『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

32話 終理と心理。



 32話 終理と心理。


 ――センと一緒にいる時はやたらテンションが高くてキーキーとうるさい麗理と界理。
 そんな二人に左右から絡まれて、


(……子守り、面倒だなぁ)


 などと辟易しつつも、なんだかんだ『可愛いやつらめ』と思ってしまう。
 血は繋がっていないが、彼女達は、まぎれもなく、センの孫なのである。


 そんな、まったりした時間を過ごしていたセンの視線の先で、ふいに、次元裂が開いた。


 そこから出てきたのは、またもや二人の美女。
 一人は、ギンギラメイク&キャバスーツの姫ギャルで、
 一人は、キッチリとしたシックなパンツスーツの才女。


 麗理&界理の二人と同じく、五聖命王の二人で、酒神終理と、銃崎心理。




「あ、ズルい! オイちゃんも!」




 センにじゃれついている二人を見た終理は、即座に瞬間移動で距離をつめると、
 そのまま、センの懐に飛び込んだ。


 センに両足を強引に広げさせて、その間にすっぽりとおさまる。
 そして、センの胴体を背もたれに、センの両太ももをひじ置きにして、優雅に足を組む。


 ――究極超女神としては出来ない甘え方だが、ゼノリカの面々の前だと、終理は『失礼極まりないアホキャラ』で通しているので、なんでもできる。
 ちなみに、『ゼノリカの目があるところではアホキャラを貫く』というのは、シューリが勝手に決めたキャラ設定で、別に、センから守ってほしいと言われたわけではない。
 ようするに、シューリが勝手に、『シューリ的に都合のいいルール』をふりかざしているだけ。
 こうしておけば、『そういうキャラ設定にしちゃったから』という言い訳を盾に、好き放題できる(とはいえ、プライドが許すのはここまで)。
 つくづく面倒臭い女である。


 そんな終理に、銃崎心理は、


「おやめなさい、はしたない」


 と、冷たく言い捨てるが、
 終理から、


「本音は?」


 と、踏み込まれると、
 『待っていました』といわんばかりに、


「私の分のスペースをあけなさい」


「しょうがないでちゅねぇ」


 ニっと笑って、心理が入れるペースを開ける終理。


 その隙間にスっと入りこみ、センの太ももを、愛おしそうになでだす心理。


 ※ 『銃崎心理』は、『下が多い長女らしい生真面目な性格』で、基本的には妹たちやシューリの歯止め役をやっているのだが、そんな銃崎も、『センの前』では、ただの、『おじいちゃんが大好きなだけの女の子』になってしまう。
 ちなみに、五聖命王の中で、一番のおじいちゃん子は、間違いなく銃崎である。




 ナメかねない勢いでセンのフトモモに頬ずりをしている心理。
 そんな彼女に、センは言う。


「心理、頼んでいた資料は?」


「っ……はっ。こちらに」


 即座に顔をあげて、アイテムボックスから紙の束を取り出す心理。
 『立場を忘れている』と言うワケではないし、ON・OFFもハッキリできる。
 センの前ではトロデレになってしまうだけで、スペックは超優秀な超才女。
 それは、心理だけではなく、麗理も界理も同じ。


「……ふむふむ」


 よくまとめられた資料を受け取ると、センは、手を使わず、目の前に浮かせて、念力だけでパラパラとめくっていく。


 そんなセンに、シューリが、


「お兄ぃ、オッパイが凝りまちたぁ。揉んでくだちゃぁい」


 などと言いって邪魔してくる。


 銃崎が、そんなシューリの耳を軽く引っ張って、


「いくらなんでも、失礼すぎよ」


 ビシっと叱りつける。
 そんな、いつもの光景。


 ちなみに言っておくと、『全力でセンに甘えている三姉妹』に対するシューリの感情はいつだって『フラット』である。
 シューリは、センに近づく女全員に対して見境なく殺気を放つワケではない。
 敵意を抱くのは『可能性がありそうな相手』だけ。







「『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く