住み込み就職 お仕事時々お遊び
お客様は色んな人がいる 1
恵さんが来て数日たった朝、サラリーマン達がこんびにと言う名のコンビニに立ち寄ってる頃、恵さんは学校へ行きました、実は5日に学校が始まっててこんな感じの光景を見ます。
恵さんの制服、ベージュでロングスカートの制服でしたね、私みたいにちょこっと改造して格好良い感じにしてませんでしたね、普通に可愛い制服でした。
やはり学生は学生服が似合いますねぇ、そりゃ物凄かったですよ、主に胸が。
と、そんな事はおいといて恵さんは学校に行った訳ですが、うっうーん、昨日のあれは何だったんでしょう? 恵さんが七瀬さんを押し倒してました、しかも私の部屋でです。
一瞬何が起きたのか分かりませんでした、でも瞬時に閃きました。
きっきっと恵さんは七瀬さんの事が好きで……あっあの時、気持ちが有り余って七瀬さんを押し倒して……きっキスをする所だったんです! でもそこに私がお風呂から出て来て中断しました。
それで私、悪い事をしたって思って部屋から出たんですよね、そしたら恵さんが「誤解っ、誤解だからぁぁっ」って叫びながら追っ掛けて来たんです。
そこで恵さんが言ったんです、あれは……「ぷっプロレス! プロレス技を掛けてたのよっ」との事です。
焦りながら言ってたのが気になりましたが、どうやらキスをしようとしたと言うのは私の勘違いの様です。
なんか安心しました、もし恵さんが女の子にキスをする様な人だったら……わっ私はどう付き合ったらいいのか分かりませんでしたから。
おっといけません。
今は仕事中、この事は後程改めて考える様にしましょう。
「5番2つ」
「はい」
そんな事を考えながら接客します。
お客の殆どがサラリーマン、後は暖かい服を来た男性客と朝早いのにイチャつくカップル……因みに今接客してるのはサラリーマンです。
頼まれたタバコを取ってお客様に渡し、会計します。
「ありがとうございました」
商品を渡し頭を下げてお見送り、こんな感じで普通に接客してる横で長門さんは……。
「貴様、パンを買ったと言う事はあれか? それを加えて曲がり角に向かって走る気だな?」
「あっ、いえ……これ、普通に昼飯です」
相変わらずの接客、さっき一緒にレジに立っていた七瀬さんを押し退けて自分がそこに立っています。
で、今ドヤ顔をお客様に向けてます、あの……指さしちゃダメですよ? 無礼にも程があります。
でっでもあの長門さんの前にいるスーツ姿のお客様、キリッとした表情でクールに返しましたね、戸惑う様子も見せずにそれをやってのけました。
つっ強い、長門さんの迷惑接客をたった一言で回避するなんて……もしや貴方、ここの常連ですね? だからこそ長門さんの扱いが分かっている、そうに違いありません! ふふふ……これなら長門さんは変に絡んだりはしませんね。
「なんだ昼飯用か、ならば恋愛的出会いは無い……いや待て、そう考えるのは早計か?」
「店長、無駄な深読みしてないで会計すませて下さい」
呆れた顔で私は言ってやる、そしたらキッと鋭く睨まれてこう言われちゃいました。
「いや無駄ではない! 恋愛漫画中毒の私にとって命よりも大切な事だ!」
「あっ、それ自分で言っちゃうんですね」
分かってたんだ、自分が恋愛漫画中毒って分かってるなら何とか抑えて下さいよ。
「で、貴様はそのパンを彼女と一緒に食べる気だな?」
あっ、私をスルーしましたね、再びお客様に絡んじゃいました。
でもあのお客様は常連、長門さんの扱いが分かっていそうでした、さぁどうするんでしょう。
「普通に一人で食べます」
「なっならば、その、後で彼女と合流してから」
「自分、彼女いないです」
「くっ、なっならば貴様にはどんな出会いがあると言うんだっ!」
「店員さん、俺の目の前でぐんぐん言い寄って来てますよね……それが俺の出会いです」
おっおぉ、キザな台詞なのに表情が面倒臭そうです、でっでもあのお客様、つっ強い! あの面倒臭い絡みをする長門さんを言葉巧みに返しました。
