一兵士では終わらない異世界ライフ

矢追 参

ツンツンクロロ

「?、どうかしたの?」
「い、いえ……ユーリが魔物って気付いていたんですね」

 吹き出した俺は暫く咳き込みながら、フォセリオに言った。
 フォセリオは心外だとばかりに顔を顰めた。

「人並みに劣る低スペックな私だけれど、これでも魔術師の達人よ。魔力の流れに敏感だし、神官としての……邪悪な気配を察知する能力にも長けているのよ」
「あぁ……」

 そうだった……この人、達人なんだよなぁ……。
 達人といえど、その人達全てが規格外な戦闘力を持っているわけではない……ということか。フォセリオの場合は、規格外な察知と浄化能力ということなのかもしれない。

「魔物には独特な魔力の流れがあるのよ。ユーリにもその流れを感じたから……私に黙っていたのは大方……神聖教徒だからよね?心外だわ」

 フォセリオはそう言って、前を歩くユーリを両手で抱き上げて自分の胸に抱いて歩いた。ユーリはフォセリオのまあまあ普通にある感じの……フォセリオの言葉を借りるなら人並みには劣らないくらいにはある胸にポスッと収まると、「にゃー?」と仰向けで首を傾げた。

「ふふ……本当に大人しいわね。魔物なのに人に懐いているのかしら……?」
「さあ、どうなんでしょうね。多分……お姉ちゃんが原因だと思うんですけど」
「ソニーが……?」
「はい」

 俺は木々の枝を払いながらフォセリオの道を作り、テレテレと歩く。そろそろ休息場にも着くかなというところで、続けて述べた。

「フォセリオさんは神官ですから僕なんかよりも知っているでしょうけど……治療魔術というのは、生命を象徴する光の元素を己の魔力で生成し、それが対象の細胞へと変化して傷が治る……それが治療魔術の原理ですね」
「まあ、そうね」
「恐らくですが、それでお姉ちゃんが作ったユーリの細胞が強力な光属性の影響を受けて、魔物としての本能的な部分……人すら襲う異常なほどの食欲……それをお姉ちゃんの力で浄化してある程度元に戻したのではないでしょうか」

 平たくいえば、こういう場合はテイム……と前世では言われる。この世界にも調教術はあるので、それとこれとは別物だが……まあ、ソニア姉が行ったことは、洗脳とかに近いのかもしれない。

「ふうん?……理論的なことは、私は苦手なのだけれど……何となくわかったわ」
「さいですかー……」
「それにしても治療魔術に詳しいじゃない?ソニーかラエラに聞いたの?」

 フォセリオの問い掛けに俺は、背を向けたまま首を振った。

「いえ。霊峰で知る機会があったので」
「ふうん…………?霊峰?貴方まさか……」

 フォセリオが何かを言いかけたところで、休息場に着いた。
 その後、フォセリオが何を言いかけたのかは知らないが……まあ、何でもいいか。
 その日は暗くなると同時に、食事を済ませて、全員就寝した。


 ※


 翌朝……木の葉の隙間から差し込む嫌がらせとしてか思えない陽光が、俺の顔面に直射された。

「まぶい……」

 眩しいのではない。まぶいのである。
 どうでもいいか……。
 俺は、んーっと伸びてから辺りを見回して全員寝ていることを確認してから湖へ顔を洗うために向かった。
 テレテレ歩いて数分……湖の冷たい水をバシャバシャと顔に当てた。頬に冷えた雫が流れると、段々意識が覚醒していくのを感じた。

「ふぅー」

 人心地ついた俺は、意識の覚醒に伴い……里帰りしてから行っていなかった自主練をしようと思い、錬成術で弓と矢を作った。
 暫くゆっくりしたかったからやってなかったけど……やっぱり、修行を怠っては腕が鈍る。
 俺は作った矢筒に矢を仕舞い、弓を構えて矢を一本番えた。

