……意気消沈してる私に笑顔を見せてイケメンさんは次の質問をぶつけてくる。
「アヤネはどうして森の中にいるんだい?」
おっと……在り来たりな質問が続いてたけど遂にこの質問が来たか、ならばこう答えてあげよう。
「んー……人を探してる途中で何やかんやあって森の中に入ったの…」
嘘偽りなく質問に答える私、それなのにイケメンさんは疑問を浮かべている……はて、何でかな?
「ははっ……色々あるんだね、深くは聞かないさ」
「?……うん」
何だか良く分からない言い回しだ……気にせずに、ぐいぐい聞いてくれても良いのに。
「では、もう1ついいかい?」
「どんとこーい」
1つと言わずにどんどん来て良いよ! 私は軽く鼻を、ふんすっ! と鳴らして迎え撃つ。
「これを聞くのは少し野暮かも知れないが……人を探してると言ったけど、それは誰だい?」
ほぉほぉ……成る程、誰を探しているの?か。
「ふふふのふ……それは私の大好きな人だよ」
「へぇ……中々興味深いじゃないか、俺は人の色恋の話は大好きなのさっ! 何故なら俺はドラゴンだから!」
イケメンは華麗なるウインクをしてくる、そう言う話しが好きなら話してあげよう……私の愛を語るのだ!
「その人はね男の娘なの……」
「ははっ……男の娘か」
おぉ……どうやらイケメンさんは興味を持ったらしい、爽やかな笑みを溢しつつ足組する。
「可愛い系じゃなくてクール系かな?」
「……ほぉ」
それを聞いて考える仕草をするイケメンさん……突然どうしたのかな? 気になるけど構わず話を続けよう。
「目付きが少し鋭くてね……私と同じで髪を括ってる人だよ、実は私がその人の真似をして髪を括ったの」
そう言ってポニーテールを掴んでふりふり揺らしてみる。
「髪が長く目付きが少し鋭い……もしかしてその人は黒髪かな?」
「うぉぅ……正解、良くわかったね」
びっくりした……髪の色を当てられた、驚く私を他所にイケメンさんは下を向き「ふむ……」と呟く。
「アヤネ」
「んう?」
何か真剣な顔付きだ……なっ何だろう、どきどきして来た。
「その人って商人だったりするかな?」
「っ!!」
なっななななっ!! 髪の色ならまだしも職業まで当てた……こっこの人、もっもしかして! いや、もしかしなくても間違いない! この人は100%間違いなく……エスパーだ!
「まさか此処まで重なってるなんてね……」
何か知らないけどイケメンさんも驚いてる様子……頭を抱えて細く笑みを浮かべてる、あれ? 何か様子が可笑しい。
「此処まで重なってて他人だなんて有り得ない……」
何か一人言が始まってしまった……私空気になっちゃってる。
「あの、イケメンさん?」
そんなのは寂しくて嫌なので話し掛けるとまた真剣な顔付きで此方を見てきた。
「アヤネは言っていたね、人を探していると……」
「うん」
今は何やかんやあって森の中にいるけどね……シルクが何処にいるんだろう、元気だよね?
「その人の事が好きと言ったね」
「うん」
もう好き過ぎて生きるのが辛いくらい好き……だから私はシルクの事を探しているの。
「突然話が変わって戸惑うかも知れないけど聞かせて貰うよ?」
「うっうん……」
くっ空気がピリピリして来た、イケメンが少し怖くなって来ちゃった。
「何故その人が好きなんだい?」
「うゆ……ほんと急に変わったね」
イケメンさんの言う通り戸惑ってしまった、と言うか……初対面なのにこう言う事を聞くなんて……中々に肝が座ってらっしゃる。
「ははっ……ごめんね、許してくれたまえ」
「うん、許す」
まぁ、ちゃんと答えるけどね……でも人に話すのって恥ずかしい……あっ! イケメンさんは人じゃなくてドラゴンだった、じゃぁそんなに緊張しないかも、という訳で、どどぉんっ! と話そう。
「その人はね……とっても優しいの」
口では素っ気ない事言ってるけど……私の事を見てくれてるって事が分かってしまう、剣の修行をサボった時も「おい……サボんな」ってキツく言った後「まぁ……少しゆっくりしてけよ」って言ってくれた
、何度もその言葉に甘えて何度もシルクの所に行ったけど彼はその態度を変えなかった。
そんな事されたら惚れるのも無理も無いと思う……そう言う事をイケメンさんに分かりやすく話した、彼は頷きながらきちんと聞いてくれた。
「成る程……ふむ」
手を合わせて握りしめるイケメンさん……険しい顔をしている、けどそれは少しの間だった「魔王様に怒られてしまうが、まぁいいか……」そう呟いて私に笑顔を見せてくれた……今魔王って聞こえたけど……聞き間違いかな?
