どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
368
腕を引っ張られ右へ左へ歩いてる。
何処へ行くんだろうなぁっと思ってたら……城下街地下の方へ歩いて行った。
そこは、ちょっと前までハロウィン仕様だったのに、今は元の城下街地下に戻ってる。
そこに暮らす魔物達も何時もと変わり無いみたいだ。
「もしかして、連れてこうとしてる場所ってクーの家?」
……頷いたね。
クーの家か、だったら手紙でも渡してくれたら言ったのに。
魔物見知りが激しいのに、わざわざ僕を呼びにくる事ないのに……てっ、それは失礼か、折角会いに来たのにその考えはダメだね、きっと直接呼んだ方が良い訳があるんだろう。
さて、何があるんだか、ちょっぴり恐いね。
あ、そうだ……そろそろ言おっかな。
「ねぇ、手……離してくれないかな? 心配しなくても逃げたりしないよ」
「っ! ごっ……ごめ……あっ……うぅぅっ」
そしたら、ピョンっと小さく跳んで立ち止まり、慌ただしく身体を動かした後、慌てて手を離してくれた。
さっきから、ぎゅっと強く握られてたからちょっぴり痛かったんだよね。
ヒリヒリする手首が気になって、クーに見られないように袖を捲って見る。
うわっ、握られた所後が付いちゃってる、どんだけ力強く握ってたのさ……。
「気になくて良いよ、早く行こっか」
「はっ……はぃ」
縮こまりながらコクコク頷いたクーは、再び歩き出した。
そんな事があって……僕とクーは目的地に着いた。
そこはクーが言った通り、クーの家だ。
「どっどうぞ……ラキュ君」
「うん、お邪魔するよ」
ガチャリっとクーが扉を開けたから中に入る。
うん、相変わらず薄暗くてアンティーク家具に囲まれた部屋だ。
中央にあるソファーの方へ歩きながら色々見て回る、あ……良い匂いがする、クッキーでも焼いてたのかな?
サクッ……サクサクッ……。
ん? なんの音だろ? 何か聞こえたね、なんだろ? この音……。
「ラキュ……君」
「ん?」
後ろにはクーがいた、話し掛けられたので振り替えると、手をもじもじしてきた。
……? 何か言いたげだね。
「地上で……ややこしいことに、なっなってるん……だね」
「ん?」
え、確かにややこしことになってるけど……なんでそれをクーが知ってるの? それを聞き返そうとしたら続けて話してきた。
「その……えと、話を聞いたの……そこに隠れてる人から」
え、隠れてる人? そう言われて良く見てみる。
今ここにいるのって、僕とクーだけじゃないの?
……違うとしたら、一体誰がいるのさ。
てっ、誰かいるのは確実だよね。
さっき、音が聞こえてたしね……今、その音は止んでるけど。
気になるから少し見て回ろうか、そう思って歩いてみる。
……んー、物音はしたけど誰もいないなぁ、なんて思いつつソファーを通り過ぎて、ふと後ろを見てみる。
「…………」
いた、三角座りして手にクッキーを持ってるアヤネがいた。
黙って僕の方を見てる、えぇっと……なっなんでアヤネがここに?