「ふむ」

 と、俺は空を見上げる。視界には空を飛ぶ鳥が二羽……食糧は足りているが折角だし朝からガッツリいくか……。
 距離にして百メートルほどか……それ以上だ。風は南西……射角調整、照準調整、準備良し。
 俺は番えた矢を放った。
 放った矢は、ただ一直線に鳥に目掛けて飛んでいく。その矢は大気を寸分も振るわせず、音もなく・・・・、だが目にも止まらない速さで駆け上がり、目標である鳥の真正面を通り過ぎた。
 突然現れた矢に驚いた一羽が方向転換し、俺から見て上下に二羽の鳥が重なった……その瞬間を俺はすかさず、矢を放った。
 やはり、その矢にも音はない。空気を震わせることなく突き進む矢は、誰にも気付かれることなく二羽の鳥を串刺しにして地に落ちた。

「ふぃー」

 俺は鳥が落ちたポイントまで行って、獲物を拾い上げると満足気に笑った。
 よしよし……音のない矢は鈍っていないようだ。
 これぞ弓術の極致……【アサシン】と呼ばれる技術だ。名前の由来は、もともと編み出したのが暗殺者だったから……というだけ。
【アサシン】はまさに弓使い達が目指すところだ。
 弓のアドバンテージというのは、槍よりも長い射程で剣士などを封殺できることだ。それ以外にも隠密性に長けていて、金属の剣や槍よりも軽いのがメリットだ。
 だが、剣もそうだが物体は速く動くことで運動エネルギーを音やら熱やらに変えて、エネルギーを無駄に消費する
 矢が飛ぶ速度を上げればあげるほど、音は大きくなる。
 クロロの二刀流の剣やギシリス先生などがいい例だろう。
 質量をもった高速の豪剣……だが、音が大きくなっては弓のメリットである隠密性が欠けるわけだ。弓矢なんて正面から放ったところで塞がれてしまう。不意打ちの武器なのだ。
 そこで天才暗殺者……暗殺術の生みの親と呼ばれる伝説級レジェンドの暗殺者の……なんたらという人が編み出した……それが【アサシン】だ。
 原理はシンプルで、単純に放った矢に与えたエネルギーが分散しないようにするだけ……それがクソみたいに難しいんだが……。
 空気を貫くのではなく、透き通るように……一ミリも大気を震わせることなく、ただ矢の推進力に全エネルギーを消費させる神業だ。
 この技を使った伝説級レジェンド弓技【サイレント】は、もはや見えない・・・・
 速すぎる……それだけなら対処のしようがあるかもしれない。
 気配もない、音もない、ただその矢は気が付いたら自分に刺さっていて、気が付いたら死んでいた……死んだことにすら気が付かずに殺される。
 故に伝説の弓技と称される。
 まあ、ワシは使えんからのぉー関係ないがのぉー使えたら凄いよね!ってくらいだ。
 達人の中でも使えるのは極少数で、俺の師匠も使えないような弓技を俺が使えるわけがない。
 しかし、【アサシン】はこれでもかってくらい練習した。お陰で使えるようになったし、これを使った新生【バリス】を作った。
 懐かしいなぁ……【アサシン】を応用した【バリス】で霊峰を吹き飛ばした・・・・・・こと……。
【バリス】は、俺が八年前に作った固有弓技であり、火の元素と雷の元素と風の元素……それぞれの力を付与した矢を放つことで周囲一帯を吹き飛ばす嵐のような弓技だ。
【アサシン】の応用で周囲に与える被害は無くなったんだけど……と、背後に気配を感じた俺はチラリと横目で後ろを見た。
 それと同時にザッと足音を立てて現れたのは、フォセリオだった。
 見ると、微妙に涙目だし、目が赤く腫れている。

