FORSE
3-1
フランシスカはひとりマンションの玄関前にいた。ある少女を待っているためだ。
「ごめんなさい。待ったかな」
その声を聞き後ろに振り返ると、そこにいたのはロゼだった。彼女はオレンジのパーカーに青のジーンズ、茶色の毛糸の帽子といった結構暖かそうな格好であった。フランシスカもみると黄色のジャンパーにクリーム色のチノパン、なんかの野球チームのマークがあしらわれた帽子をかぶっていた。どちらかといえば二人ともボーイッシュな格好をしていたのである。
「なんかその帽子暖かそう……」
フランシスカはロゼのかぶっていた帽子を見て半ば無意識に呟いた。
「かぶる?」
それを見かねたロゼは帽子を脱ぎ、フランシスカに渡そうとした。
「いいわよ。大丈夫」
しかしフランシスカはそれを手でロゼのほうに押し戻した。
「夜の街……といったって危険がつきものじゃありませんか? テロでも発生したら……」
「大丈夫よ。なんせここは資本四国所属の最強のヒュロルフターム軍隊が島を守っている。連合軍もあたりの警備にまわっているのだから、テロやクーデターなんて起きるわけがない」
「それはそれでいいんだけど……」
ロゼはフランシスカの話に多少の疑問を抱きながらも納得したかのように頷いた。
しかしながら、
何処でも夜の街は何処と無く不安になるものだ。
だからロゼもフランシスカも心の奥底で不安になっていて、その裏返しで強気な発言をしていたのかもしれない。
「ごめんなさい。待ったかな」
その声を聞き後ろに振り返ると、そこにいたのはロゼだった。彼女はオレンジのパーカーに青のジーンズ、茶色の毛糸の帽子といった結構暖かそうな格好であった。フランシスカもみると黄色のジャンパーにクリーム色のチノパン、なんかの野球チームのマークがあしらわれた帽子をかぶっていた。どちらかといえば二人ともボーイッシュな格好をしていたのである。
「なんかその帽子暖かそう……」
フランシスカはロゼのかぶっていた帽子を見て半ば無意識に呟いた。
「かぶる?」
それを見かねたロゼは帽子を脱ぎ、フランシスカに渡そうとした。
「いいわよ。大丈夫」
しかしフランシスカはそれを手でロゼのほうに押し戻した。
「夜の街……といったって危険がつきものじゃありませんか? テロでも発生したら……」
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ロゼはフランシスカの話に多少の疑問を抱きながらも納得したかのように頷いた。
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何処でも夜の街は何処と無く不安になるものだ。
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