どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
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海の家、1度入ってみたかった所ではあるが、こんな形で入るとは思わなかった、店内は涼しげな内装だ、詳細を言うとテーブルの席と座敷と言われる席、白い壁には長方形の紙を貼っていてそこに料理名が書かれている。
焼きトウモロコシ、フランクフルト、焼そば、海と言えばこれ! と言うメニューだな。
あぁ……言っておくと海の家には俺達だけじゃなくて他の魔物もいる、なので程よく賑わっている。
ラキュやアヤネ、メェやヘッグは海の家が珍しいのか店内を歩き回って見学している。
そんな賑わいを見ながらリヴァイの方を見る、頭にバンダナを巻いてトウモロコシを焼いている、その隣でリヴァイの汗を拭うヴァーム……仲良し夫婦だな、あっ、そう言えば最近バンダナ巻いてないな。
「なぁロア……ヴァームが結婚してたの知ってたか?」
それはさておき……気になった事をロアに聞いてみる、だがロアは首を横に振り申し訳なさそうに応えた。
「いっいや初耳じゃ」
「そうか……」
俺達は涼しげな店内の座敷席に座って料理を待っていた。
「まさか結婚してたとはのぅ……しかもあんな渋メンじゃし」
テーブルにべたぁ……と寝そべりながらリヴァイを見る、あんな渋面でヴァームと同じで人を勝手にコスプレさせるのが好き……似た者夫婦って本当にいるんだな。
「まぁそれはどうでも良かったりする」
リヴァイから視線を反らして別の方を見る。
「ほぉ……奇遇じゃな、わらわもそれはどうでも良いのじゃ」
そう、正直リヴァイの事はどうでも良い……一番気になるのはリヴァイがトウモロコシを焼いているのとは別の調理場にいた。
「なぁ……ロア、あの魔物の事は知ってるか?」
「いや……あんな魔物、わらわは知らん」
ロアも知らない魔物……ん? 何故直ぐに魔物か分かったかって? 答えは簡単だ……あれは人間じゃない、それは一目瞭然の事実だ。
「なんだあいつ……」
「なんじゃあいつ……」
ガリガリガリっ!!
氷をかき氷機の上にのせ、小さなハンドルを回す……超巨大雪だるま、見た目のインパクトが抜群のその男? そいつは人間の身長大ある、はっきり言おう……。
「はっはぁぁぁっ!! どうしたぁぁっ、その筋肉は飾りかぁぁ?」
ものすっごく暑苦しい……室温が1度あがってるんじゃないか? と言うか器用に木の手でハンドルを回すなぁ、しかも目が炭の目だ……きちんと目の前が見えてるんだな。
「かっかっかっ! 言うじゃねぇかノース……それでこそわしのライバルだ!」
そして横で同じくかき氷を作る鬼騎、雪だるまと鬼が並んでかき氷を作る……違和感がありすぎて笑えてくる。
「魔物ってユニークな奴しかいないのか?」 
じとぉ……ってロアを見る俺、するとばんっ! と机を叩いて俺の肩を掴んでくる。
「しっ失敬な! わらわはそんなにユニークではないわ!」
がくんがくんって揺らされながら「わっ分かった……分かったから!」って言う。
「……わっ分かれば良いのじゃ」
それを聞いたロアは離してくれる、力一杯揺らされたから頭がくらくらする。
「しかし、あの雪だるま」
「いっ言うな、わらわも物凄く突っ込みたいが言うでない!」
鋭く睨まれ俺を黙らせる、ロアの言う通り……俺も突っ込んでやりたい、ちらっとノースとか言う雪だるまを見る。
「ほぅらぁっ、追加の氷だぁ!!」
暑苦しい物言いでノースは杉木の腕で自身の雪の身体に突っ込む、ずぼっ、って突っ込む、そこから……ぼこんって音をたてて大きな氷が出て来た。
それを鬼騎に投げ渡す、それを受け取った鬼騎はにやりと笑い何事も無かったかの様にかき氷を作り始める。
と言うかなんで鬼騎は変に思わないんだ? ほんっと違和感しかないんだぞ?  あれか? 親しげだから鬼騎とノースは親友で馴れているから何も言わないのか?
