どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
217
「今日も良い天気ですぅ」
「でも、少し肌寒い……と言うか、帰りたい気分だから帰って良い?」
魔王城城下町の商店街、メェとアヤネはそこを歩いてるです。
因みに、アヤネがここにいる理由は、メェを抱えて危ない事したからです。
今日はメェの用事に付き合ってもらってるです。
いわばこれはお仕置きですっ! 本当は服を脱がした後、椅子に座らせ縄で括りつけて新開発したお薬を打っても良かったんですけど……なんか色々と危ない気がしたから止めたです。
本当はやりたいです……でも、それをやるとダメな気がするんです、主に絵的な問題で。
あぁ残念ですぅ、新開発した薬は面白い効果があったんですけどねぇ……。
はぁ……。
ため息を吐くとアヤネがメェの顔を覗き込んで来たです。
「どしたの? お腹いたいの?」
「痛くないですよ」
それを聞いたアヤネは「そう……」って呟いた後、周りを見始めたです。
そして「今度、ここシルクと一緒に歩こ」って言います。
とても嬉しそうな顔してるです……アヤネはシルクの事が好きなんですねぇ。
「あ、メェちゃん、ちょっと良い?」
「帰りたいって言うなら答えはNOですよ」
「違う、ちょっと気になった事があるの、それを聞きたい気分」
「へぇ……それはなんです?」
聞きたい事……なに聞いて来るんです? 変な事だったらメェは困るですよ?
「人間じゃない人達……まなんとかって人達も病気になる時ってあるの?」
「魔族ですよっ。そこまで言えたんなら、スパッと言えです! まぁ……魔族も人と同じで病気になったりするですからね……その為にメェみたいな魔族の医者がいるです!」
「へぇ……」
魔王城の医務室の利用者は以外といる。
だから、薬の材料の調達とかに意外と忙しかったりするのです。
それなのにヴァームの奴は面倒くさい事を頼んで……とても迷惑です!
「だから色々と大変なんです、今日はその手伝いをしっかりして貰うですよ」
「うん、許してくれるなら良い……渋々手伝う」
おぅ……そう言う事、口に出しちゃうですか。
前々から思ってたですが……アヤネって、とても気持ちに正直な人です。
そんな事を話しながら歩いてると、突然アヤネが立ち止まった。
「ん? どうかしたですか?」
「あのね……もう1つ気になる事あるの」
ほぉ、まだあるんですか……。
今度はなんです? 質問はそこそこにして、さっさと薬の材料を買いに行きたいですが……まぁ、ヴァームの頼まれ事をするの面倒ですっ。
ここは時間を掛ける為に聞いておくですっ、にひひひっ……メェは策士ですっ。
自分の賢さに笑ってると、アヤネは、メェの顔を真っ直ぐ見ながらこう言ってきたです。
「メェちゃんって、きぃ君の事好きなの?」
「………………ふぇ?」
一瞬、思考が飛んだです。
え、えと……アヤネは何を聞いたですか?
「えと、アヤネ……きぃ君の事をきぃ君って呼んで良いのはメェだけです。だから別の呼び方をするですよ」
「ん、分かった……じゃ、赤鬼君って呼ぶ」
「にへへ……まんまですね、まぁそれで良いですよ」
苦笑するメェを見たアヤネは、はっ! と小声で言った後、目を見開く。
「話を反らしちゃダメ、メェちゃんは赤鬼君の事……好きなの?」
「……くっ、話を流せなかったですっ」
なんて事聞くですか! って思ったから話を反らしたですが失敗したです。
アヤネはアホっぽいから大丈夫かと思ったですが……大丈夫じゃなかったです。
「どうなの、メェちゃん……」
「いっ今そんな事を聞いてどうするつもりです?」
「どうもしない、なんか聞きたい気分だから聞いた」
……この人、魔王様よりマイペースかもです。
メェはついてけないですよ。
苦笑するメェはまた歩き出す、そしたらアヤネはそれに着いてくる。
「……アヤネ」
「ん?」
「だっ誰にも言わないですか?」
「うん……」
こっこのまま、無言で歩いても良かったですが……何故かメェは答える気になっちゃったです。
うぁぁぁっ、顔が紅くなってくのが分かるですよぉぉっ。
「すっ好きです……」
紅い顔を隠す様にうつ伏せで言うと、アヤネはこう答えて来たです。
「……やっぱり、メェちゃん赤鬼君を見る時ニコニコしてたから」
え……ばっバレてたですか? まだ魔王様にもバレてないのにっ、かっ勘が鋭いです。
「……えっえと、答えたからもう良いですね? ほらっ、さっさと買い出しに行くです!」
メェは駆け出したです。
そしたら……ぐいっ! と後ろから引っ張られたです。
「うめぇっ!?」
突然の事で踏ん張れなかったメェは後ろに倒れていく……筈だったんですが、アヤネに支えられたです。
もしかしなくても、服を引っ張ったのはアヤネですね?