 ふむ…………。

「……うぅっ、よがっだぁ……」
「……迷った……んですね」
「……うんっ」

 子供っぽく泣きじゃくるフォセリオを見ているうちに、ふと俺はクロロのことを思い出した。
 あいつも……『月光』だなんて呼ばれていて美人でスタイルも良いけど……おっちょこちょいだし、アルメイサとかによく弄られてるし……あれだな……フォセリオもクロロと同じタイプな奴だこれぇ……。
 この人……大丈夫なのかなぁ……その内、知らない男の人とかにどっか連れて行かれてイヤラスィーことをされてしまうんじゃなかろうか……。
 クロロは強いからまだいい。ただ、この人は戦闘面じゃ馬鹿げた火力以外に役に立たなそう……危なっかしい人だ。
 俺は溜息を吐き、取り敢えずこう訊いた。

「えっと……取り敢えず湖で顔を洗い……ますか?その顔で戻るのは……」
「……ええ……ぞ、ぞうずるわ」

 涙声になってますよ……なにか怖い目にでもあったのだろうか……俺はもう一度溜息を吐いてから、泣いている方向音痴な神官様の手を握った。

「……?」

 フォセリオは涙目のまま首を傾げて、頭上にハテナを浮かべた。俺はそっと慰めるように、努めて優しい口調で言った。

「ほら、これで大丈夫です。もう迷ったりしませんよ。僕が付いていますから……ね?」
「……っ。そ、そうね。その……宜しくお願いするわ」
「はい。じゃあ、こっちでーす」

 なんだか取り繕うのも面倒になった俺は、若干敬語を適当に使いながらフォセリオの手を引いて、再び湖に足を運んだ。
 左手には仕留めた獲物が二羽……そして右手にはフォセリオの手……なにこれカオス。
 しっかし……柔らかいな……フォセリオの手は。クロロやギシリス先生……俺が握ってきた女性の手は家族以外でだけど……皆逞しいものだったからな……こんなか弱い女性の手を握ったのは初めてだ。
 前世でもなかったよ……あ、目から汗が……。
 少しだけドキドキしながらフォセリオを引っ張り、やがて湖に着いた俺たちは互いにその手を離した。

「…………」
「…………えっと、ありがと」
「いえ。それより、これどうぞ」

 俺は懐から顔を拭くものを取り出し、フォセリオに手渡した。

「僕が使ったやつですけど、よければ」
「……ええ、ありがたく使わせていただくわね」

 フォセリオは落ち着いてきたのか凛とした口調でお礼を述べると、情けない顔を洗いに湖の水を両手で掬って顔にバシャバシャ掛けた。
 俺はそんなフォセリオの姿を眺めつつ、さっき得た獲物を魔術を駆使して、手早く調理して、鳥の丸焼きに俺はカブリついた。
 その辺りでフォセリオが顔を拭きながら俺の方へ寄ってきて、少し赤くなっている頬を緩ませて笑った。

「あ、朝から豪勢じゃない……グレーシュ・エフォンス」
「朝からガッツリ食べたいなぁーと……というか、呼び難くないですか?グレーシュ・エフォンスって」

 俺がそう指摘するとフォセリオは、唸るように顎を上げて視線を上に持って行ってから、チラリと横目で俺を一瞥して頷いた。
 なんだ?

「それもそうね……私、親しい間柄ではない人だとフルネームとかで呼ぶ癖あるのよ」
「あークロロとかそうですよね。ずっと、『月光』って呼んでますし」
「どうかしら……『月光』は昔から知っていた所為かこっちの呼び方に慣れてしまっているのもあるわね」
「なるほど……まあ、ともかく」

 俺は一羽を丸呑みしてから口を手の甲で拭い、それからフォセリオに笑顔で言った。

「自分のことはグレイで構いませんよ。一応、自分としてはフォセリオさんと親しい間柄のつもりなんですが?」

 俺が言うと、フォセリオは小声で、「親しい……」とかなんとかブツブツ言いつつウンウン頷いてからパァッとした笑顔を浮かべて言った。

「そうね……確かにそうだわ。改めて宜しくグレイ……その、私のこともセリーでいいわよ……」
「セリー……?いや、さすがに最高神官様を愛称で呼ぶのは……」

 信徒に後ろから刺されたりしないだろうか……と、俺は危惧していたのだがフォセリオは笑顔で続けた。

「あら?ソニーは私のこと……愛称で呼んでるわよ?」
「あ……え?」

 馬車の移動中の時はそんな話……俺が知らないところでそんなに仲良く……?大丈夫かなぁ……ソニア姉。
 まあいいか……俺も愛称で呼ぼう。それに、フォセリオって、ちょっと男みたいな名前だなって違和感あったし、いいか。
 俺は咳払いして、一拍置いてからフォセリオの愛称を口にした。

