『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

37話 テンプレ展開。



 37話 テンプレ展開。




「常識がある一般人なら、ゼノリカと闘おうなんて思わないだろ? けど、俺は違う。俺はバグってる。常人とはかけ離れた場所に隔離された、孤高のスーパーボッチ。俺なら、最後の最後まで抗い続ける。頭がおかしい俺は、勝てないと理解していても、イっちゃっているクレーマーみたいに、最後まで、みっともなく、もがきわめき続ける。だから……という接続詞をここで使うのは、きっと、間違っているのだろうけれど、それでも言う。だから、俺は――」


 ゼンは、ニっと笑い、




「――だから、俺はゼノリカを倒す」




 宣言する。
 覚悟を示す。


 言語化し切れていない意志を、フッキにつきつける。




 それを受けて、フッキは言う。


「面白い……と言えるほどじゃないが、決してつまらなくはない」


 ゼンの言葉を飲み込むように頷いてから、


「クソガキ、お前の名前は?」


「ゼン。愚かしくも、ゼノリカの天敵を目指す者だ」


 ――ゼンの名乗りを聞くと、フッキは戦闘態勢をとり、


「ゼン、オレに勝ってみせろ。もし、オレに勝てたら、お前の力になってやる」


「……エグゾギアを使えるヤツが戦力になってくれるってのは、非常にありがたい話だけど……その理由は? 『お前に勝てたら』という無茶な条件が前提だとはいえ、なぜ、ゼノリカの主力であるお前が、敵である俺に力を貸そうとする?」


 ※ ちなみに、ゼンは、どこぞの破壊王子ではないので、使える戦力を拒否するつもりなどはない。
 基本的には孤高を貫くが、使える道具を『無理して拒絶』したりはしない。


「ゼノリカにいても退屈なんでなぁ」


「……」


「オレが所属する『PSR』はゼノリカ内でも最強最高の精鋭部隊で、『ゼノリカ17軍では対処できない凶悪な敵』が出現した際に出動する事になっている特別対策チームなんだが、ゼノリカの軍は強すぎて、『過剰戦力中の過剰戦力であるPSR』が出動するような機会なんてなくてなぁ」


「……」


「『使う予定のない置物』をやっているより、ゼノリカに刃向うバカの剣になる方がいろいろと活動できて面白そうだと思った。それだけだ」


「まあ……信じるにたる理由だと俺は判断するね。退屈の恐怖は、俺も知っている。カンストしちまって敵がいなくなったゲームほどつまらないものはない」


「とはいえ、カスのお守をしてやる気はない。ゼノリカに勝てる・勝てないはともかく、ちゃんとゼノリカに刃向える根性があるかどうか試させてもらう。ちなみに、使い物にならないと分かったら、その時点で殺す」


「それって……俺の選択肢は、『勝ってお前を俺の武器にする』か『負けて死ぬ』しかないってこと?」


「そういうことだ。ちなみに、俺のキャンセラーの効果で、このフロア一体のジャマーがかき消えている。つまり、今なら、お前もエグゾギアを使えるということだ。制限を恐れず、余力を残さず、全身全霊、全力でかかってくるがいい」


 ゼンは、そこで、すぅうっと息を吸い、


「……エグゾギアが相手なんだから、当然、俺がエグゾギアを使ったところで余裕のワンパンって事はないんだろうな……つぅか、普通に俺より強ぇんだろうなぁ。だって、ゼノリカの主力だもんなぁ……ムチャクチャ強ぇんだろうなぁ……たぶん、俺がどんだけ頑張っても勝てるわけない、ぶっちぎりの強さを誇ってんだろうなぁ……」


 簡易プロパティアイでは見通せないため、彼我の差はよく分からないが、


「あいつ、全身から余裕が滲み出てんだよなぁ。見下されている感がハンパない。はぁ……ったく……次から次へと緊急事態が炸裂しまくって……どうなってんだ、俺の人生……最悪すぎて、涙も出ねぇ」


 一通り、自分を整えるための愚痴を吐き切ってから、






「けど、逃げてやらねぇ。ぜってぇ、降りねぇ」






 ――ゼンは構える。




「アスラ・エグゾギア‐システム、起動!!」




 エグゾギアを発動させて、『殺戮の神』を身にまとうゼン。
 この世の全てを殺さんとしている、狂気的な威容。


 ――阿修羅ゼンは言う。


「俺の全部で、お前を潰す! いくぞぉおお!」







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