住み込み就職 お仕事時々お遊び
変な客、面白い客にも色々ある!
「ありがとうございましたぁ」
とある日、二月も後半に差し掛かりました。なんか濃厚な一月だったと思います。
特にバレンタインデー、あの時の思い出が濃かったですね……ちょっとやそっとじゃ忘れそうにありません。
「ふむ、今日は面白い客がいないなぁ」
「……いや、面白い客ってなんなんですか。」
また長門さんは変な事を言いましたよぉ? 変なお客様なんているわけないでしょう。いるとしたらどんなお客様か教えて欲しい位ですね。
「ん? そうだな……。例えば、あの厨二病学生とかがそうだな」
「あぁ……なるほど。でもその方、学生ですし、今は来ませんよ」
「うむ、そうだな。いま真っ昼間だしな。わっはっはっ」
うん、厳しく突っ込んでやろうと思ったら。居ましたね、長門さんのおっしゃる通り。確かにあの人は面白いお客様です。変なお客様でもありますがね……。
「だったら常連客は? あの人も面白いわよ?」
「え、常連客……あぁ、あの人ですか」
レジ側のおにぎりコーナーから話し掛けて来た七瀬さんが言う常連客と言うのは……長門さんの面倒極まりない絡みを言葉巧みに会話し、すんなり帰ってしまう強者です。身なりはスーツですし、見たところさサラリーマンぽかったですね。
「おいおいおぉい、その人は面白い客じゃなくて格好良い客だろう? 思い出してもみろ。毎回ラブコメに使われてそうな台詞をいってくるんだぞっ。世の男子は全員口説き文句ラブコメを参照して欲しいな。あの客の様に」
なぁに、眼をキラキラさせて言ってるんでしょうか。男全員口説き文句はラブコメを参照しろ? そんな事したら、ある意味世界が終わりますね。想像してみて下さい、男全員がラブコメみたいにくっさい台詞を喋ってる姿を。
ね? 軽いホラーでしょ?
「面白い客と言えば、おれ、心当たりあるぞ」
「こっ心当たりですか」
ぴょこんぴょこん跳ねながら言ってきたのは止さん。何かを思い出したのかクスクス笑ってます。
「どんな客なんだ?」
そんな止さんに、長門さんが話し掛けると……。
「おれな。レジに立ってたらな。痩せててスーツ着た男が入ってきたんだよ」
こんな事を話してきました。やせ形のスーツ着た男……その方もサラリーマンですかね?
「その男がな、いきなりおれの所きたんだ」
ふむふむ。いきなり来たんですか……。
「そしたら、急に……"ぶっぶら、なっ何色のブラジャー付けてるんですか?"ってニヤニヤしながら言ってきたから着けてないぜ! って答えたら、変な声上げて帰ってったぜ。いやぁ……あの時の男の顔、面白かったぁ」
うん。それ、面白い客じゃなくて……。
「変質者ね」
「事案だな」
「止さん、今度そんなお客が来た場合は即警察に連絡してくださいね?」
「ん? うん、良く分かんないけど……分かった」
いや、良く分かんないって……そこは分かってくださいよぉ。下手すれば大変な事になってたんですよ?
……って、おいおいおい。私、超大切な事突っ込み忘れてますよ!!
「止さん」
「んぅ?」
「ブラジャー……今も着けてないんですか?」
「ふふんっ、着けてないぜ! おれ、結構胸おっきいから着けると苦しいんだぁ」
っ!! 結構胸が……大きい……!? そっそんな、こうして見ても平坦な胸に見えるのに……おっ大きい!? とっと言う事は、止さんは!!
隠れ巨乳!!!! そっそんな……同士だと思っていたのにぃ。
「え? くるちゃん、なんで泣くんだ? おっおれ、なんか言っちゃったか?」
心配そうに私を見つめる止さん、そんな彼女の肩をポンと叩いたのは……七瀬さんでした。
「なな、ちゃん?」
「止。胡桃の前で胸の話はしちゃダメ……デリケートなのよ、とてもね」
「ん? そうなのか」
そうなんですよ。とってもデリケートな問題なんですよ!!