「ふっ………また胸キュンされてしまった様だな、文句なしで合格だ! 合計450円になるぞっ」
長門さんは、にっと格好良く笑って会計します、然り気無く長い髪を、ふぁさっーーと靡かせます。
そしたらお客様はきっちりお金を払って商品を持ってきました。
「また来るといい」
「また来ます」
とても面倒臭さそうな顔をしてお客様はお店から出ていきました、表情で分かります、きっと今「あぁ疲れた、毎回このやり取りしんどい」と思ってるに違いありません。
「胡桃っ、さっきの客は常連だ、恋愛漫画的な出会いをしたければ良く覚えておくといい、気軽に話し掛けるといいぞ」
「私はお客様に気軽に話し掛けませんよ」
はぁ、ため息をついて店内を見渡します。
私が長門さんみたいな絡みをしたら「こいつもか……」って思われますよ、だからしません、絶対に。
「はっはっはっ、話し掛けるのが恥ずかしいのか? ガンガン行けっ、若いんだから」
「はい、そうですね」
長門さんはガンガン行きすぎなんですよ、今の10倍自重してください。
「七瀬もガンガン行くんだぞ」
そんな事大声で言わないで下さいよ恥ずかしい、ほらっ、七瀬さん同類に見られたくないのか隠れちゃったじゃないですか。
「ん? なぜ隠れるんだ、恥ずかしいからか?」
はい、全くその通りです、なので黙って仕事してください。
……と、そんな事を思いながら私は接客します、七瀬さんも仕事をします。
長門さんはまたお客様を掴まえていつもの様に絡んでます。
そのお客様は茶髪の学生……若い人にも絡むんですね、出会いを感じるなら誰でも良いんですね。
「学生か、貴様は出会いの黄金時代を楽しんでるんだな、羨ましいぞ」
「えっ、はぁ?」
はい、さっきのお客様と違って戸惑ってますね。
これが常連と通常客との違いですか……。
で、戸惑った学生さんは「俺急いでるで」と言って逃げるように会計を済ませて颯爽とお店から出ていきました。
やっぱりお客様は色んな人がいますね。
恵さんの制服、ベージュでロングスカートの制服でしたね、私みたいにちょこっと改造して格好良い感じにしてませんでしたね、普通に可愛い制服でした。
やはり学生は学生服が似合いますねぇ、そりゃ物凄かったですよ、主に胸が。
と、そんな事はおいといて恵さんは学校に行った訳ですが、うっうーん、昨日のあれは何だったんでしょう? 恵さんが七瀬さんを押し倒してました、しかも私の部屋でです。
一瞬何が起きたのか分かりませんでした、でも瞬時に閃きました。
きっきっと恵さんは七瀬さんの事が好きで……あっあの時、気持ちが有り余って七瀬さんを押し倒して……きっキスをする所だったんです! でもそこに私がお風呂から出て来て中断しました。
それで私、悪い事をしたって思って部屋から出たんですよね、そしたら恵さんが「誤解っ、誤解だからぁぁっ」って叫びながら追っ掛けて来たんです。
そこで恵さんが言ったんです、あれは……「ぷっプロレス! プロレス技を掛けてたのよっ」との事です。
焦りながら言ってたのが気になりましたが、どうやらキスをしようとしたと言うのは私の勘違いの様です。
なんか安心しました、もし恵さんが女の子にキスをする様な人だったら……わっ私はどう付き合ったらいいのか分かりませんでしたから。
おっといけません。
今は仕事中、この事は後程改めて考える様にしましょう。
「5番2つ」
「はい」
そんな事を考えながら接客します。
お客の殆どがサラリーマン、後は暖かい服を来た男性客と朝早いのにイチャつくカップル……因みに今接客してるのはサラリーマンです。
頼まれたタバコを取ってお客様に渡し、会計します。
「ありがとうございました」
商品を渡し頭を下げてお見送り、こんな感じで普通に接客してる横で長門さんは……。
「貴様、パンを買ったと言う事はあれか? それを加えて曲がり角に向かって走る気だな?」
