FORSE
14
そのころ、サリドたちはようやく村へとたどり着いた。
しかし、
「グオオオオオオオオオオオン!!!!」
「な、なんじゃありゃぁ!! バケモノじゃねえか!!」
グラムが驚くのも無理はなかった。
そこにいたのは、紛れもないメタモルフォーズだった。
だが、正確に言えばそれでもなかった。
なぜなら、
それはその大きさを凌駕していた。高さ50メートルはあるヒュロルフタームよりも高い。恐らく頭を撫でられてしまうくらい、高さが違う。
「ど、どうするんだよ?! このままだと、手も足もでねえぞ!!」
「生憎、うちらは今疲労も困憊してんだ!! ヒュロルフタームも隠しているし、なんとか逃げるしかないだろう!!」
そう言ってサリドは三人を引き連れて、瓦礫の山へと走り出した。
「さて……どことなくどっかで見たことがある光景な訳だがそれはどっかに捨て置いてくれ」
「先にそれを言ったのはおまえだよな」
「さーてと。あいつは一体なにもんだ?」サリドはグラムの言葉を華麗にスルーして、「メタモルフォーズ……なんだろうなぁ。にしてもあんなでかいの見たことないぞ」
「……切り札は最後までとって置くもの」
リリーは小さく呟いた。
「確かにリリーの言うとおりだ。だからといってもあれは反則レベルだろ?! あんなん登場しちまったら人間はあっと言う間に滅んじまう!!」
「それはそうだけど……。でもあんなバケモノでもかならず勝機があるはずよ。弱点がない、ってことはあり得ないんだから」
フランシスカは冷静にこの場を判断して言った。やはりこう言うときにこういう人間がいる方が楽である。
「それはそうだ。だけど、どうする?」
「あんた、一から十まで説明しないとダメなクチか? あぁ、一番めんどくさいタイプだな。まったく。それくらい自分で把握してくれよ。私だって説明するのが楽じゃないんだ。それにおまえはそんなに弱い人間だったか?」
フランシスカはサリドの顔の目の前に人差し指を当て、言った。
しかし、
「グオオオオオオオオオオオン!!!!」
「な、なんじゃありゃぁ!! バケモノじゃねえか!!」
グラムが驚くのも無理はなかった。
そこにいたのは、紛れもないメタモルフォーズだった。
だが、正確に言えばそれでもなかった。
なぜなら、
それはその大きさを凌駕していた。高さ50メートルはあるヒュロルフタームよりも高い。恐らく頭を撫でられてしまうくらい、高さが違う。
「ど、どうするんだよ?! このままだと、手も足もでねえぞ!!」
「生憎、うちらは今疲労も困憊してんだ!! ヒュロルフタームも隠しているし、なんとか逃げるしかないだろう!!」
そう言ってサリドは三人を引き連れて、瓦礫の山へと走り出した。
「さて……どことなくどっかで見たことがある光景な訳だがそれはどっかに捨て置いてくれ」
「先にそれを言ったのはおまえだよな」
「さーてと。あいつは一体なにもんだ?」サリドはグラムの言葉を華麗にスルーして、「メタモルフォーズ……なんだろうなぁ。にしてもあんなでかいの見たことないぞ」
「……切り札は最後までとって置くもの」
リリーは小さく呟いた。
「確かにリリーの言うとおりだ。だからといってもあれは反則レベルだろ?! あんなん登場しちまったら人間はあっと言う間に滅んじまう!!」
「それはそうだけど……。でもあんなバケモノでもかならず勝機があるはずよ。弱点がない、ってことはあり得ないんだから」
フランシスカは冷静にこの場を判断して言った。やはりこう言うときにこういう人間がいる方が楽である。
「それはそうだ。だけど、どうする?」
「あんた、一から十まで説明しないとダメなクチか? あぁ、一番めんどくさいタイプだな。まったく。それくらい自分で把握してくれよ。私だって説明するのが楽じゃないんだ。それにおまえはそんなに弱い人間だったか?」
フランシスカはサリドの顔の目の前に人差し指を当て、言った。
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