「こちらこそ改めて宜しくお願いします。セリーさん」

 俺が言い終えたところで、フォセリオことセリーは嬉しそうに笑ってから、さらに俺に近づき、俺の口元をさっき俺が渡した顔を拭くやつで拭った。

「もう……口元、汚れてたわよ?子供じゃないんだからシャンとなさい」
「え……あ、はい。ありがとう……ございます」

 近いよ……。
 なんとも言えない感じで、俺は困った。そんな時に、再び背後に気配を感じ取り、振り返れば……今度はクロロがいた。
 セリーもクロロに気がつくと、まだニヤけたままクロロに言った。

「あら?『月光』じゃない。どうしたのかしら?」

 んふふ〜というような上機嫌な笑い声がセリーの口から漏れている……若干気色悪い。な、なんでこんなに機嫌が良くなったんだ……?
 俺はセリーの豹変っぷりにいくつもの疑問符を頭の上に浮かべた。
 一方、そんな妙なセリーに対してクロロは、訊かれたことを答えた。

「……?私は顔を洗いに……お二人は何を?」

 クロロに訊かれた俺は、セリーのことは一旦置いて答えた。

「俺も……顔を洗いにな」
「そうですか。それにしてもフォセリオさん、今日は朝から機嫌が良いですね。なにか良いことが?」

 クロロの問いにセリーは答えて言った。

「ええ……友達が増えたわ!」

 あー……神官様って大変ですね。
 俺は妙に上機嫌なセリーに微笑ましい笑みを向けてあげた。セリーはそんな俺の反応に疑問を示したが、特に気に留めている様子はなかった。
 最高神官……ともなると、慕ってくれる人はいても……友達と呼べるような間柄はいなかったのかもな。
 ソニア姉に対しても、そんなようなこと言ってたし……本当に子供っぽい人だな。
 と、セリーが上機嫌な理由に微笑んでいたクロロが俺に向かって言った。

「あ、グレイくん。よければ何か……顔を拭くものを貸していただけませんか?忘れてしまって……」

 申し訳なさそうに言うクロロに俺は手振りで、「いいよいいよ」と言って、何か拭くものを探してピタリと止まった。
 あぁーそういえば……、

「セリーさんに貸したんだった」
「……ん?セリー……さん?」

 俺の言葉にクロロが反応し、ギギっと回りの悪いギアのような音を立てて首を動かして上機嫌なセリーに目を向けた。
 何故かそのクロロの瞳には月光色の光が宿っていた……え?なに?怖いんですど……。

