どうやら魔王は俺と結婚したいらしい
116
新しい朝が来た、どうやら今日の朝は雨の様だ、ロアの部屋にぽつっぽつっーーと雨音が聞こえる、きっとそんなに降ってないんだろう、小雨程度か? だが雨は好きではない、気持ちが下がるな……。
「で、俺の両隣では寝息が聞こえると……」
雨で気持ちが下がってると言うのにこれか……寝たまま顔を上げて左右を見る……右にロア、左にアヤネが俺の腕を持って心地良さそうに寝息をたてて眠っている、うん……どうしてこうなった! と言うまえに、これどんなラブコメ状況だよっと突っ込んでやりたい気分だ。
「まず状況を整理するか……」
うんそうしよう……状況整理は大切だ、確か昨日良い女3本勝負が終わってアヤネがロアと何か話をしてたんだ、そしたらアヤネが「私、ここに住むよぉ」って言ったんだよな? で俺が「まじかぁぁぁ!!!」って叫んでそれからあの後……喧嘩が始まった。
殴る蹴るとかの奴じゃない、俺を挟んでその口喧嘩だ、煩かったのを覚えている、今思い出したら耳がキンキン痛んでくる……その喧嘩の時色々言い合っていたなぁ……殆どが自分勝手な事だった気がする。
今思い出しても胃が痛い、だからどんな口喧嘩だったのかは想像に任せる、何故かって? 話すと辛くなるからだ。
「着替えたいのに着替えられない……」
傷心しつつ呟く……先程も言ったが両腕掴まれてるから着替えなんて無理だ、昨夜強制的に着替えさせられたクマさん着ぐるみパジャマを早く脱ぎたいと言うのに……。
「くひひぃ……しりゅくぅ……むにゃむにゃ」
「シルク……そこはだめぇ……」
2人共寝言言ってるなぁ、どんな夢見てるんだか……因みにアヤネは黒い普通のパジャマを着ている、ロアは露出度が多いパジャマだ、それパジャマの意味があるのか? とか思ったら敗けだ。
「しっかしアヤネがここに住むのか……絶対に大変な事になるだろうなぁ」
想像してため息が出てしまう……俺に安息なんてものは無いんだな。
「そろそろ引き剥がすか…」
そんな事を考えつつ腕に力を入れる、だが両腕とも手を離してくれない、自分の腕を俺の腕に絡めてくっついてる、これじゃぁ上体すら起こせない……困った。
「おーいっ起きてくれ!」
腕を動かすとあらぬ所に当たって大変な目にあうので大声を上げる、勿論そんな事では起きてくれない……。
「おーきーろぉー!」
また大きな声を上げてみる。
「すぴぃ……」
「すやぁ……」
2人には効果が無いようだ……くっいい加減にしろよ?
「おっきっろぉぉぉぉ!」
今度はより大きく叫ぶ、ロアとアヤネは煩そうに顔をしかめる……おっ、これもう起きるんじゃないか? と思った時だ。
「うる……ひゃい……のじゃぁ……あむっ」
「……ふぐむっ!」
うん……起きなかった、それどころかロアにキスされた、久し振りに俺の唇に柔らかい感触を当てられてしまった……俺に身体を寄せてキスしてきた、お陰で変な声が出てしまった……心臓もどっくんってしたしインパクトが有りすぎる行動をされてしまったが、何時もと比べてそんなに恥ずかしく無いのは恐らくこう言う事に慣れてしまったんだろうな……そう思いつつも俺は、本当は起きてるんじゃないだろうな? と疑う……まさにその時だった。
「うぅ……離れちゃ……やだ」
「っ!!」
今度はアヤネが仕掛けて来た、なんか抱きつかれた……想像できるか? 前でキスされて後ろからハグされてるんだぞ? なに? 羨ましいだと……ならば言わせて貰おう。
色々ときつい……実際やられたら絶対に戸惑うからな! 体験してないから色々と言ってくるだろうが……辛いんだからな!
