どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
126
くふふ、僕はあれからの事を考えて笑いが止まらないでいた、トマト溢れる自分の部屋のトマトソファーに座りトマトジュースを飲む。
「くふっ……くふふふ……だめだ、面白過ぎて飲めないっ」
一旦グラスをトマトテーブルに置いてお腹を抱える、そして出来る限り声を押さえて静かに笑う、だってあれからは見ている側にとっては最高だったんだよ? だから今こうして思い出し笑いをしてるんだ。
「あのシルク君の……こっ困った顔と来たら……くふふふふっくははははっ!」
あぁっ、駄目だ堪えきれずに笑っちゃった、くふっくふふふ……そっそろそろ皆にも何が起こったか話さないといけないね……じゃ、簡潔に話すよ? お風呂に連れていかれたシルク君、流石に中の状況は分からないけど表情がげっそりしてた……中は物凄く荒れたみたいだね。
で、面白い事が起きたのはこの後なんだ……食事を取りに僕達は姉上専用の食堂に行ったら事は起きたんだ。
まぁそれはいつもの様に2人のハードなスキンシップの嵐……あの困った顔のシルク君は最高だったね、顔を真っ赤にして抵抗するんだけど2人はそんなの関係なし。
「コスプレを逃れるのは助けてあげるけど……こう言うのは助けてあげないよ?」
細く笑う僕は落ち着いて再びトマトジュースを飲む、僕は姉上がシルクと付き合う為なら姉上の助けになる、笑った顔を元に戻し真剣な顔になる僕、ソファーにもたれかけある事を考える。
「……アヤネ」
アヤネの事だ、僕の好みとピッタリの女性……。
「くふふふ……多分僕の気持ちなんか気付いてないんだろうね」
アヤネはシルク君が好きだ、彼女の行動と言葉で分かってしまった、だから諦めるのか? と言われれば話しは別、でもやりにくい……だってアヤネの好意は付け入る隙が無いのだから。
「あと……姉上の事も考えなくちゃいけないよね」
アヤネの事もあるけど姉上の事もなんとかしなくちゃいけない、流石にもう仲直りしないといけないなぁ……と思っている、思ってるんだけど行動が起こせない……だって気まずいじゃないか!
「珍しく悩んでいるのぅ……お前らしくもない」
「それ、ヴァームにも言われたよ」
くふふふ、まさか同じ台詞を2回も言われるなんてね、正直驚きだよ、……うん、今おかしな所があったね。
「姉上?」
「なんじゃ?」
「なんでいるのさ……」
いちゃ悪いか? そんな表情をしながら僕の前に来て隣に座ってくる、いちゃ悪いよ……何で来るの? と言うかどうやって入ってきたの? 姉上の魔法でここに来たんだね? 分かるよ。
「わらわに散々言った割りには自分は行動せんのじゃな」
「煩いよ、シルク君の時と違ってこっちは色々あるの」
と、素っ気なく答える。
「おや? わらわはただ行動がどうのと言っただけじゃぞ?」
姉上はにやにやしてる、じぃって僕を見てきた、くふふふ……からかわれちゃったね。
「…僕はそう言う風に聞こえたんだよ、文句ある?」
「いや別に文句はないがの……くふふふ」
っち、やけにからかってくるじゃないか……日頃の仕返しって奴だね、それで日頃の態度を改めようとは思わないけどね。
「さて、からかいはこれ位にして本題に入るとするかの」
「なにさ、急に真剣な顔して」
姉上は僕の顔をまじまじと見てくる、ここに来た理由は何かを言いに来たからみたいだね、だったら初めからそれだけを言えばいいのに。
「すまんな……色々と心配かけてしまったの」
「一体何の事いってるか分からないけど……気にしないでいいよ」
違う、本当は分かってる……姉上はシルク君の恋愛の事を言ってるんだ。
「だかのラキュ……お主の心からの言葉に背く様で悪いがわらわはまだシルクにあの事は言わぬ」
「……言わなくても最近進展っぽい事があったから何も言わないよ……目に余ったら言うけど」