「セリーさん……って、フォセリオさんのことですよね?」
「……?そうよ?それがどうかしたのかしら……?」

 セリーは両手で俺が渡した拭くものを抱きしめるように持ち、クロロの問いに答えた。
 クロロの瞳はセリーから、その胸元の拭くものに向けられ……、

「ぐ、グレイくんのですか……貸してくれますか?というか、貸してください」

 有無を言わせない迫力に、上機嫌だったセリーの顔がサッと青ざめ、頬に汗を垂らしながらブンブン首を縦に振ってそれを手渡した。

「ありがとうございます」

 クロロはそれだけ言って、湖に顔を洗いに向かった。
 残った俺とセリーは顔を見合わせて震え上がった。

「「こ、怖かった……」」

 もしかして……これか俗に言う「SHURABA☆」なのか?いや、それが成立するにはセリーとクロロが俺のことを恋愛対象として好いているという条件があるわけだし……オジサン……若いもんの気持ちは直ぐに察せるんだけどねぇ……何せ二人ともオジサンよりも年齢が上だからね!
 前世で三十年……こっちで十年……足しても四十年だ。あと少しで届くけど……それでも二人の方がずっと年上なのだ。
 どこの世界でも、大人の考えることってわからねぇなぁ……子供には。
 ふと……つい昨日も似たようなことを考えていたような気がする。
 あぁ……そうか。子供が、大人が何を考えているのか分からないように……大人も、子供が何を考えているのか分からない……。
 はぁ……何の因果か、俺は今どちらでもあるわけだけど……つまり、見た目は子供!頭脳は大人!その名も転生者グレーシュ!!
 みたいな…………。

「ん?どうかしたのかしら?グレイ」
「え?あーいえ、なんでも」

 ちょっとぼーっとし過ぎたか。俺は頭を振って、気を取り直し、セリーが迷わないようにまた手を引いて上げた。
 そのとき、クロロから突き刺すような鋭い視線で見られたのを感じて背筋が凍る思いをした。
 そういった視線に鈍感なのか、セリーは普通だったけど……なんだろう……なんであんなにクロロは、怖い視線を送ってくるんだ?おこなの?激おこなの?ファイナルリアリティなんたらなの?
 てか、なんだよ激おこプンプン◯の最上級って。長すぎなんだよ……でも、ネーミングセンスはいいかな!


 ※


 本日は快晴……いい天気だし、微風が心地いい……だがしかし、俺の心境は全く持って良くない。むしろ、その逆……御者台で手綱を引く俺の隣……そこにはクロロが座っているのだが、機嫌が悪いぃ……。
 纏う雰囲気が怖い……なんか怒ってる。怖い。あと怖い……それと怖い……。
 俺は苦いものを口にした顔で、隣に座るクロロに訊いた。

「なあ……なんか怒ってるのか?」
「ツーンッ」

 そっぽを向かれた……。
 ふむ……クロロが機嫌を悪くしたのは今朝方、顔を洗いに湖のところへ来てから……その時、俺がセリーを愛称で呼んでいることに反応し、そして俺がセリーに貸していた顔を拭くもの……なんかもう言い難いなぁこれぇ……でも、あれタオルじゃないし……こっちの世界だと拭くもの〜とか適当に呼ばれてるからなぁ……貴族階級はタオルとかお持ちなんだすがねぇ。あれ、素材になってる魔物がレアだから高いんだよ……。
 まあ、それは置いておいて……とにかくクロロが機嫌を悪くしたのはここら辺だ。
 何故だ……俺がセリーを愛称で呼ぶことに機嫌を悪くする理由はなんだ?愛称で呼んでる人なんて一杯…………?あれ?あんまりいない……てか、クロロとかセリーとかくらいじゃね?
 八年前にはあともう一人……いたけど、そういえばあいつら今何やってんだろう……。
 おっと、今はそっちじゃない。脱線した脱線……。
 そうかそうか……俺って実は、今までクロロくらいしか愛称で呼んで無かったのか。
 ふむ……なんか悲しくなってきたな。俺、親しい友達少なくね?
 ぼっちじゃないし!ぼっちじゃないし!!

(閑話休題)

 ともかく……もしも、この部分でクロロが機嫌を悪くしたならそれは何故だ?嫉妬?嫉妬なのか?ふむ………………え?嫉妬なの?
 マジ?MAJIDE☆?

(閑話休題)

「なぁ、クロロ」
「ツーン」
「クロロさーん?」
「ツーン」

 …………やはり、そうなのか……ツーンって言ってるし。てかなんだよ……ツーンって。ちょっと可愛いじゃねぇか……。
 しかしなぁ……俺の勘違いだったら恥ずかしい……クロロにナルシスト?とか思われるのは結構死にたくなる。
 というか、妬いてる相手の機嫌って……どうやったら直せるのだろう……。

「ツーン」
「…………」


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