「くっ……ん……ちゅ……」
「くっ……くぅ…」
おっと……そんな事思ってる場合じゃなかった、ロアが俺の唇を舐めて来た……へっ変な感じが身体中に走ってビリビリする、別に嫌な感じではない……むしろ良い感じだ、だが早く退いてほしい……理性的な問題でな。
それだけではない、後ろからは……。
「シルク暖かい…良い匂い…落ち着くぅ」
ハグだ……きゆっとハグしてくるんだ、自分の身体全体を俺に押し当てて来る。
「…むっ……むぐっ……くふっ…」
声を上げようとするが無理だった……だってキスされてるんだ、出来る訳がない、もうこのままずっといるんじゃないか?そう思った時だ。
「……ぷはっ、んー……んー?シルクぅ?」
ロアは唇を離してくれて薄目を開けた、まぁ眠た眼だが起きた……と言っても完全に起きたと言う訳じゃないだろう。
「ろっロア朝だぞ、おっ起きてくれ」
目の前で優しく言う、あくまでも優しくだ、キツく言ったらきっと「煩い」と言われて口を塞がれる……勿論キスと言う形でだ、こんな状況で連続でキスされよう物なら理性が崩壊する自信がある。
「……朝ぁ?」
近距離で目を擦るロア、あぁやっと腕を離してくれた、後はアヤネを何とかしないとな……ロアが何とかなって後はアヤネ、さぁどうすべきか? そう悩んでいたらロアの目が少しずつ開いてきた、そして完全に目が開いた。
「……っ!ちちちちっ近いぃ!?」
そして俺を見たロアは赤面して……。
ドンッーー
「えっ……わぁっ!?」
俺を突き飛ばした……割りと強めにだ、だからベットから落ちた、勿論アヤネと一緒にだ。
……ってこのままだとアヤネをクッションにしてしまうっ、おっ男としてそんな事はしたくない! だが落ちてる途中だしベットからだと体制の変えようが無い……と言うか俺に空中で体制を変えるなんて事出来るわけない。
あぁアヤネごめんな、心の中で謝った……だが、それは突然引き起こった。
「……はっ!身の危険!」
グルンッーー
「……え?」
うん、何が起きたのか簡潔に説明しよう、アヤネと俺の今の体制が逆転した……つまり、アヤネが上で俺が下に……。
「あだぁぁ!?……かふっ」
なったわけだ……物の見事に俺がアヤネのクッションになったと言う訳だ、背中からビターンッ! といった、頭をごんっと床にぶつけたしアヤネが俺の上に着地したから腹部がメキキッ! て音がなる。
当然その後は気絶した、起きたらロアとアヤネが喧嘩していたのは言うまでも無い、今日も魔王城の1日の始まりは通常通りか、ほんっと涙が出る程悲しいな。
「で、俺の両隣では寝息が聞こえると……」
雨で気持ちが下がってると言うのにこれか……寝たまま顔を上げて左右を見る……右にロア、左にアヤネが俺の腕を持って心地良さそうに寝息をたてて眠っている、うん……どうしてこうなった! と言うまえに、これどんなラブコメ状況だよっと突っ込んでやりたい気分だ。
「まず状況を整理するか……」
うんそうしよう……状況整理は大切だ、確か昨日良い女3本勝負が終わってアヤネがロアと何か話をしてたんだ、そしたらアヤネが「私、ここに住むよぉ」って言ったんだよな? で俺が「まじかぁぁぁ!!!」って叫んでそれからあの後……喧嘩が始まった。
殴る蹴るとかの奴じゃない、俺を挟んでその口喧嘩だ、煩かったのを覚えている、今思い出したら耳がキンキン痛んでくる……その喧嘩の時色々言い合っていたなぁ……殆どが自分勝手な事だった気がする。
今思い出しても胃が痛い、だからどんな口喧嘩だったのかは想像に任せる、何故かって? 話すと辛くなるからだ。
「着替えたいのに着替えられない……」
傷心しつつ呟く……先程も言ったが両腕掴まれてるから着替えなんて無理だ、昨夜強制的に着替えさせられたクマさん着ぐるみパジャマを早く脱ぎたいと言うのに……。
「くひひぃ……しりゅくぅ……むにゃむにゃ」
「シルク……そこはだめぇ……」
2人共寝言言ってるなぁ、どんな夢見てるんだか……因みにアヤネは黒い普通のパジャマを着ている、ロアは露出度が多いパジャマだ、それパジャマの意味があるのか? とか思ったら敗けだ。
「しっかしアヤネがここに住むのか……絶対に大変な事になるだろうなぁ」
想像してため息が出てしまう……俺に安息なんてものは無いんだな。
「そろそろ引き剥がすか…」
そんな事を考えつつ腕に力を入れる、だが両腕とも手を離してくれない、自分の腕を俺の腕に絡めてくっついてる、これじゃぁ上体すら起こせない……困った。
「おーいっ起きてくれ!」
腕を動かすとあらぬ所に当たって大変な目にあうので大声を上げる、勿論そんな事では起きてくれない……。
「おーきーろぉー!」
また大きな声を上げてみる。
「すぴぃ……」
「すやぁ……」
2人には効果が無いようだ……くっいい加減にしろよ?