「あっ、いえ……これ、普通に昼飯です」
相変わらずの接客、さっき一緒にレジに立っていた七瀬さんを押し退けて自分がそこに立っています。
で、今ドヤ顔をお客様に向けてます、あの……指さしちゃダメですよ? 無礼にも程があります。
でっでもあの長門さんの前にいるスーツ姿のお客様、キリッとした表情でクールに返しましたね、戸惑う様子も見せずにそれをやってのけました。
つっ強い、長門さんの迷惑接客をたった一言で回避するなんて……もしや貴方、ここの常連ですね? だからこそ長門さんの扱いが分かっている、そうに違いありません! ふふふ……これなら長門さんは変に絡んだりはしませんね。
「なんだ昼飯用か、ならば恋愛的出会いは無い……いや待て、そう考えるのは早計か?」
「店長、無駄な深読みしてないで会計すませて下さい」
呆れた顔で私は言ってやる、そしたらキッと鋭く睨まれてこう言われちゃいました。
「いや無駄ではない! 恋愛漫画中毒の私にとって命よりも大切な事だ!」
「あっ、それ自分で言っちゃうんですね」
分かってたんだ、自分が恋愛漫画中毒って分かってるなら何とか抑えて下さいよ。
「で、貴様はそのパンを彼女と一緒に食べる気だな?」
あっ、私をスルーしましたね、再びお客様に絡んじゃいました。
でもあのお客様は常連、長門さんの扱いが分かっていそうでした、さぁどうするんでしょう。
「普通に一人で食べます」
「なっならば、その、後で彼女と合流してから」
「自分、彼女いないです」
「くっ、なっならば貴様にはどんな出会いがあると言うんだっ!」
「店員さん、俺の目の前でぐんぐん言い寄って来てますよね……それが俺の出会いです」
おっおぉ、キザな台詞なのに表情が面倒臭そうです、でっでもあのお客様、つっ強い! あの面倒臭い絡みをする長門さんを言葉巧みに返しました。
「ふっ………また胸キュンされてしまった様だな、文句なしで合格だ! 合計450円になるぞっ」
長門さんは、にっと格好良く笑って会計します、然り気無く長い髪を、ふぁさっーーと靡かせます。
そしたらお客様はきっちりお金を払って商品を持ってきました。
「また来るといい」
「また来ます」
とても面倒臭さそうな顔をしてお客様はお店から出ていきました、表情で分かります、きっと今「あぁ疲れた、毎回このやり取りしんどい」と思ってるに違いありません。
「胡桃っ、さっきの客は常連だ、恋愛漫画的な出会いをしたければ良く覚えておくといい、気軽に話し掛けるといいぞ」
「私はお客様に気軽に話し掛けませんよ」
はぁ、ため息をついて店内を見渡します。
私が長門さんみたいな絡みをしたら「こいつもか……」って思われますよ、だからしません、絶対に。
「はっはっはっ、話し掛けるのが恥ずかしいのか? ガンガン行けっ、若いんだから」
「はい、そうですね」
長門さんはガンガン行きすぎなんですよ、今の10倍自重してください。
「七瀬もガンガン行くんだぞ」
そんな事大声で言わないで下さいよ恥ずかしい、ほらっ、七瀬さん同類に見られたくないのか隠れちゃったじゃないですか。
「ん? なぜ隠れるんだ、恥ずかしいからか?」
はい、全くその通りです、なので黙って仕事してください。
……と、そんな事を思いながら私は接客します、七瀬さんも仕事をします。
長門さんはまたお客様を掴まえていつもの様に絡んでます。
そのお客様は茶髪の学生……若い人にも絡むんですね、出会いを感じるなら誰でも良いんですね。
「学生か、貴様は出会いの黄金時代を楽しんでるんだな、羨ましいぞ」
「えっ、はぁ?」
はい、さっきのお客様と違って戸惑ってますね。
これが常連と通常客との違いですか……。
で、戸惑った学生さんは「俺急いでるで」と言って逃げるように会計を済ませて颯爽とお店から出ていきました。
やっぱりお客様は色んな人がいますね。
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