そう思ってると、また止さんの肩を叩く人がいました。長門さんです。
「止。ちょっとこっちに来い」
そして、腕を掴んでスタッフルームへと連れていきます。そしたら勿論、止さんは困惑しました。
「え、え!! どこ連れてくんだ?」
「更衣室だ」
「こっ更衣室? そんな所、別に用は無いんじゃ……」
「あるんだ。たった今出来た!」
そう言って、長門さんは疑問を浮かべたままの止さんと一緒にスタッフルームへと消えました。
たぶん、その数十秒後にブラジャー着けさせられるんでしょうね。
「はぁ……。ブラジャー……私もつけたい」
「胡桃もつけてないの?」
「…………」
「あぁ……」
いや、あぁ……って、なんですかその言葉は、同情ですか? 同情するなら胸を下さい。
「あぁ、やぁっと見つけたぁ」
なんて思ってた時です。声が聞こえました。ん? なんでしょう……見つけたぁとか言ってますね。何を見付けたんでしょう。
そう思って、声のする方を振り向いて見ると……。フルフェイスをかぶったライダースーツを着た人がお店の入り口に立ってました。
うん、はっきりと分かります。こっこの方は…………。
「変なお客様ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!!」
とある日、二月も後半に差し掛かりました。なんか濃厚な一月だったと思います。
特にバレンタインデー、あの時の思い出が濃かったですね……ちょっとやそっとじゃ忘れそうにありません。
「ふむ、今日は面白い客がいないなぁ」
「……いや、面白い客ってなんなんですか。」
また長門さんは変な事を言いましたよぉ? 変なお客様なんているわけないでしょう。いるとしたらどんなお客様か教えて欲しい位ですね。
「ん? そうだな……。例えば、あの厨二病学生とかがそうだな」
「あぁ……なるほど。でもその方、学生ですし、今は来ませんよ」
「うむ、そうだな。いま真っ昼間だしな。わっはっはっ」
うん、厳しく突っ込んでやろうと思ったら。居ましたね、長門さんのおっしゃる通り。確かにあの人は面白いお客様です。変なお客様でもありますがね……。
「だったら常連客は? あの人も面白いわよ?」
「え、常連客……あぁ、あの人ですか」
レジ側のおにぎりコーナーから話し掛けて来た七瀬さんが言う常連客と言うのは……長門さんの面倒極まりない絡みを言葉巧みに会話し、すんなり帰ってしまう強者です。身なりはスーツですし、見たところさサラリーマンぽかったですね。
「おいおいおぉい、その人は面白い客じゃなくて格好良い客だろう? 思い出してもみろ。毎回ラブコメに使われてそうな台詞をいってくるんだぞっ。世の男子は全員口説き文句ラブコメを参照して欲しいな。あの客の様に」
なぁに、眼をキラキラさせて言ってるんでしょうか。男全員口説き文句はラブコメを参照しろ? そんな事したら、ある意味世界が終わりますね。想像してみて下さい、男全員がラブコメみたいにくっさい台詞を喋ってる姿を。
ね? 軽いホラーでしょ?
「面白い客と言えば、おれ、心当たりあるぞ」
「こっ心当たりですか」
ぴょこんぴょこん跳ねながら言ってきたのは止さん。何かを思い出したのかクスクス笑ってます。
「どんな客なんだ?」
そんな止さんに、長門さんが話し掛けると……。
「おれな。レジに立ってたらな。痩せててスーツ着た男が入ってきたんだよ」
こんな事を話してきました。やせ形のスーツ着た男……その方もサラリーマンですかね?
「その男がな、いきなりおれの所きたんだ」
ふむふむ。いきなり来たんですか……。
「そしたら、急に……"ぶっぶら、なっ何色のブラジャー付けてるんですか?"ってニヤニヤしながら言ってきたから着けてないぜ! って答えたら、変な声上げて帰ってったぜ。いやぁ……あの時の男の顔、面白かったぁ」
うん。それ、面白い客じゃなくて……。
「変質者ね」
「事案だな」
「止さん、今度そんなお客が来た場合は即警察に連絡してくださいね?」
「ん? うん、良く分かんないけど……分かった」
いや、良く分かんないって……そこは分かってくださいよぉ。下手すれば大変な事になってたんですよ?
……って、おいおいおい。私、超大切な事突っ込み忘れてますよ!!
「止さん」
「んぅ?」
「ブラジャー……今も着けてないんですか?」
「ふふんっ、着けてないぜ! おれ、結構胸おっきいから着けると苦しいんだぁ」
っ!! 結構胸が……大きい……!? そっそんな、こうして見ても平坦な胸に見えるのに……おっ大きい!? とっと言う事は、止さんは!!
隠れ巨乳!!!! そっそんな……同士だと思っていたのにぃ。
「え? くるちゃん、なんで泣くんだ? おっおれ、なんか言っちゃったか?」
心配そうに私を見つめる止さん、そんな彼女の肩をポンと叩いたのは……七瀬さんでした。
「なな、ちゃん?」
「止。胡桃の前で胸の話はしちゃダメ……デリケートなのよ、とてもね」
「ん? そうなのか」
そうなんですよ。とってもデリケートな問題なんですよ!!
そう思ってると、また止さんの肩を叩く人がいました。長門さんです。
「止。ちょっとこっちに来い」
そして、腕を掴んでスタッフルームへと連れていきます。そしたら勿論、止さんは困惑しました。
「え、え!! どこ連れてくんだ?」
「更衣室だ」
「こっ更衣室? そんな所、別に用は無いんじゃ……」
「あるんだ。たった今出来た!」
そう言って、長門さんは疑問を浮かべたままの止さんと一緒にスタッフルームへと消えました。
たぶん、その数十秒後にブラジャー着けさせられるんでしょうね。
「はぁ……。ブラジャー……私もつけたい」
「胡桃もつけてないの?」
「…………」
「あぁ……」
いや、あぁ……って、なんですかその言葉は、同情ですか? 同情するなら胸を下さい。
「あぁ、やぁっと見つけたぁ」
なんて思ってた時です。声が聞こえました。ん? なんでしょう……見つけたぁとか言ってますね。何を見付けたんでしょう。
そう思って、声のする方を振り向いて見ると……。フルフェイスをかぶったライダースーツを着た人がお店の入り口に立ってました。
うん、はっきりと分かります。こっこの方は…………。
「変なお客様ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!!」
「コメディー」の人気作品
書籍化作品
-
-
0
-
-
361
-
-
4
-
-
841
-
-
4503
-
-
149
-
-
58
-
-
1168
-
-
63
コメント