FORSE

巫夏希

39

そのころ、リーフガット。


間一髪、レイザリー城を離れて巡視飛行機を用いて空にいた。


「……危なかったわね……」


リーフガットはタブレットと書類の入った封筒を持って、言った。


「そうですね……。まさかディガゼノン聖軍が地下から攻撃を仕掛けてくるだなんて……」


「もしかしたら……敵が狙うのはレイザリー城じゃなくて、私たち……?」


リーフガットはそう言ってパソコンを開く。


アルパは巡視飛行機の操縦桿を握って話を続けた。


「ところで……ジャパニアとはいえ、どこへ?」


「ジャパニアには知り合いがいてね。彼に今メールをおくってる。そこへ助けを求めようかな、と思っているよ」


そう言ってすぐリーフガットはパソコンをしまい、カバンから何かを取り出した。


「アルパ……後ろ向くなよ?」


「向きませんよ。ってか、カーテンついてるんでそれ使ってくださいよ」


「そっか、解った」


そう言ってリーフガットはカーテンを閉めた。

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