どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
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クータンから暗いオーラ的な物があふれている……相当落ち込んでいるな、あれから濡れた床を拭いたりした後、クータンの心の看病をした……だって放っておけないだろ?
「大丈夫、クータンは出来る娘だから……自信もてって」
「いえ……違います、あたいは……だめな娘です……いつもそうなんです……あたいは失敗が多い……駄目なカボチャなんです」
部屋の空気が重い、もう一度言おう、部屋の空気が重い! 完全にネガティブに拍車が掛かったクータンの対応に俺は手一杯だ、部屋の隅っこで三角座りするクータンの背中をぽんぽんして励ます。
「誰だって失敗はあるぞ?」
「……あたいは…いつも失敗してます……けどね」
あぁ駄目だ、余計にネガティブが悪化した。
「シルク……君」
ん? ラキュが呼んでるな……なんだろう? 振り替えるとソファーに寝ながら俺を手招きしている。
「ちょっと……来てくれるかな?」
今クータンを放っておいたら駄目な気がするがらどうにも出来ないからな……呼ばれるがままに行ってみるか、という事で行ってみる、ラキュと視線を合わせる為に俺はラキュの側にしゃがみこむ。
「で、何の用だ? 今クータンが……」
「クーなら……放っておいたら治るよ……いつも……そうだから」
「そっそうなのか?」
放っておいたら治る、そう言われてクータンを見てみる。
「あははぁ……あたいはもう駄目だから……いっそのことカボチャのテンプラになりたい……ふふっ、誰も食べてくれないでしょうね……ふふっふふふふ……」
ハッキリ言おう、かなり心配だ! だってクータンの周りに負のオーラが出てるぞ? ずずーんっ……て効果音がなってるんじゃないか? いや……これは間違いなく鳴ってる……本当に放っておいて大丈夫なんだろうな?
「本当に大丈夫なんだろうな?」
「うん……前にも言ったでしょ?クーがこうなったら放っておくのが良いんだよ」
そうなのか……まぁ友達のお前が言うんだから間違いは無いんだろう、と言うかさっきら途切れ途切れに話しているが……ラキュは大丈夫なんだろうか?
「そうか、じゃぁラキュの怪我は……」
「あ、それはちゃんと手当して……濡れタオルで……冷やしてくれるだけで……良いから」
だよな、当たった所腫れてる……なのでさっき俺が洗面器にくんできた水にタオルをつけ、優しくラキュの額に当てる。
「いつっ……」
「あっ悪い……痛かったか?」
「いや……大丈夫……だよ」
なんだろう? この知らない人が聞いたら勘違いする様なこの会話は……一応言っておくが俺はラキュの手当をしてるんだからな? それ以上の事はしていないからな?
「暫く乗せとくな」
「うん……ありがと」
取り合えずこれが精一杯、城に帰ったらメェに何とかして貰おう。
今は濡れタオルを乗せるだけ、緩くなったらまた水に浸して乗せれば良いだろう。
「じゃっ……僕、暫く……寝てて良い?」
おいおい何を言い出すんだお前は。
「いや、このまま1人でじっといるのは……ってもう寝てしまった」
寝付きが良いな……寝るといってから寝たぞ? ロアもそうだがラキュもそうだったか……こう言う所似てるんだなぁ。
「……ふふふ、あたいはあたいは、駄目なカボチャ……ふふふ」
とか悠長に思ってる場合じゃなかった、この場に1人じっとしているのは辛い! 何かをしてまぎらわせないといけない……しかし一体何でまぎらわせるんだ?
「と言うか何でクータンはあんな重い物を投げたんだ?」
普通は投げないよな? 何か理由があるんだよな? じゃぁその理由ってなんだ?