何するですか! って文句を言ってやろうと、睨んだ後、口を開いた時です。
アヤネが割り込むように……。
「告白……したの? したならアドバイスして欲しい」
と言って来たです。
へ? こっ告白、こくはく……こっこく……はく。
きょとんってなったメェは暫くぼけぇっとする……その数秒後、言われた事が恥ずかしくなって来る。
っ!? なっ何言ってるですかアヤネはぁっ。
「しっしてないですよ!」
「ふぅん……」
「うっ疑うなです! 本当の事です! メェは嘘ついて無いですよ!」
そう叫ぶと、アヤネは話してくれる。
「そう……いつか出来ると良いね」
にこっと笑って、メェの前に行くアヤネ。
そのまま先に歩いて行ってしまう……。
なっなんです今のは……もっもしかしてメェはからかわれたですか? かっからかうキャラはラキュ様だけで充分ですよ!
「こらっ、待つですよ! 目的地分かんないのに前に行くなですっ」
そう言った後、アヤネを追い掛ける。
うぅぅぅ、告白って聞いたら変に意識しちゃったです! くぅぅぅっ、アヤネめぇ……またメェを困らせたですねぇ。
そう思いながらアヤネを追い掛ける最中の事、メェはこんな事を思ってたです。
……こっ告白ですか。
アヤネの言うように、いつかは出来ると……良いですね。
そんな事を思いながら微笑むメェ。
きっとメェが告白したらきぃ君は……真っ赤になって困る筈です。
にひひっ、それを想像したらちょっと面白いです。
微笑したら、アヤネに追い付いた。
すると、アヤネが話し掛けて来たです。
「メェちゃん、早くいこ」
「そう思ってるなら先に行くです、はぐれて迷われたら困るです!」
「ん、そうだね……気を付ける」
グーサインを出すアヤネ、表情は無駄に誇らしげです。
ふっ不安で仕方ねぇです、ここはきちんと監視するですっ、本当に迷いかねないですからね……。
はぁ……アヤネといると色んな意味で安心出来ないですぅ。
「でも、少し肌寒い……と言うか、帰りたい気分だから帰って良い?」
魔王城城下町の商店街、メェとアヤネはそこを歩いてるです。
因みに、アヤネがここにいる理由は、メェを抱えて危ない事したからです。
今日はメェの用事に付き合ってもらってるです。
いわばこれはお仕置きですっ! 本当は服を脱がした後、椅子に座らせ縄で括りつけて新開発したお薬を打っても良かったんですけど……なんか色々と危ない気がしたから止めたです。
本当はやりたいです……でも、それをやるとダメな気がするんです、主に絵的な問題で。
あぁ残念ですぅ、新開発した薬は面白い効果があったんですけどねぇ……。
はぁ……。
ため息を吐くとアヤネがメェの顔を覗き込んで来たです。
「どしたの? お腹いたいの?」
「痛くないですよ」
それを聞いたアヤネは「そう……」って呟いた後、周りを見始めたです。
そして「今度、ここシルクと一緒に歩こ」って言います。
とても嬉しそうな顔してるです……アヤネはシルクの事が好きなんですねぇ。
「あ、メェちゃん、ちょっと良い?」
「帰りたいって言うなら答えはNOですよ」
「違う、ちょっと気になった事があるの、それを聞きたい気分」
「へぇ……それはなんです?」
聞きたい事……なに聞いて来るんです? 変な事だったらメェは困るですよ?
「人間じゃない人達……まなんとかって人達も病気になる時ってあるの?」
「魔族ですよっ。そこまで言えたんなら、スパッと言えです! まぁ……魔族も人と同じで病気になったりするですからね……その為にメェみたいな魔族の医者がいるです!」
「へぇ……」
魔王城の医務室の利用者は以外といる。
だから、薬の材料の調達とかに意外と忙しかったりするのです。
それなのにヴァームの奴は面倒くさい事を頼んで……とても迷惑です!
