『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

12話 汝はセンエースなりや?



 12話 汝はセンエースなりや?




 存在値の上昇率は、ソンキーと合体した方が、もちろん、上になるだろうが、
 ビルドのかねあいや、諸々のズレを考えると、
 ゼンと合体した方が、間違いなく強くなれる。


 ※ ちなみに『ソンキーと合体したら弱くなる』という訳ではない。条件(ビルドの構成を合わせるとか、合体した状態で長期間修行をおこなうとか)を整えれば、究極超神同士の合体なので、当然、かなりのパワーアップが期待できる。ただ、ソンキーは、『自分が強くなる事』にしか興味がないし、『頭がバグっている姉ほどではない』が、そこそこプライドが高いため、センの強化パーツとして合体するなど、よほどの理由がない限り、ありえない。




『そして、当然の話だが、合体時の上昇値は、あいつが強くなった分だけ増していく。この先、俺の力が通じない敵が出てきて、そいつに殺すためには、【徹底的に強化されたゼンの力】が必要不可欠になるって可能性がない訳じゃない。今、この瞬間が、その時ではないからといってノンキに構えているのは怠慢でしかない』


『心配性でちゅねぇ』


『いろいろ背負っているからな。神界の深層を統べる暴君って称号は、カッコつけるために名乗っている訳じゃない。それを背負っていると自覚するためだ』


 世界の運営。
 その最果て。


 一時期は、『飽きた』し、『代わりはいくらでもいる(ゼノリカ・シューリ・ソンキー)から』と全て投げ捨てて終わろうとしていた――が、それでも、目の前に『仕事(サイケル討伐等)』があれば、『神の王』として、迅速かつ丁寧に処理した。


 なんだかんだいいながら、結局、最初から最後まで『運命を調律する神威の桜華』としての『責務』を果たしてしまう、『命』の頂点。
 それが、舞い散る閃光センエース。




『それに、俺の嫌な予感は基本あたる。いままで、ずっとそうだった』


『お兄の場合、嫌な予感が当たり続けたというより、その身に災難が降りかかり続けたと言った方が正確だと思いまちゅけどね』


『どっちだっていい。とにかく、この先、ゼンの力が必要になる可能性がある。そして、必要になった際に使えるかどうかの判定は事前にしておかなければいけない』


 そこで、神は、モニターの中のゼンを見つめながら、


『調整された絶体絶命くらい、鼻歌交じりに乗り越えろ。お前が俺なら、必ず出来る』










 ★




「く、くそぉお!」


 また沸いてきたバスターデーモンを、ゼンは、どうにかこうにか『消耗を限りなくゼロ』に抑えながらブチ殺す。




(GLのおかげでMPもHPも大量にあるが、しかし、無限じゃない……今はまだいいが、ここから、100匹、1000匹と倒し続けられるほどの量かといえば微妙……)


 焦りからか、思考がまったくまとまらない。


(できるわけねぇ! 今の俺の状態だと、100万匹も殺せるわけがない! このままだと死ぬだけ!)


 同じところをグルグルと、行ったり来たり。
 パニックの典型。










「落ちつけ!」










 10秒の休憩中、ゼンは、何度か自分に叫んだ。
 現状、『己の危機的状況』をどうにか出来るのは『自分』だけ。




 つまり、これまでと同じ!
 ゼンは、いつだって孤高!




「いくつか妙な制限がかかっていて、ぶっちゃけワケわかんねぇ。OK。このままだと100万匹も絶対に倒せねぇ。OK。誰の助けも借りられねぇ。OK」


 確認していく。
 整えていく。
 目の前に並んでいる絶望一つ一つと向き合って、




「で、どうする?!」




 ここから100日も闘い続けなければいけない。
 ホルスドと闘った時のように、『勢いだけ』ではどうにもならない。
 根気のいる『地味な地獄』で、長く深く、もがく必要がある。


 それを認識し、ちゃんと飲み込む。




「まずは力! 今のままじゃ50匹目も倒せない!」





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