「うん、そんな事思ってる場合じゃないな」
色々思ってる目の前でクータンはぶつぶつとネガティブ発言、そこに俺は静かに座る。
「おい、ラキュっ起きてくれ!俺を1人にするな!この状況で1人はきついんだ!」
だから起きろっ! 身体をがくんがくん揺らすが目覚める気配が無い、怪我人はそっとしておけと言うだろうが……時と場合による、だから俺は強引にラキュを起こそうとする。
「すぴぃ……」
「くっ、こんだけ揺らしているのに寝息たててる」
なんて安らかな寝顔だ……なんか腹立ってきた、なので頬っぺたを、むにーって引っ張ったり軽く叩いたりしてみる、なのに起きない! 気持ち良さそうに寝息をたてて「トマト……たくさん」って寝言を言うしまつ……その後ろではクータンが「ふふっふふふふ……」と不気味な笑いが聞こえてくる。
あぁ気が滅入りそうだ! ラキュ、お願いだから起きてくれよ……本当にこの状況は1人じゃ辛いんだって!
「もう1人で帰るか?いや、こんな時間に帰ったらロア達に何言われるか分からない……」
俺の事だ、尋問され続けポロっと本当の事を言ってお仕置きと言う名のコスプレをされるに違いない。
「帰れないし、気が滅入るし、ラキュが全然起きないから腹立つし……散々じゃないか」
こんな事になるのならここに来るんじゃ無かった、やっぱり人間真面目に働かないとこんな事になるんだな……仕事場で嫌な事があっても逃げちゃ駄目なんだな? 今日はその事を痛感したな……。
「……駄目だ、良い感じに終わらせようって思ったけど納得出来ない!」
なんだよこの引くに引けない状況っ、毎日毎日こんなんだと胃が引っくり返るわ! 勘弁してくれよ……毎日しんどいんだよ、たまにはゆっくりした日常を送らしてくれよ。
ぐぅぅ、腹が鳴ったな……あれから時間が経ったからな……もう昼時だからな、お腹が鳴ったんだろうな……。
「不気味な笑い声に苛立ち、そしてこの状況に対する辛さで胃痛……そして止めに空腹感か」
はははっ、なんだこの状況、泣きっ面に蜂ってレベルじゃないぞ? ほんっと泣けてくるな……。
「大丈夫、クータンは出来る娘だから……自信もてって」
「いえ……違います、あたいは……だめな娘です……いつもそうなんです……あたいは失敗が多い……駄目なカボチャなんです」
部屋の空気が重い、もう一度言おう、部屋の空気が重い! 完全にネガティブに拍車が掛かったクータンの対応に俺は手一杯だ、部屋の隅っこで三角座りするクータンの背中をぽんぽんして励ます。
「誰だって失敗はあるぞ?」
「……あたいは…いつも失敗してます……けどね」
あぁ駄目だ、余計にネガティブが悪化した。
「シルク……君」
ん? ラキュが呼んでるな……なんだろう? 振り替えるとソファーに寝ながら俺を手招きしている。
「ちょっと……来てくれるかな?」
今クータンを放っておいたら駄目な気がするがらどうにも出来ないからな……呼ばれるがままに行ってみるか、という事で行ってみる、ラキュと視線を合わせる為に俺はラキュの側にしゃがみこむ。
「で、何の用だ? 今クータンが……」
「クーなら……放っておいたら治るよ……いつも……そうだから」
「そっそうなのか?」
放っておいたら治る、そう言われてクータンを見てみる。
「あははぁ……あたいはもう駄目だから……いっそのことカボチャのテンプラになりたい……ふふっ、誰も食べてくれないでしょうね……ふふっふふふふ……」
ハッキリ言おう、かなり心配だ! だってクータンの周りに負のオーラが出てるぞ? ずずーんっ……て効果音がなってるんじゃないか? いや……これは間違いなく鳴ってる……本当に放っておいて大丈夫なんだろうな?
「本当に大丈夫なんだろうな?」
「うん……前にも言ったでしょ?クーがこうなったら放っておくのが良いんだよ」
そうなのか……まぁ友達のお前が言うんだから間違いは無いんだろう、と言うかさっきら途切れ途切れに話しているが……ラキュは大丈夫なんだろうか?
