住み込み就職 お仕事時々お遊び
騒ぐ大暴走査線、橋とかは封鎖しなくて大丈夫そうです 2
「緊急事態だ……これは由々しき事態だ」
お店の休憩室、そこのパイプ椅子に座った長門さんは長いテーブルに両肘をつき手を組み、そこに顔を乗せて、目をギラリと輝かせながら向かいの席にいる私と七瀬さんに言いました。
「いや、由々しき事態なのは、突然長門さんが、今日は閉店だ! お前等今すぐ帰れっ! って言ってお客様を言い出した事ですよね?」
なんか緊迫した雰囲気を出してますけど、長門さんのした事って……物凄い迷惑な事なんですからね? あの時のお客様の顔を見ました?
まさしく、「えぇ?」って言いたげな顔してましたよ? 物凄く困ってたの分かってます?
「七瀬さんからも何か言って下さい」
「2人の様子はまさしく、まだ友達関係のままだった。じゃぁ、あの夜……何が原因で一緒に寝てたと言うの?」
あ、ダメです。
なんか難しい顔してブツブツ言ってます。
これはあれですね……話し掛け辛い雰囲気になってますね。
「胡桃、七瀬……今は非常事態だ。集中して話を聞いてくれ」
「いや、話が見えないから集中とか出来ないです」
私の顔は焦り顔です。
七瀬さんは難しい顔をしてます。
1人だけですよ? 緊迫してる顔をしてるのは……。
「そうか、そうだったな。では、今何が起きているか話そう」
「はい、そうしてくれると有り難いです」
じゃないと話が分かりませんからね。
さぁ、お客様全員を追い出した理由を聞こうじゃありませんか。
長門さんは、ため息を吐いた後、ゆっくり話し始めました。
「止が新しいゲームを買ったら、そのゲームがつまらなくても暫く部屋から出てこないんだ!」
……。
なんか、ビシッ! って効果音が出そうな程、格好良く言ってますけど……要するにあれですか? 引きこもるから、それを食い止めたいって事ですかね?
でもそれって……。
「お客様を追い出す程の事じゃ無いんじゃないんですか?」
「甘いっ、甘いぞ胡桃!」
あぅ、言葉を遮られちゃいました。
長門さんは、椅子から立ち上がり、ビシッ! と私に指差して来ました。
「止はゲームに熱中すると1ヶ月は部屋に隠る。その結果、食事がカップ麺と水だけになる!」
「え、それ……不味くないですか?」
かなり栄養が偏ってますよね? 止さんって……もしかして太ってたりします?
それか、超ガリガリだったり?
でも、長門さんが心配するのは無理もありません……しかしです。
「不味いんじゃない、かなり不味いんだ! あぁ……あのまま止が栄養失調が原因で死んだらどうする! うわぁぁぁっ、心配だっ! 心配で店なんかやってられるかぁぁっ!」
心配し過ぎじゃありませんか? 頭抱えて地団駄を踏む長門さん……。
止さんの事を心配し過ぎて居ても立ってもいられないって感じですかね。
その様子を苦笑いしながら見ていると、ちょんちょんっ……と、私の肩をつつかれました。
「ん、あっ……七瀬さん、どうかしましたか?」
つついたのは七瀬さん、隣には彼女しか座ってませんからね。
「胡桃……長門は止の事になると毎回こうなるの」
「へぇ……そうなんですか、て言うか大丈夫なんですか? さっきまで落ち込んでたみたいですけど……」
小さな声での会話、それは長門さんには聞こえていません。
1人でブツブツ言いながら慌ただしく動いてます。
だからでしょうか? 私達が話してるのに、注意してきません。
「えぇ大丈夫、まだ友達の段階での添い寝だったって事で自己解決したわ」
「はっはぁ……そうですか」
なっなんの事を言ってるのか分かりませんが、いつもの七瀬さんに戻って良かったです。
「でも不思議なものね……添い寝と言う物は、見ているとドキドキしてくる。私の様に勘違いするのは無理もない話し、胡桃はそう思わない?」
「え? えと……その、はっはい、そう……思います」
うっ、良く分からないから適当に返事しちゃいました。
その返事を聞いて、七瀬さんは妖しく笑います。
「胡桃、恵と長門の同時攻略頑張ってね。それが済んだら次は私にすると良いわ。応援してる」
「へぁ? あぁ……はい、あっありがとう……ございます」
はっはははは……もうなんでもいいです。
なんか今日の七瀬さんは変な感じになってる様ですし、流しておきましょう。
「私も頑張るわ」
「はい、頑張って下さい」
何を頑張るのか分からないですけど……応援はしますよ。
と、にっこりと笑ってると。
「胡桃っ、七瀬っ! 注目!」
「はっはひ!」
「何かしら?」
突然の大声で驚いた私、七瀬さんは冷静に返事しました。
なっなんかクールですね。
……と言うか、私と七瀬さん長門さんの話を聞いてませんね。
何を言われるんでしょう? 何も聞いてませんから予想が付きませんよ?