「だから色々と大変なんです、今日はその手伝いをしっかりして貰うですよ」
「うん、許してくれるなら良い……渋々手伝う」
おぅ……そう言う事、口に出しちゃうですか。
前々から思ってたですが……アヤネって、とても気持ちに正直な人です。
そんな事を話しながら歩いてると、突然アヤネが立ち止まった。
「ん? どうかしたですか?」
「あのね……もう1つ気になる事あるの」
ほぉ、まだあるんですか……。
今度はなんです? 質問はそこそこにして、さっさと薬の材料を買いに行きたいですが……まぁ、ヴァームの頼まれ事をするの面倒ですっ。
ここは時間を掛ける為に聞いておくですっ、にひひひっ……メェは策士ですっ。
自分の賢さに笑ってると、アヤネは、メェの顔を真っ直ぐ見ながらこう言ってきたです。
「メェちゃんって、きぃ君の事好きなの?」
「………………ふぇ?」
一瞬、思考が飛んだです。
え、えと……アヤネは何を聞いたですか?
「えと、アヤネ……きぃ君の事をきぃ君って呼んで良いのはメェだけです。だから別の呼び方をするですよ」
「ん、分かった……じゃ、赤鬼君って呼ぶ」
「にへへ……まんまですね、まぁそれで良いですよ」
苦笑するメェを見たアヤネは、はっ! と小声で言った後、目を見開く。
「話を反らしちゃダメ、メェちゃんは赤鬼君の事……好きなの?」
「……くっ、話を流せなかったですっ」
なんて事聞くですか! って思ったから話を反らしたですが失敗したです。
アヤネはアホっぽいから大丈夫かと思ったですが……大丈夫じゃなかったです。
「どうなの、メェちゃん……」
「いっ今そんな事を聞いてどうするつもりです?」
「どうもしない、なんか聞きたい気分だから聞いた」
……この人、魔王様よりマイペースかもです。
メェはついてけないですよ。
苦笑するメェはまた歩き出す、そしたらアヤネはそれに着いてくる。
「……アヤネ」
「ん?」
「だっ誰にも言わないですか?」
「うん……」
こっこのまま、無言で歩いても良かったですが……何故かメェは答える気になっちゃったです。
うぁぁぁっ、顔が紅くなってくのが分かるですよぉぉっ。
「すっ好きです……」
紅い顔を隠す様にうつ伏せで言うと、アヤネはこう答えて来たです。
「……やっぱり、メェちゃん赤鬼君を見る時ニコニコしてたから」
え……ばっバレてたですか? まだ魔王様にもバレてないのにっ、かっ勘が鋭いです。
「……えっえと、答えたからもう良いですね? ほらっ、さっさと買い出しに行くです!」
メェは駆け出したです。
そしたら……ぐいっ! と後ろから引っ張られたです。
「うめぇっ!?」
突然の事で踏ん張れなかったメェは後ろに倒れていく……筈だったんですが、アヤネに支えられたです。
もしかしなくても、服を引っ張ったのはアヤネですね?
何するですか! って文句を言ってやろうと、睨んだ後、口を開いた時です。
アヤネが割り込むように……。
「告白……したの? したならアドバイスして欲しい」
と言って来たです。
へ? こっ告白、こくはく……こっこく……はく。
きょとんってなったメェは暫くぼけぇっとする……その数秒後、言われた事が恥ずかしくなって来る。
っ!? なっ何言ってるですかアヤネはぁっ。
「しっしてないですよ!」
「ふぅん……」
「うっ疑うなです! 本当の事です! メェは嘘ついて無いですよ!」
そう叫ぶと、アヤネは話してくれる。
「そう……いつか出来ると良いね」
にこっと笑って、メェの前に行くアヤネ。
そのまま先に歩いて行ってしまう……。
なっなんです今のは……もっもしかしてメェはからかわれたですか? かっからかうキャラはラキュ様だけで充分ですよ!
「こらっ、待つですよ! 目的地分かんないのに前に行くなですっ」
そう言った後、アヤネを追い掛ける。
うぅぅぅ、告白って聞いたら変に意識しちゃったです! くぅぅぅっ、アヤネめぇ……またメェを困らせたですねぇ。
そう思いながらアヤネを追い掛ける最中の事、メェはこんな事を思ってたです。
……こっ告白ですか。
アヤネの言うように、いつかは出来ると……良いですね。
そんな事を思いながら微笑むメェ。
きっとメェが告白したらきぃ君は……真っ赤になって困る筈です。
にひひっ、それを想像したらちょっと面白いです。
微笑したら、アヤネに追い付いた。
すると、アヤネが話し掛けて来たです。
「メェちゃん、早くいこ」
「そう思ってるなら先に行くです、はぐれて迷われたら困るです!」
「ん、そうだね……気を付ける」
グーサインを出すアヤネ、表情は無駄に誇らしげです。
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