FORSE
3
少しして、リーフガット・エンパイアー率いる部隊はブリーフィングどおりの配置となった。
と、言っても何をするかは単純明解。
鉱山を壊さないようにクーチェを出し、反乱軍を殲滅する。それだけのこと。
「あれだな。いくらなんでも今度こそは暇だよな。だってまわりにいっぱい仲間がいるんだぜ」
とグラム。
「そうだな。俺だってもともとはヒュロルフタームの設計士を目指す為にきた学生だぜ? なんで誰もやらないようなことをやるようになったんだろうなぁ?」
とサリド。
彼らは今いったいどこにいるのか、と言えば。
「……にしても暑いなー。なんでこんな暑いところにいなきゃいけないんだ?」
「命令だから仕方ないだろ。ともかく俺らはここで待機して仲間を待つんだよ」
サリドとグラムはまるでテンプレート通りの南国にいた。
ヤシの木に、青い海、白い砂浜。
そしてそこに不釣りあいな白いコンクリートの建物と迷彩服を着てアサルトライフルを持った男が二人。
「……あぁ。泳ぎたい」
「暑いもんな。泳ぎたい気持ちは俺にだってわかるさ」
「それを言いたいのは私なのだがなぁ」
サリドとグラムの会話に横入りしてきたのは彼らの上司、リーフガットだった。
彼女は今、普通の青い軍服にを着ているが、やはり彼女も暑いのか、持っていた書類を団扇代わりにして扇いでいた。
「ああ、暑い。ほんとうに暑い」
うざったそうな口調で彼女は言った。
「でも一番暑いのは姫様でしょうね」
「そう思うでしょう? でも実はヒュロルフタームのコックピットは熱が隠らないようにしてあるし、温度を自動調節しているのよ。ノータがかく汗がノータ自身の不安要素になるらしいからね」
「なるほど。たしかに部隊の要であるヒュロルフタームのノータには最大限の配慮が必要ですしね」
「とりあえずさっさと終わらせるぞ……。今回は反乱軍殲滅と同時に暫定自治の部隊引き継ぎもあるから10日程滞在せねばならないんだ」
「リーフガットさん。初耳ですよ、それ」
サリドがため息を、ただしリーフガットやグラムには聞こえないほど小さなものだが、つきながら言った。
と、言っても何をするかは単純明解。
鉱山を壊さないようにクーチェを出し、反乱軍を殲滅する。それだけのこと。
「あれだな。いくらなんでも今度こそは暇だよな。だってまわりにいっぱい仲間がいるんだぜ」
とグラム。
「そうだな。俺だってもともとはヒュロルフタームの設計士を目指す為にきた学生だぜ? なんで誰もやらないようなことをやるようになったんだろうなぁ?」
とサリド。
彼らは今いったいどこにいるのか、と言えば。
「……にしても暑いなー。なんでこんな暑いところにいなきゃいけないんだ?」
「命令だから仕方ないだろ。ともかく俺らはここで待機して仲間を待つんだよ」
サリドとグラムはまるでテンプレート通りの南国にいた。
ヤシの木に、青い海、白い砂浜。
そしてそこに不釣りあいな白いコンクリートの建物と迷彩服を着てアサルトライフルを持った男が二人。
「……あぁ。泳ぎたい」
「暑いもんな。泳ぎたい気持ちは俺にだってわかるさ」
「それを言いたいのは私なのだがなぁ」
サリドとグラムの会話に横入りしてきたのは彼らの上司、リーフガットだった。
彼女は今、普通の青い軍服にを着ているが、やはり彼女も暑いのか、持っていた書類を団扇代わりにして扇いでいた。
「ああ、暑い。ほんとうに暑い」
うざったそうな口調で彼女は言った。
「でも一番暑いのは姫様でしょうね」
「そう思うでしょう? でも実はヒュロルフタームのコックピットは熱が隠らないようにしてあるし、温度を自動調節しているのよ。ノータがかく汗がノータ自身の不安要素になるらしいからね」
「なるほど。たしかに部隊の要であるヒュロルフタームのノータには最大限の配慮が必要ですしね」
「とりあえずさっさと終わらせるぞ……。今回は反乱軍殲滅と同時に暫定自治の部隊引き継ぎもあるから10日程滞在せねばならないんだ」
「リーフガットさん。初耳ですよ、それ」
サリドがため息を、ただしリーフガットやグラムには聞こえないほど小さなものだが、つきながら言った。
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