なっなんか、そんな事考えてると、変に緊張してきました。
そんな事を思ってると、長門さんは続けて話しました。
「これよりっ! 小片 止捕獲作戦を決行するっ」
…………うん、なんか名前からして大それた事をやらされそうですね。
そう察した私は、無表情のまま斜め上を見上げたのでした。
お店の休憩室、そこのパイプ椅子に座った長門さんは長いテーブルに両肘をつき手を組み、そこに顔を乗せて、目をギラリと輝かせながら向かいの席にいる私と七瀬さんに言いました。
「いや、由々しき事態なのは、突然長門さんが、今日は閉店だ! お前等今すぐ帰れっ! って言ってお客様を言い出した事ですよね?」
なんか緊迫した雰囲気を出してますけど、長門さんのした事って……物凄い迷惑な事なんですからね? あの時のお客様の顔を見ました?
まさしく、「えぇ?」って言いたげな顔してましたよ? 物凄く困ってたの分かってます?
「七瀬さんからも何か言って下さい」
「2人の様子はまさしく、まだ友達関係のままだった。じゃぁ、あの夜……何が原因で一緒に寝てたと言うの?」
あ、ダメです。
なんか難しい顔してブツブツ言ってます。
これはあれですね……話し掛け辛い雰囲気になってますね。
「胡桃、七瀬……今は非常事態だ。集中して話を聞いてくれ」
「いや、話が見えないから集中とか出来ないです」
私の顔は焦り顔です。
七瀬さんは難しい顔をしてます。
1人だけですよ? 緊迫してる顔をしてるのは……。
「そうか、そうだったな。では、今何が起きているか話そう」
「はい、そうしてくれると有り難いです」
じゃないと話が分かりませんからね。
さぁ、お客様全員を追い出した理由を聞こうじゃありませんか。
長門さんは、ため息を吐いた後、ゆっくり話し始めました。
「止が新しいゲームを買ったら、そのゲームがつまらなくても暫く部屋から出てこないんだ!」
……。
なんか、ビシッ! って効果音が出そうな程、格好良く言ってますけど……要するにあれですか? 引きこもるから、それを食い止めたいって事ですかね?
でもそれって……。
「お客様を追い出す程の事じゃ無いんじゃないんですか?」
「甘いっ、甘いぞ胡桃!」
あぅ、言葉を遮られちゃいました。
長門さんは、椅子から立ち上がり、ビシッ! と私に指差して来ました。
「止はゲームに熱中すると1ヶ月は部屋に隠る。その結果、食事がカップ麺と水だけになる!」
「え、それ……不味くないですか?」
かなり栄養が偏ってますよね? 止さんって……もしかして太ってたりします?
それか、超ガリガリだったり?
でも、長門さんが心配するのは無理もありません……しかしです。
「不味いんじゃない、かなり不味いんだ! あぁ……あのまま止が栄養失調が原因で死んだらどうする! うわぁぁぁっ、心配だっ! 心配で店なんかやってられるかぁぁっ!」
心配し過ぎじゃありませんか? 頭抱えて地団駄を踏む長門さん……。
止さんの事を心配し過ぎて居ても立ってもいられないって感じですかね。
その様子を苦笑いしながら見ていると、ちょんちょんっ……と、私の肩をつつかれました。
「ん、あっ……七瀬さん、どうかしましたか?」
つついたのは七瀬さん、隣には彼女しか座ってませんからね。
「胡桃……長門は止の事になると毎回こうなるの」
「へぇ……そうなんですか、て言うか大丈夫なんですか? さっきまで落ち込んでたみたいですけど……」
小さな声での会話、それは長門さんには聞こえていません。
1人でブツブツ言いながら慌ただしく動いてます。
だからでしょうか? 私達が話してるのに、注意してきません。
「えぇ大丈夫、まだ友達の段階での添い寝だったって事で自己解決したわ」
「はっはぁ……そうですか」
なっなんの事を言ってるのか分かりませんが、いつもの七瀬さんに戻って良かったです。
「でも不思議なものね……添い寝と言う物は、見ているとドキドキしてくる。私の様に勘違いするのは無理もない話し、胡桃はそう思わない?」
「え? えと……その、はっはい、そう……思います」
うっ、良く分からないから適当に返事しちゃいました。
その返事を聞いて、七瀬さんは妖しく笑います。
「胡桃、恵と長門の同時攻略頑張ってね。それが済んだら次は私にすると良いわ。応援してる」
「へぁ? あぁ……はい、あっありがとう……ございます」
はっはははは……もうなんでもいいです。
なんか今日の七瀬さんは変な感じになってる様ですし、流しておきましょう。
「私も頑張るわ」
「はい、頑張って下さい」
何を頑張るのか分からないですけど……応援はしますよ。
と、にっこりと笑ってると。
「胡桃っ、七瀬っ! 注目!」
「はっはひ!」
「何かしら?」
突然の大声で驚いた私、七瀬さんは冷静に返事しました。
なっなんかクールですね。
……と言うか、私と七瀬さん長門さんの話を聞いてませんね。
何を言われるんでしょう? 何も聞いてませんから予想が付きませんよ?
なっなんか、そんな事考えてると、変に緊張してきました。
そんな事を思ってると、長門さんは続けて話しました。
「これよりっ! 小片 止捕獲作戦を決行するっ」
…………うん、なんか名前からして大それた事をやらされそうですね。
そう察した私は、無表情のまま斜め上を見上げたのでした。
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