伏せ目で話してくる姉上から視線を反らしまた素っ気なく言う、あぁ何か恥ずかしくなってきたよ……不覚だね。
「くふふふ……そうしてくれると有り難い」
「……もう話しは終わりだよね? 明日は用事があるんだ、だからもう部屋に戻りなよ? アヤネに取られるよ」
お礼は良いから早く帰って欲しいな……今顔真っ赤だから誰にも見られたくないしね。
「あぁそれなら安心するのじゃ……ちゃんと縛り付けて来た」
「……それって安心出来る事なの?」
と聞き返すと姉上は「さぁの?」と答えた。
「じゃ、わらわは帰るぞ?」
「うん、おやすみ……あっちょっと待って」
僕は姉上を引き留めた、早く帰って欲しかったけど……今聞きたい事が思い浮かんだ。
「ん、なんじゃ?」
既にソファーからたって帰ろうとしていた姉上は僕の方を疑問を浮かべながら見てくる。
「聞きたい事があるんだけど、良いよね?」
「別に良いが……手短にな?」
これは聞いておいた方が良いよね? 僕はこの事を言おうかと思ったんだ……あの違和感にね、その違和感はアヤネが来て1日経った頃から起きたことなんだ。
「廊下に掛けた魔法、解除したんだね」
「ん、あぁ……その事か」
いやその事かじゃないよ、あれシルク君の脱走防止の為だって自分で言ってたよね? 何で解除したの? それに関しては少し感謝してるけどね、一々走らなきゃいけないのは不便だったんだ、とそんな事を考えていた時、姉上の頬が徐々に紅く染まっていく……そして恥ずかしそうにこう言ってきた。
「逃げも隠れもしない……そう言ってくれたからのぅ」
「……ふーん」
ヘッグに聞いたけど本当だったんだね、あっ別に疑ってた訳じゃないよ? ただシルク君も真剣に考えてるんだなって思っただけさ。
「聞きたい事はそれだけかえ?」
「うん、それだけ」
「そうか、ではわらわは帰るぞ?」
うん、おやすみ……そう僕が言ったら姉上は消えた、魔法で自分の部屋に戻ったんだろうね。
「………」
暫くだまり込む僕、そして天井を見上げ、つい自分の思いを呟いてしまった。
「シルク君が真剣に考えるなら僕も頑張らないといけないね」
「くふっ……くふふふ……だめだ、面白過ぎて飲めないっ」
一旦グラスをトマトテーブルに置いてお腹を抱える、そして出来る限り声を押さえて静かに笑う、だってあれからは見ている側にとっては最高だったんだよ? だから今こうして思い出し笑いをしてるんだ。
「あのシルク君の……こっ困った顔と来たら……くふふふふっくははははっ!」
あぁっ、駄目だ堪えきれずに笑っちゃった、くふっくふふふ……そっそろそろ皆にも何が起こったか話さないといけないね……じゃ、簡潔に話すよ? お風呂に連れていかれたシルク君、流石に中の状況は分からないけど表情がげっそりしてた……中は物凄く荒れたみたいだね。
で、面白い事が起きたのはこの後なんだ……食事を取りに僕達は姉上専用の食堂に行ったら事は起きたんだ。
まぁそれはいつもの様に2人のハードなスキンシップの嵐……あの困った顔のシルク君は最高だったね、顔を真っ赤にして抵抗するんだけど2人はそんなの関係なし。
「コスプレを逃れるのは助けてあげるけど……こう言うのは助けてあげないよ?」
細く笑う僕は落ち着いて再びトマトジュースを飲む、僕は姉上がシルクと付き合う為なら姉上の助けになる、笑った顔を元に戻し真剣な顔になる僕、ソファーにもたれかけある事を考える。
「……アヤネ」
アヤネの事だ、僕の好みとピッタリの女性……。
「くふふふ……多分僕の気持ちなんか気付いてないんだろうね」
アヤネはシルク君が好きだ、彼女の行動と言葉で分かってしまった、だから諦めるのか? と言われれば話しは別、でもやりにくい……だってアヤネの好意は付け入る隙が無いのだから。
「あと……姉上の事も考えなくちゃいけないよね」
アヤネの事もあるけど姉上の事もなんとかしなくちゃいけない、流石にもう仲直りしないといけないなぁ……と思っている、思ってるんだけど行動が起こせない……だって気まずいじゃないか!
