住み込み就職 お仕事時々お遊び

わいず

スッキリする為の日課 胡桃side

止さん捜索騒動から暫く経った日の日曜日の午前5時の事です。

「んっんー………うぅ、ねむい」

皆さんはきっと、まだ寝ている事でしょう、でも私は今、目覚めました。
する事があるので、早く起きたのです!

私はパジャマのまま、窓の外を見ます。
日の当たっていない街並みが見えますね……。

「今日も晴れ、外は寒いですが……日課のあれを始めましょうか」

しゅるしゅる……。
朝日が出ていない、薄暗い街並みを見ながら私はパジャマを脱ぎます。

そして、下着姿になった所で自分の胸を見ます。
何時も通りの平たい胸……見る度に虚しくなりますね。

あぁ、恵さんみたいな大きくて柔らかいおっぱいが欲しいですねぇ。
あの、ぽよんぽよんでむにんむにんのおっぱいが欲しい……出来るならば分けて欲しいです。

なんて、おバカな事を思いながらベットの上に置いておいたジャージとTシャツに手を伸ばします。

取り合えず、胸がどうのとかは考えるのは止しましょう。
そんな考えは走って忘れるのです!

ぺちんっ! 
顔を叩いて気合いを入れる、そしてTシャツ、ジャージを着ます。

あ、言うの忘れていましたが……日課のあれって言うのはジョギングです。
実はですね、実家にいたときは朝早く起きて走ってたんです。

身体は鍛えた方が良いですからね、ジョギングはうってつけです。
それに朝走ると言うのも良いものですよ? 朝の景色は最高ですし、走ってて気持ちが良いです!

「……よし、着替えは完璧っ」

なんて事を思ってる間に着替え終わって持ち物確認。
……スマホと万が一の為の小金を持っていきましょう。

後は水を持ってけば良いですね……よしっ、準備出来ました!

「さっ、行きましょうか」

そんな掛け声と共に部屋を出ていく。
きちんと戸締まりするのも忘れません。

さぁて、この地でジョギングするのは初めてですけど……どんな朝の風景が見れるんですかね? 楽しみです!


 お店の外に出ると……やはり寒いです。
そして、まだ少し暗いです、それに静か……ちょっぴり寂しい感じがしますね。

「さて、準備運動を始めますか」

走る前は準備運動、これ基本ですね。
皆さんもきちんとしないとダメですよ?

いっちにっ、いっちに……。
そんな感じで身体をほぐしていきます。
久し振りに走るから入念にしましょう。

そんな感じで何時もより長めに準備運動する……そして、それが終わったあと。

「よしっ、走りますよ!」

気合いを入れて走り出します!
今日走るコースは商店街を突っ切って、そこからは自由に走りましょうか。

たったったったっ……。
そう考えるやいな、走り出す。
いやぁ……やっぱり走るのは良いですねぇ。

「最近色々ありましたからね……走ってスッキリしましょう」

横断歩道を渡り、いざ商店街の中を掛けていきます。
……誰も通っていない商店街を一人で駆け抜ける、ふふっ、なんだかこう言うのって1度やって見たかったんですよね。

なんか、不思議とわくわくしてきます。

「やっぱり走って正解でした」

ふふっ、と微笑む私。
実は、走ろうと思ったのは、ある切っ掛けがあったんです。

……いや、これはもう語るまでも無いと思いますけど。
店内で一緒に働く人に対するストレスを発散する為です。

もうね、あれなんですよ。
長門さんが、色々とあれな行動をして、それを止める為に頑張る日々を続けていたら……。

最近、止さんと言う無自覚に可愛い行動をする自由過ぎる人が来て大変なんです。
私の他にも七瀬さんや恵さんも一緒に止めてくれるんですけど……無理です、あの2人は止められません。

なので、無視して仕事をするんですが……行動に拍車がかかって見過ごせず私が怒ってしまう始末。

1度怒ってしまえば、一時的には収まるんです、一時的にですがね。
言っても聞かないんです、反省しないんですよ、あの2人は。

……そんな日々を続けてると、そりゃ色々といけない感情もたまってしまう訳です。
なので、先程も言いましたけど、実家で日課にしてたジョギングを今日から始める事にしました。

負の感情は走って忘れる! これが私のストレス解消法です。
あ、別に走る他にも甘い物を食べると言うのがありますが……それは今の時期は止めて起きます。

何故なら、あの日が近いですからね……その日の為に我慢しているのです。

「……ふぅ。あっ、商店街を抜けましたね」

暫く走ってると商店街を抜けて、その先に駅が見えます。
周りにはビル、他のお店……それを見ると、「あぁ、ここは都会なんですねぇ」と改めて感じます。

「んー……どうしましょう? 駅まで行って折り返しましょうか? それとも、その先へ走って行きましょうか?」

悩み所です。
私は一旦走るのを止めて考えます。
あ、立ち止まってはいませんよ? 走って急に止まるのはいけませんからね。
きちんと歩いてます、歩きながら考えてます!

「……まだまだ走り足りませんから、先に行きましょうか」

で、考えた結果、答えが出ました。
駅の向こう側を走ります! 言った通り、まだまだ走り足りませんからね。

「よしっ、行きますよぉ」

そう呟いた後、再び走り出します。
でも、迷ったらどうしましょう? まぁ……その時はその時です。

ちゃんとスマホも持ってますし、大丈夫でしょう。
怪我とかに気を付けて走りましょう。

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