『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

70話 二度目の、モナルッポVSウルトラバイオレット・ゼロゼロナイン。


 70話 二度目の、モナルッポVSウルトラバイオレット・ゼロゼロナイン。

 モナルッポは、UV9を完全に理解した。
 この存在は完全に狂ってしまっている。
 『生命を超越してしまうと、こうなってしまうのだろうか』なんて一抹の不安を抱きながら、同時に決意する。

「人類にとって、お前は害悪でしかない。超魔王ウルトラバイオレット・ゼロゼロナイン。俺は、お前を殺す。人類の未来を、この手で奪い取る」

 突撃するモナルッポ。
 マシンゴーレムが唸りをあげる。
 アンドロメダにかました一発よりも重い渾身の一撃。
 それを、爆発的な衝撃とともに受け止めるUV9。

 ギリギリッッ!
 と、鉄と肉が激しく軋む音は響く。
 モナルッポに魔力を注がれて躍動するマシンゴーレム。
 セレーナたちは、支援魔法等の出来うる全てを賭して、モナルッポを援護する。

 そんな『必死の抵抗』を、UV9はあざわらう。

「存在値80ちょっとが駆るマシンゴーレム一機……その程度の対処もできないで、神を目指すなんて言わないさ」

 UV9がくりだす一手一手の初動に加速がくわわった。
 アンドロメダのように変身したというワケでもないのに、UV9の『存在感』が一気に膨らんだ。

「高みを知れ」

 UV9の拳が、マシンゴーレムの腹部を貫いた。
 パーツが砕けて、破片になる。
 損傷率が一気にはねあがり、モナルッポの視線、モニターが真っ赤になった。
 ビービーと鳴る警告音。

「くそ! くそ! くそぉお! 負けてたまるかぁあああ!」

 全オーラを集結させて、モナルッポは叫ぶ。


「マシンゴーレム! 今、俺にひねり出せる魔力とオーラを全部やる! だから、お前の全部をくれぇええ!」


 その叫びに共鳴するように、


『――【マイクロ・サイコジョーカー】を起動します――』


 マシンゴーレムが解放される。
 となれば、当然、
 モナルッポの精神に、



「うぷっぐおぇえええええええええ!!」



 おぞましいほどの圧迫がかかる。
 頭がおかしくなりそう。
 全身の細胞すべてが狂ってしまいそうな、この途方もない地獄の中で、

「う……う、うぅううううう!! ああああああ!!  ぃ、イカれたクズ野郎ぉがぁああああ! 死ねよぉおおおおおお!!」

 全身がバラバラに解体されているかのような感覚に耐えて、モナルッポは、UV9に突撃する。
 なんの技術も計算もない、たんなる捨て身タックル。
 ただ、爆発的に加速させて、突っ込むだけ。
 思考なき一手。
 しかし、それは、


「ぐぉおおおおお!」


 強大なインパクトを産んだ。
 途方もないエネルギーの収束。
 結果、


「がっはぁあああ!!」


 白目をむいて血を吐きだすUV9。

「……う……っ……」

 UV9は、そこで、グタっと、気絶して動かなくなった。

 その直後、強制機能停止して『ただのガラクタ』になったマシンゴーレムから、放り出されるように排出されるモナルッポ。
 気絶してしまったモナルッポに駆け寄りながら、パルシュとユーイが、

「すげぇぞ、王子! 産まれてはじめて他人を尊敬したぜ!」
「そのセリフ、今日だけで三度目。けど、わたしも同意」
「素晴らしい! 本当に! 敬服するわ!」

 と、そこで、パルシュが気付く。

「おい、あのクソ魔王、まだ生きてんぞ! トドメをさしてやる!」

 そう言いながら、パルシュは、気絶しているUV9のもとまでダッシュして、とりだした刃物でUV9の首を刈ろうとするが、

「ぐっ……かってぇ……マジかよ」

 キィンと弾かれる。
 恐ろしく硬質なボディ。

 その様子を見たセレーナが、

「おそらく、魔力バリアを展開しているのね。気絶したら発動するアイテムでも装備しているのかも」
「指輪とかならともかく、体内に埋め込むタイプだとどうしようもねぇな」
「逃げるしかない。残念」
「ちっ、くそったれ。チャンスだってのに」

 いいながら、パルシュは、気絶しているモナルッポを肩にかつぐ。
 そして、その場からとっとと逃げ出した。


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