「珍しく悩んでいるのぅ……お前らしくもない」
「それ、ヴァームにも言われたよ」
くふふふ、まさか同じ台詞を2回も言われるなんてね、正直驚きだよ、……うん、今おかしな所があったね。
「姉上?」
「なんじゃ?」
「なんでいるのさ……」
いちゃ悪いか? そんな表情をしながら僕の前に来て隣に座ってくる、いちゃ悪いよ……何で来るの? と言うかどうやって入ってきたの? 姉上の魔法でここに来たんだね? 分かるよ。
「わらわに散々言った割りには自分は行動せんのじゃな」
「煩いよ、シルク君の時と違ってこっちは色々あるの」
と、素っ気なく答える。
「おや? わらわはただ行動がどうのと言っただけじゃぞ?」
姉上はにやにやしてる、じぃって僕を見てきた、くふふふ……からかわれちゃったね。
「…僕はそう言う風に聞こえたんだよ、文句ある?」
「いや別に文句はないがの……くふふふ」
っち、やけにからかってくるじゃないか……日頃の仕返しって奴だね、それで日頃の態度を改めようとは思わないけどね。
「さて、からかいはこれ位にして本題に入るとするかの」
「なにさ、急に真剣な顔して」
姉上は僕の顔をまじまじと見てくる、ここに来た理由は何かを言いに来たからみたいだね、だったら初めからそれだけを言えばいいのに。
「すまんな……色々と心配かけてしまったの」
「一体何の事いってるか分からないけど……気にしないでいいよ」
違う、本当は分かってる……姉上はシルク君の恋愛の事を言ってるんだ。
「だかのラキュ……お主の心からの言葉に背く様で悪いがわらわはまだシルクにあの事は言わぬ」
「……言わなくても最近進展っぽい事があったから何も言わないよ……目に余ったら言うけど」
伏せ目で話してくる姉上から視線を反らしまた素っ気なく言う、あぁ何か恥ずかしくなってきたよ……不覚だね。
「くふふふ……そうしてくれると有り難い」
「……もう話しは終わりだよね? 明日は用事があるんだ、だからもう部屋に戻りなよ? アヤネに取られるよ」
お礼は良いから早く帰って欲しいな……今顔真っ赤だから誰にも見られたくないしね。
「あぁそれなら安心するのじゃ……ちゃんと縛り付けて来た」
「……それって安心出来る事なの?」
と聞き返すと姉上は「さぁの?」と答えた。
「じゃ、わらわは帰るぞ?」
「うん、おやすみ……あっちょっと待って」
僕は姉上を引き留めた、早く帰って欲しかったけど……今聞きたい事が思い浮かんだ。
「ん、なんじゃ?」
既にソファーからたって帰ろうとしていた姉上は僕の方を疑問を浮かべながら見てくる。
「聞きたい事があるんだけど、良いよね?」
「別に良いが……手短にな?」
これは聞いておいた方が良いよね? 僕はこの事を言おうかと思ったんだ……あの違和感にね、その違和感はアヤネが来て1日経った頃から起きたことなんだ。
「廊下に掛けた魔法、解除したんだね」
「ん、あぁ……その事か」
いやその事かじゃないよ、あれシルク君の脱走防止の為だって自分で言ってたよね? 何で解除したの? それに関しては少し感謝してるけどね、一々走らなきゃいけないのは不便だったんだ、とそんな事を考えていた時、姉上の頬が徐々に紅く染まっていく……そして恥ずかしそうにこう言ってきた。
「逃げも隠れもしない……そう言ってくれたからのぅ」
「……ふーん」
ヘッグに聞いたけど本当だったんだね、あっ別に疑ってた訳じゃないよ? ただシルク君も真剣に考えてるんだなって思っただけさ。
「聞きたい事はそれだけかえ?」
「うん、それだけ」
「そうか、ではわらわは帰るぞ?」
うん、おやすみ……そう僕が言ったら姉上は消えた、魔法で自分の部屋に戻ったんだろうね。
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