「アヤネ……俺はその人を知っている」
そして彼は衝撃的な事を口にした。
「……っ!?」
驚く私に続けてイケメンさんは話す。
「確認の為に名前を当ててみよう……彼の名はシルクだね?」
私の中で雷が落ちた……イケメンさんはシルクの事を知っている、エスパーだとかそんなんじゃない……と言うのが今確定した。
「その驚き様は正解みたいだね……ははっアヤネは俺と出会いはの奇跡と言っても良いだろうね」
奇跡……なっ何で? 私は驚きで震える身体を押さえながら無言で彼を見つめる。
「俺はシルク……いや男の娘さんの場所を知っている、アヤネは奇跡的に俺と出会った……」
「なっ何を言いたいの?」
イケメンさんが何を言っているのか分からない……風で揺れる木々を背にイケメンさんは手を広げながらこう答えた。
「アヤネは男の娘さんの事が好きなんだろ? 連れていってあげようじゃないか、この俺がなっ!」
そして、きらぁんっーーと爽快にウインクする、その言葉を聞いた私は沈黙した……長く沈黙したあと簡潔にこう答える。
「なら……連れてって」
「OK、スピーディー且つセーフティに送り届けて上げよう……イケメンの名に掛けて」
甘い声でそんな事を言うイケメンさんは立ち上がって私に手を差し出す、その手を掴み立ち上がる私はイケメンさんを見詰めてこう言った。
「不束者ですがよろしくお願いします」
「その台詞……実にクールじゃないかっ」
爽快感溢れるイケメンさん、心中で揺れ動く想いが止まらない、シルク待っててね……今行くよ。
「アヤネ好きな食べ物はなんだい?」
「ごはん」
今言った好きな食べ物とかの質問や。
「では、趣味は?」
「お布団でごろごろする事……」
趣味とか色々聞いてくる、ドラゴンだからもっと凄い質問を聞いてくるのかな? と思ってた。
少し期待はずれだなぁ「貴女の得意技はなんですか?」とか聞いてくると思ってたんだけど……全くそんな事は無かった、そしたら私は「ある」と答えて不動の怠惰を見せてあげたのに……意気消沈してる私に笑顔を見せてイケメンさんは次の質問をぶつけてくる。
「アヤネはどうして森の中にいるんだい?」
おっと……在り来たりな質問が続いてたけど遂にこの質問が来たか、ならばこう答えてあげよう。
「んー……人を探してる途中で何やかんやあって森の中に入ったの…」
嘘偽りなく質問に答える私、それなのにイケメンさんは疑問を浮かべている……はて、何でかな?
「ははっ……色々あるんだね、深くは聞かないさ」
「?……うん」
何だか良く分からない言い回しだ……気にせずに、ぐいぐい聞いてくれても良いのに。
「では、もう1ついいかい?」
「どんとこーい」
1つと言わずにどんどん来て良いよ! 私は軽く鼻を、ふんすっ! と鳴らして迎え撃つ。
「これを聞くのは少し野暮かも知れないが……人を探してると言ったけど、それは誰だい?」
ほぉほぉ……成る程、誰を探しているの?か。
「ふふふのふ……それは私の大好きな人だよ」
「へぇ……中々興味深いじゃないか、俺は人の色恋の話は大好きなのさっ! 何故なら俺はドラゴンだから!」
イケメンは華麗なるウインクをしてくる、そう言う話しが好きなら話してあげよう……私の愛を語るのだ!