「おっきっろぉぉぉぉ!」
今度はより大きく叫ぶ、ロアとアヤネは煩そうに顔をしかめる……おっ、これもう起きるんじゃないか? と思った時だ。
「うる……ひゃい……のじゃぁ……あむっ」
「……ふぐむっ!」
うん……起きなかった、それどころかロアにキスされた、久し振りに俺の唇に柔らかい感触を当てられてしまった……俺に身体を寄せてキスしてきた、お陰で変な声が出てしまった……心臓もどっくんってしたしインパクトが有りすぎる行動をされてしまったが、何時もと比べてそんなに恥ずかしく無いのは恐らくこう言う事に慣れてしまったんだろうな……そう思いつつも俺は、本当は起きてるんじゃないだろうな? と疑う……まさにその時だった。
「うぅ……離れちゃ……やだ」
「っ!!」
今度はアヤネが仕掛けて来た、なんか抱きつかれた……想像できるか? 前でキスされて後ろからハグされてるんだぞ? なに? 羨ましいだと……ならば言わせて貰おう。
色々ときつい……実際やられたら絶対に戸惑うからな! 体験してないから色々と言ってくるだろうが……辛いんだからな!
「くっ……ん……ちゅ……」
「くっ……くぅ…」
おっと……そんな事思ってる場合じゃなかった、ロアが俺の唇を舐めて来た……へっ変な感じが身体中に走ってビリビリする、別に嫌な感じではない……むしろ良い感じだ、だが早く退いてほしい……理性的な問題でな。
それだけではない、後ろからは……。
「シルク暖かい…良い匂い…落ち着くぅ」
ハグだ……きゆっとハグしてくるんだ、自分の身体全体を俺に押し当てて来る。
「…むっ……むぐっ……くふっ…」
声を上げようとするが無理だった……だってキスされてるんだ、出来る訳がない、もうこのままずっといるんじゃないか?そう思った時だ。
「……ぷはっ、んー……んー?シルクぅ?」
ロアは唇を離してくれて薄目を開けた、まぁ眠た眼だが起きた……と言っても完全に起きたと言う訳じゃないだろう。
「ろっロア朝だぞ、おっ起きてくれ」
目の前で優しく言う、あくまでも優しくだ、キツく言ったらきっと「煩い」と言われて口を塞がれる……勿論キスと言う形でだ、こんな状況で連続でキスされよう物なら理性が崩壊する自信がある。
「……朝ぁ?」
近距離で目を擦るロア、あぁやっと腕を離してくれた、後はアヤネを何とかしないとな……ロアが何とかなって後はアヤネ、さぁどうすべきか? そう悩んでいたらロアの目が少しずつ開いてきた、そして完全に目が開いた。
「……っ!ちちちちっ近いぃ!?」
そして俺を見たロアは赤面して……。
ドンッーー
「えっ……わぁっ!?」
俺を突き飛ばした……割りと強めにだ、だからベットから落ちた、勿論アヤネと一緒にだ。
……ってこのままだとアヤネをクッションにしてしまうっ、おっ男としてそんな事はしたくない! だが落ちてる途中だしベットからだと体制の変えようが無い……と言うか俺に空中で体制を変えるなんて事出来るわけない。
あぁアヤネごめんな、心の中で謝った……だが、それは突然引き起こった。
「……はっ!身の危険!」
グルンッーー
「……え?」
うん、何が起きたのか簡潔に説明しよう、アヤネと俺の今の体制が逆転した……つまり、アヤネが上で俺が下に……。
「あだぁぁ!?……かふっ」
なったわけだ……物の見事に俺がアヤネのクッションになったと言う訳だ、背中からビターンッ! といった、頭をごんっと床にぶつけたしアヤネが俺の上に着地したから腹部がメキキッ! て音がなる。
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