「そうか、じゃぁラキュの怪我は……」
「あ、それはちゃんと手当して……濡れタオルで……冷やしてくれるだけで……良いから」
だよな、当たった所腫れてる……なのでさっき俺が洗面器にくんできた水にタオルをつけ、優しくラキュの額に当てる。
「いつっ……」
「あっ悪い……痛かったか?」
「いや……大丈夫……だよ」
なんだろう? この知らない人が聞いたら勘違いする様なこの会話は……一応言っておくが俺はラキュの手当をしてるんだからな? それ以上の事はしていないからな?
「暫く乗せとくな」
「うん……ありがと」
取り合えずこれが精一杯、城に帰ったらメェに何とかして貰おう。
今は濡れタオルを乗せるだけ、緩くなったらまた水に浸して乗せれば良いだろう。
「じゃっ……僕、暫く……寝てて良い?」
おいおい何を言い出すんだお前は。
「いや、このまま1人でじっといるのは……ってもう寝てしまった」
寝付きが良いな……寝るといってから寝たぞ? ロアもそうだがラキュもそうだったか……こう言う所似てるんだなぁ。
「……ふふふ、あたいはあたいは、駄目なカボチャ……ふふふ」
とか悠長に思ってる場合じゃなかった、この場に1人じっとしているのは辛い! 何かをしてまぎらわせないといけない……しかし一体何でまぎらわせるんだ?
「と言うか何でクータンはあんな重い物を投げたんだ?」
普通は投げないよな? 何か理由があるんだよな? じゃぁその理由ってなんだ?
「うん、そんな事思ってる場合じゃないな」
色々思ってる目の前でクータンはぶつぶつとネガティブ発言、そこに俺は静かに座る。
「おい、ラキュっ起きてくれ!俺を1人にするな!この状況で1人はきついんだ!」
だから起きろっ! 身体をがくんがくん揺らすが目覚める気配が無い、怪我人はそっとしておけと言うだろうが……時と場合による、だから俺は強引にラキュを起こそうとする。
「すぴぃ……」
「くっ、こんだけ揺らしているのに寝息たててる」
なんて安らかな寝顔だ……なんか腹立ってきた、なので頬っぺたを、むにーって引っ張ったり軽く叩いたりしてみる、なのに起きない! 気持ち良さそうに寝息をたてて「トマト……たくさん」って寝言を言うしまつ……その後ろではクータンが「ふふっふふふふ……」と不気味な笑いが聞こえてくる。
あぁ気が滅入りそうだ! ラキュ、お願いだから起きてくれよ……本当にこの状況は1人じゃ辛いんだって!
「もう1人で帰るか?いや、こんな時間に帰ったらロア達に何言われるか分からない……」
俺の事だ、尋問され続けポロっと本当の事を言ってお仕置きと言う名のコスプレをされるに違いない。
「帰れないし、気が滅入るし、ラキュが全然起きないから腹立つし……散々じゃないか」
こんな事になるのならここに来るんじゃ無かった、やっぱり人間真面目に働かないとこんな事になるんだな……仕事場で嫌な事があっても逃げちゃ駄目なんだな? 今日はその事を痛感したな……。
「……駄目だ、良い感じに終わらせようって思ったけど納得出来ない!」
なんだよこの引くに引けない状況っ、毎日毎日こんなんだと胃が引っくり返るわ! 勘弁してくれよ……毎日しんどいんだよ、たまにはゆっくりした日常を送らしてくれよ。
ぐぅぅ、腹が鳴ったな……あれから時間が経ったからな……もう昼時だからな、お腹が鳴ったんだろうな……。
「不気味な笑い声に苛立ち、そしてこの状況に対する辛さで胃痛……そして止めに空腹感か」
はははっ、なんだこの状況、泣きっ面に蜂ってレベルじゃないぞ? ほんっと泣けてくるな……。
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