「その人はね男の娘なの……」
「ははっ……男の娘か」
おぉ……どうやらイケメンさんは興味を持ったらしい、爽やかな笑みを溢しつつ足組する。
「可愛い系じゃなくてクール系かな?」
「……ほぉ」
それを聞いて考える仕草をするイケメンさん……突然どうしたのかな? 気になるけど構わず話を続けよう。
「目付きが少し鋭くてね……私と同じで髪を括ってる人だよ、実は私がその人の真似をして髪を括ったの」
そう言ってポニーテールを掴んでふりふり揺らしてみる。
「髪が長く目付きが少し鋭い……もしかしてその人は黒髪かな?」
「うぉぅ……正解、良くわかったね」
びっくりした……髪の色を当てられた、驚く私を他所にイケメンさんは下を向き「ふむ……」と呟く。
「アヤネ」
「んう?」
何か真剣な顔付きだ……なっ何だろう、どきどきして来た。
「その人って商人だったりするかな?」
「っ!!」
なっななななっ!! 髪の色ならまだしも職業まで当てた……こっこの人、もっもしかして! いや、もしかしなくても間違いない! この人は100%間違いなく……エスパーだ!
「まさか此処まで重なってるなんてね……」
何か知らないけどイケメンさんも驚いてる様子……頭を抱えて細く笑みを浮かべてる、あれ? 何か様子が可笑しい。
「此処まで重なってて他人だなんて有り得ない……」
何か一人言が始まってしまった……私空気になっちゃってる。
「あの、イケメンさん?」
そんなのは寂しくて嫌なので話し掛けるとまた真剣な顔付きで此方を見てきた。
「アヤネは言っていたね、人を探していると……」
「うん」
今は何やかんやあって森の中にいるけどね……シルクが何処にいるんだろう、元気だよね?
「その人の事が好きと言ったね」
「うん」
もう好き過ぎて生きるのが辛いくらい好き……だから私はシルクの事を探しているの。
「突然話が変わって戸惑うかも知れないけど聞かせて貰うよ?」
「うっうん……」
くっ空気がピリピリして来た、イケメンが少し怖くなって来ちゃった。
「何故その人が好きなんだい?」
「うゆ……ほんと急に変わったね」
イケメンさんの言う通り戸惑ってしまった、と言うか……初対面なのにこう言う事を聞くなんて……中々に肝が座ってらっしゃる。
「ははっ……ごめんね、許してくれたまえ」
「うん、許す」
まぁ、ちゃんと答えるけどね……でも人に話すのって恥ずかしい……あっ! イケメンさんは人じゃなくてドラゴンだった、じゃぁそんなに緊張しないかも、という訳で、どどぉんっ! と話そう。
「その人はね……とっても優しいの」
口では素っ気ない事言ってるけど……私の事を見てくれてるって事が分かってしまう、剣の修行をサボった時も「おい……サボんな」ってキツく言った後「まぁ……少しゆっくりしてけよ」って言ってくれた
、何度もその言葉に甘えて何度もシルクの所に行ったけど彼はその態度を変えなかった。
そんな事されたら惚れるのも無理も無いと思う……そう言う事をイケメンさんに分かりやすく話した、彼は頷きながらきちんと聞いてくれた。
「成る程……ふむ」
手を合わせて握りしめるイケメンさん……険しい顔をしている、けどそれは少しの間だった「魔王様に怒られてしまうが、まぁいいか……」そう呟いて私に笑顔を見せてくれた……今魔王って聞こえたけど……聞き間違いかな?
「アヤネ……俺はその人を知っている」
そして彼は衝撃的な事を口にした。
「……っ!?」
驚く私に続けてイケメンさんは話す。
「確認の為に名前を当ててみよう……彼の名はシルクだね?」
私の中で雷が落ちた……イケメンさんはシルクの事を知っている、エスパーだとかそんなんじゃない……と言うのが今確定した。
「その驚き様は正解みたいだね……ははっアヤネは俺と出会いはの奇跡と言っても良いだろうね」
奇跡……なっ何で? 私は驚きで震える身体を押さえながら無言で彼を見つめる。
「俺はシルク……いや男の娘さんの場所を知っている、アヤネは奇跡的に俺と出会った……」
「なっ何を言いたいの?」
イケメンさんが何を言っているのか分からない……風で揺れる木々を背にイケメンさんは手を広げながらこう答えた。
「アヤネは男の娘さんの事が好きなんだろ? 連れていってあげようじゃないか、この俺がなっ!」
そして、きらぁんっーーと爽快にウインクする、その言葉を聞いた私は沈黙した……長く沈黙したあと簡潔にこう答える。
「なら……連れてって」
「OK、スピーディー且つセーフティに送り届けて上げよう……イケメンの名に掛けて」
甘い声でそんな事を言うイケメンさんは立ち上がって私に手を差し出す、その手を掴み立ち上がる私はイケメンさんを見詰めてこう言った。
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