『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

11話 ホアノスは、



 11話 ホアノスは、


 その議員『ホアノス』は、トーンの中では、それなりに発言権を持つ上位者。
 『ぎりぎり、レイモンドの事は知らない』という『すれすれライン』にいる議員。
 ※ ゼノリカによる情報コントロールに間違いはないため、現時点だと、『レイモンドという世界を揺るがしかねない謎の企業』のことを知っているのは、フーマーと、各国の『最上層部(王族や主席関係者)』のみ。


「貴様、どこかの企業令嬢といったところか?」


 ホアノスは、『大きな権力』を『果たすべき義務』として認識するのではなく、『なんでもしていい特権』だと勘違いしてしまう、いわゆるクソ貴族タイプの愚者。




 ちなみに、こんな愚者だが、世界二位の大国で上位の議員をやっているだけあって、頭の方はそこそこで、この世界に存在する有力者(その家族もふくめ)の顔と名前は全て完璧に記憶している。


 『無礼にも、自分の横を、頭一つ下げずに通り過ぎようとしたこのガキ』は、間違いなく王族ではない(それは、服装のみすぼらしさからも一目瞭然)。
 トーン上位議員の関係者でもない。
 フーマーの重要人物は確実に抑えているので、このガキがフーマーの関係者じゃない事もすぐに理解できる(ほぼほぼ表に出てこないフーマー東方の関係者のことまでは流石に把握出来ていないが、東方の関係者は、表の政治にはさほどからんでこないので、最悪、このガキがそうだったとしても、多少の非礼なら、軽い謝罪ですませられる……と、タカをくくっている)。


 仮面をかぶっているので、ちゃんと顔が分かるわけではないが、ミシャは、体格や髪形が特徴的なので、間違える事はない。
 少なくとも、このようなシルエットの重要人物は存在しない。


「名を名乗れ、無礼者」


 酷く威圧的な態度。
 ネットリとした上から目線。
 それを受けて、ミシャは、ニコっと微笑み、


「セファイルからまいりました。はじめまして。レイモンドという魔カードを扱っている会社で会長秘書をしている、ドーラという者です。今回は、多忙な会長の代わりとして、トーン共和国主催の仮面武道会に参加させていただきます。よろしくおねがいします」


「挨拶が遅い。バカものめ。あと、魔カードを扱う会社などと、偉そうにいうな。魔カードに関わる会社など、すべて、フーマーにしっぽを振るしか能のない、ただのこじきだろうが。セファイルでこじきをしているようなカスに多くを求めはしないが、しかし、せめて、上位者に対する礼儀くらいは身につけたらどうだ。そんなことだから、着ている服も、つれている者も、すべてが三流以下なのだ」


 ホアノスがそう言い切った直後、
 バロールが、


(天下から報告が届きました。このカスの調査が終了したようです)


(頼んでまだ20秒も経っていないと言うのに、流石ね。『百済』は、いつだって、おそろしく仕事がはやいわ。で?)


(このホアノスという名のカスですが、どうやら、ただのカスではなく、相当イカれたカスのようです。随分と歪んだ性癖の持ち主で、女の皮を剥ぐ事に『異常なほど性的興奮』を覚えるらしく、気にいった女を見つけては、配下の忍にさらわせて、別宅地下に連れ込み、皮を剥いで行為に及ぶという異常行為を繰り返していたようです)


 報告を聞いて、ミシャは心底喜ばしいという顔で微笑み、


(良かった。それほどのカスならば、なんの気兼ねもなく『処理』できそうね。ゼノリカを支える至天帝の一柱としては、この者を放っておくほうが問題だわ)


(……ミシャンド/ラ様。追加報告です。その忍を天下が確保したようです)


(それでは、一緒に処理をしましょうか)





「『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く