「なぁやっぱり突っ込んだ方が……」
「突っ込んだら確実に食欲が失せそうな説明をされるじゃろうが!」
うっ……そっそうだよな、ノースの身体から出た氷、つまりあの氷は……うぇ……想像したら気分悪くなってきた。
「そっそうだな……すまん」
「いや、気にするでない……」
お互い顔を見合わせてため息を吐く。
「シルクよ、あの2人の方を見ない様にした方が良いのじゃ」
「そうだな、かと言って別の方は」
俺はまたリヴァイの方を向く、そこには……。
「あらあら……胸に汗をかいてます」
「一々拭くなや……皆見てるだろうが」
リヴァイの胸にかいた汗を優しく拭くヴァームの姿が見えた、非常にイチャイチャしてらっしゃる……。
「何処もかしこも見てられないな……」
「同感じゃ」
そう言い合った俺とロアはじっと机を見下ろした、料理が来るまで机を見てよう……じゃないと恥ずかしさと奇妙な景色で頭が可笑しくなりそうだ。
だがそれには1つ問題がある、この姿勢を長時間すると……首が超痛い、つまり待ち時間が苦痛でしかない、だから早く料理を作って持ってきてくれ……。
焼きトウモロコシ、フランクフルト、焼そば、海と言えばこれ! と言うメニューだな。
あぁ……言っておくと海の家には俺達だけじゃなくて他の魔物もいる、なので程よく賑わっている。
ラキュやアヤネ、メェやヘッグは海の家が珍しいのか店内を歩き回って見学している。
そんな賑わいを見ながらリヴァイの方を見る、頭にバンダナを巻いてトウモロコシを焼いている、その隣でリヴァイの汗を拭うヴァーム……仲良し夫婦だな、あっ、そう言えば最近バンダナ巻いてないな。
「なぁロア……ヴァームが結婚してたの知ってたか?」
それはさておき……気になった事をロアに聞いてみる、だがロアは首を横に振り申し訳なさそうに応えた。
「いっいや初耳じゃ」
「そうか……」
俺達は涼しげな店内の座敷席に座って料理を待っていた。
「まさか結婚してたとはのぅ……しかもあんな渋メンじゃし」
テーブルにべたぁ……と寝そべりながらリヴァイを見る、あんな渋面でヴァームと同じで人を勝手にコスプレさせるのが好き……似た者夫婦って本当にいるんだな。
「まぁそれはどうでも良かったりする」
リヴァイから視線を反らして別の方を見る。
「ほぉ……奇遇じゃな、わらわもそれはどうでも良いのじゃ」
そう、正直リヴァイの事はどうでも良い……一番気になるのはリヴァイがトウモロコシを焼いているのとは別の調理場にいた。
「なぁ……ロア、あの魔物の事は知ってるか?」
「いや……あんな魔物、わらわは知らん」
ロアも知らない魔物……ん? 何故直ぐに魔物か分かったかって? 答えは簡単だ……あれは人間じゃない、それは一目瞭然の事実だ。
「なんだあいつ……」
「なんじゃあいつ……」
ガリガリガリっ!!
氷をかき氷機の上にのせ、小さなハンドルを回す……超巨大雪だるま、見た目のインパクトが抜群のその男? そいつは人間の身長大ある、はっきり言おう……。
「はっはぁぁぁっ!! どうしたぁぁっ、その筋肉は飾りかぁぁ?」
ものすっごく暑苦しい……室温が1度あがってるんじゃないか? と言うか器用に木の手でハンドルを回すなぁ、しかも目が炭の目だ……きちんと目の前が見えてるんだな。
「かっかっかっ! 言うじゃねぇかノース……それでこそわしのライバルだ!」
そして横で同じくかき氷を作る鬼騎、雪だるまと鬼が並んでかき氷を作る……違和感がありすぎて笑えてくる。
「魔物ってユニークな奴しかいないのか?」 
じとぉ……ってロアを見る俺、するとばんっ! と机を叩いて俺の肩を掴んでくる。
「しっ失敬な! わらわはそんなにユニークではないわ!」
がくんがくんって揺らされながら「わっ分かった……分かったから!」って言う。
「……わっ分かれば良いのじゃ」
それを聞いたロアは離してくれる、力一杯揺らされたから頭がくらくらする。
「しかし、あの雪だるま」
「いっ言うな、わらわも物凄く突っ込みたいが言うでない!」
鋭く睨まれ俺を黙らせる、ロアの言う通り……俺も突っ込んでやりたい、ちらっとノースとか言う雪だるまを見る。
「ほぅらぁっ、追加の氷だぁ!!」
暑苦しい物言いでノースは杉木の腕で自身の雪の身体に突っ込む、ずぼっ、って突っ込む、そこから……ぼこんって音をたてて大きな氷が出て来た。
それを鬼騎に投げ渡す、それを受け取った鬼騎はにやりと笑い何事も無かったかの様にかき氷を作り始める。
と言うかなんで鬼騎は変に思わないんだ? ほんっと違和感しかないんだぞ?  あれか? 親しげだから鬼騎とノースは親友で馴れているから何も言わないのか?
「なぁやっぱり突っ込んだ方が……」
「突っ込んだら確実に食欲が失せそうな説明をされるじゃろうが!」
うっ……そっそうだよな、ノースの身体から出た氷、つまりあの氷は……うぇ……想像したら気分悪くなってきた。
「そっそうだな……すまん」
「いや、気にするでない……」
お互い顔を見合わせてため息を吐く。
「シルクよ、あの2人の方を見ない様にした方が良いのじゃ」
「そうだな、かと言って別の方は」
俺はまたリヴァイの方を向く、そこには……。
「あらあら……胸に汗をかいてます」
「一々拭くなや……皆見てるだろうが」
リヴァイの胸にかいた汗を優しく拭くヴァームの姿が見えた、非常にイチャイチャしてらっしゃる……。
「何処もかしこも見てられないな……」
「同感じゃ」
そう言い合った俺とロアはじっと机を見下ろした、料理が来るまで机を見てよう……じゃないと恥ずかしさと奇妙な景色で頭が可笑しくなりそうだ。
だがそれには1つ問題がある、この姿勢を長時間すると……首が超痛い、つまり待ち時間が苦痛でしかない、だから早く料理を作って持ってきてくれ……。
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