「やぁ、げっ元気そうだね」
とりあえず話し掛けて見た。
「元気じゃない……」
ボソッ、と呟いて……サクッとクッキーをかじる。
視線は僕を見たまま、体制もそのまま……見た感じ元気がない、心なしかやつれてる気がする。
えとその……つっ色々突っ込みたい所は山程あるけど、取り合えずこの状況をクーに説明してみよう。
「クー、どう言う事なの?」
「はっ話せば、なっ長くなる……よ」
「いいよ、話してくれるかな?」
じゃないと理解できないからね。
「うっうん、はっ話す……ね」
そう言ったクーは「座って」と話してソファーへと案内する。
なので座る、そしたらクーは暫く黙ったあと……。
「あのね……」
と言う感じで話始めた。
さぁて、何があったのか……じっくり聞こうじゃないか。
何処へ行くんだろうなぁっと思ってたら……城下街地下の方へ歩いて行った。
そこは、ちょっと前までハロウィン仕様だったのに、今は元の城下街地下に戻ってる。
そこに暮らす魔物達も何時もと変わり無いみたいだ。
「もしかして、連れてこうとしてる場所ってクーの家?」
……頷いたね。
クーの家か、だったら手紙でも渡してくれたら言ったのに。
魔物見知りが激しいのに、わざわざ僕を呼びにくる事ないのに……てっ、それは失礼か、折角会いに来たのにその考えはダメだね、きっと直接呼んだ方が良い訳があるんだろう。
さて、何があるんだか、ちょっぴり恐いね。
あ、そうだ……そろそろ言おっかな。
「ねぇ、手……離してくれないかな? 心配しなくても逃げたりしないよ」
「っ! ごっ……ごめ……あっ……うぅぅっ」
そしたら、ピョンっと小さく跳んで立ち止まり、慌ただしく身体を動かした後、慌てて手を離してくれた。
さっきから、ぎゅっと強く握られてたからちょっぴり痛かったんだよね。
ヒリヒリする手首が気になって、クーに見られないように袖を捲って見る。
うわっ、握られた所後が付いちゃってる、どんだけ力強く握ってたのさ……。
「気になくて良いよ、早く行こっか」
「はっ……はぃ」
縮こまりながらコクコク頷いたクーは、再び歩き出した。
そんな事があって……僕とクーは目的地に着いた。
そこはクーが言った通り、クーの家だ。
「どっどうぞ……ラキュ君」
「うん、お邪魔するよ」
ガチャリっとクーが扉を開けたから中に入る。
うん、相変わらず薄暗くてアンティーク家具に囲まれた部屋だ。
中央にあるソファーの方へ歩きながら色々見て回る、あ……良い匂いがする、クッキーでも焼いてたのかな?
サクッ……サクサクッ……。
ん? なんの音だろ? 何か聞こえたね、なんだろ? この音……。
「ラキュ……君」
「ん?」
後ろにはクーがいた、話し掛けられたので振り替えると、手をもじもじしてきた。
……? 何か言いたげだね。
「地上で……ややこしいことに、なっなってるん……だね」
「ん?」
え、確かにややこしことになってるけど……なんでそれをクーが知ってるの? それを聞き返そうとしたら続けて話してきた。
「その……えと、話を聞いたの……そこに隠れてる人から」
え、隠れてる人? そう言われて良く見てみる。
今ここにいるのって、僕とクーだけじゃないの?
……違うとしたら、一体誰がいるのさ。
てっ、誰かいるのは確実だよね。
さっき、音が聞こえてたしね……今、その音は止んでるけど。
気になるから少し見て回ろうか、そう思って歩いてみる。
……んー、物音はしたけど誰もいないなぁ、なんて思いつつソファーを通り過ぎて、ふと後ろを見てみる。
「…………」
いた、三角座りして手にクッキーを持ってるアヤネがいた。
黙って僕の方を見てる、えぇっと……なっなんでアヤネがここに?
「やぁ、げっ元気そうだね」
とりあえず話し掛けて見た。
「元気じゃない……」
ボソッ、と呟いて……サクッとクッキーをかじる。
視線は僕を見たまま、体制もそのまま……見た感じ元気がない、心なしかやつれてる気がする。
えとその……つっ色々突っ込みたい所は山程あるけど、取り合えずこの状況をクーに説明してみよう。
「クー、どう言う事なの?」
「はっ話せば、なっ長くなる……よ」
「いいよ、話してくれるかな?」
じゃないと理解できないからね。
「うっうん、はっ話す……ね」
そう言ったクーは「座って」と話してソファーへと案内する。
なので座る、そしたらクーは暫く黙ったあと……。
「あのね……」
と言う感じで話始めた。
さぁて、何があったのか……じっくり聞こうじゃないか。
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