FORSE
5
そのころ、ショッピングモールで遊んでいたサリドとグラムにもその雄叫び――本人たちにはそうと聞こえなかっただろうが――がはっきりと聞こえた。
「サリド。今の聞こえたか?」
「あぁ。地響きにしちゃぁ、生ぬるい、気持ち悪い音だ」
サリドは気だるそうな表情で言った。
戦闘は二人を待たせなかった。
直後。
ドバァァァン!! と上から滝のように瓦礫が落ちてきた。
瓦礫の中心には、鉄球。
この世のものとは思えないほど暗い、鉄の球。
「なんだよ……。どうやら敵は待ってくれねぇよーだな!! こちとらヒュロルフタームとの二連戦でやっと取れた休暇なのによ!!」
「あぁ。そうだ。だがグラム。ここで落ち込んでる場合じゃないとおもうぞー」
「落ち込んでるんじゃねぇ!! 怒ってるんだ!! 一体何処のどいつがこんなことしやがるんだ!!」
グラムは叫びっぱなし。
それでも、敵の猛攻は緩まない。
ドゴゴゴゴゴ!! と鉄球は何発も撃ち込まれ、その度に天井の壁材が崩れ落ちる。
「もう許さねぇ!! 行くぞ!! サリド!!」
「キャティちゃんは……妹はどうするんだ?」
「……」
しばらくそのことで二人は思考を停止していたが、
「大丈夫。キャティはここにいる。だからお兄ちゃんたちは敵を倒してきて」
強く、真っ直ぐな眼で、彼女は告げた。
「……そうか」
「うん。だから安心して世界を救ってきてね?」
キャティのその言葉を聞いて、二人は走り出した。
「サリド。今の聞こえたか?」
「あぁ。地響きにしちゃぁ、生ぬるい、気持ち悪い音だ」
サリドは気だるそうな表情で言った。
戦闘は二人を待たせなかった。
直後。
ドバァァァン!! と上から滝のように瓦礫が落ちてきた。
瓦礫の中心には、鉄球。
この世のものとは思えないほど暗い、鉄の球。
「なんだよ……。どうやら敵は待ってくれねぇよーだな!! こちとらヒュロルフタームとの二連戦でやっと取れた休暇なのによ!!」
「あぁ。そうだ。だがグラム。ここで落ち込んでる場合じゃないとおもうぞー」
「落ち込んでるんじゃねぇ!! 怒ってるんだ!! 一体何処のどいつがこんなことしやがるんだ!!」
グラムは叫びっぱなし。
それでも、敵の猛攻は緩まない。
ドゴゴゴゴゴ!! と鉄球は何発も撃ち込まれ、その度に天井の壁材が崩れ落ちる。
「もう許さねぇ!! 行くぞ!! サリド!!」
「キャティちゃんは……妹はどうするんだ?」
「……」
しばらくそのことで二人は思考を停止していたが、
「大丈夫。キャティはここにいる。だからお兄ちゃんたちは敵を倒してきて」
強く、真っ直ぐな眼で、彼女は告げた。
「……そうか」
「うん。だから安心して世界を救ってきてね?」
キャティのその言葉を聞いて、二人は走り出した。
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