FORSE
行間 Ⅱ
「……次の競技はいつ?」
マンションに戻りシャワーを浴びたフランシスカは濡れた髪を拭きながらサリドに尋ねた。
「えーと、明日の午後から射撃、そのあとに一時間の休憩を挟んで弓道というハードスケジュールだよ」
「言うほどハードでもない気がするが……。とりあえず明日は競技が二つあるってことだな?」
フランシスカはサリドに再び尋ねる。
「うん。それは間違いないね。射撃の開始時間は午後四時からだから、間違いないように」
「わかっている」
「あの……お二方話してるところ悪いんだけどさ……」
唐突に会話にグラムが割り入ってきた。
「どうした、グラム?」
「どうしたもこうしたもないだろ!! どうしてサリドは部屋に平気に入れるくせに俺は食事以外部屋に閉じ籠ってなきゃなんねーんだよ!!」
「そりゃあんたが変態みたいに見えるからだよ」
「わーお、なんという一刀両断! 俺のハートはもうボロボロなんですがっ!!」
「そうしてもらいたいくせに。わかっているよ。それくらい」
「まさかの俺M認定かよ?! 俺はそんなんじゃないっつうの!!」
「まぁまぁグラム。フランシスカは疲れてるんだよ? 少し休ませてあげなきゃ」
グラムを宥めるようにサリドは言った。
「……じゃあ一歩譲って俺が静かになるよ」
「それでよろしい」
グラムが苦々しそうに呟くとサリドはにっこりと笑みをこぼして言った。
「……んじゃあ、今日もどっか出かけるのか?」
「そうね。夜の街も面白そうでいいんじゃない?」
フランシスカはタオルをテーブルに放り投げて、ソファにひとり腰掛けた。
マンションに戻りシャワーを浴びたフランシスカは濡れた髪を拭きながらサリドに尋ねた。
「えーと、明日の午後から射撃、そのあとに一時間の休憩を挟んで弓道というハードスケジュールだよ」
「言うほどハードでもない気がするが……。とりあえず明日は競技が二つあるってことだな?」
フランシスカはサリドに再び尋ねる。
「うん。それは間違いないね。射撃の開始時間は午後四時からだから、間違いないように」
「わかっている」
「あの……お二方話してるところ悪いんだけどさ……」
唐突に会話にグラムが割り入ってきた。
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