『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

11話 『センエースがどう頑張っても勝てない相手』に勝てる者。



 11話 『センエースがどう頑張っても勝てない相手』に勝てる者。




 決断を下したゼンは、経験値管理デバイスである『数真』を起動させ、『素のレベル』を上げようとした、


 ――が、


「あ?! な、なんで、できない?! 『制限がかかっています』ってどういう事だ?!」










 ★




 慌てふためいているゼンを見ながら『神』は、


『それだけじゃないぞ。そのフロアには、【他の空間魔法】と【エグゾギア】を封じるフィールドも張ってある。時間的な制約うんぬん以前に、そもそもチートは使えないってこった。お前の切札は、根こそぎ奪ってやった。ガチャも、こちらで制御させてもらう。コードゲートをインストールしたことで、GODレベル・システムにも多少は干渉できるようになったんだよ。今の俺じゃあ、Gガチャ以上のガチャ制御はまだ出来ないが、お前のポイント的に使えないから問題はなし。当然だが、レッドスペシャルでGPを稼ぐ手法も禁止。俺のビルドにノイズはいらん。さて、絶体絶命だな、ゼン。あったまってきたじゃないか。ここからが、俺たち(センエース)の時間だぜ。さあ、輝いてみせろ』


『いびり方がハンパないでちゅね。正直、引いてまちゅよ。イジワルすぎでちゅ』


『若い時の苦労は借金してでも買え、ってのが俺の教育理念なんでな。俺を磨く時に甘えは必要ない。褒められて伸びるってパターンもいるんだろうが、俺はそうじゃない。褒められるのがイヤな訳じゃないが、俺はそれだとまったく伸びない。ようはタイプが違うって話』


『それは分かるんでちゅけど、いま、お兄がゼンにやらせていることは、苦労ってレベルじゃないでちゅよ。このままだと、ゼンが普通に死ぬだけじゃないでちゅか』


『あいつは自分の意思でここにきた。事故にあっただけの【朝日】なんかと違い、ゼンには、第一アルファでノンキに生きていく道がなかった訳じゃない』


 閃朝日。
 第一ベータの天帝。
 三至天帝に次ぐ地位と実力を持つサイバーアルファ人。


 朝日は、神隠し(事故)に遭っただけだった。
 ゆえに、センは、朝日には甘かった。


 朝日に限らず、センは、基本的に、他人(特に弱者)には甘い。
 本人は認めないが、弱者に対して甘いか甘くないかでいえば、間違いなく甘いのだ。


 だが、『ゼン』は他人でもなければ弱者でもない(なんせ、彼はセンエース)。
 その上、覚悟をもって、ここに来た。


『あいつは、間違いなく自らの意思で、ここにきた。その想いを、俺は、当然だが、一ミリたりとも誤解していない。何が起ころうと、どんな目にあおうと、全て自己責任』


『……』


『それに、今は、【敵】の能力が不明な段階。まったく不明でありながら、ここまでのアレコレをふまえて輪郭を想像してみると、かなり大きくて深い。もしかしたら、その【敵】は、今の俺では勝てない相手かもしれない』


『主上様に勝る者など、この世に存在するはず――』


『ああ、ないかもな。全部俺の疑心暗鬼、ただの妄想かもしれない。だが、そうじゃない可能性が少しでもある限り、俺は、ノンキでいる訳にはいかないんだ。【頼れる誰か】でもいるなら話は変わってくるが、現状、【俺がどう頑張っても勝てない相手】をどうにか出来るのは、この世で、俺ただ一人しかいない』


『『……』』


『俺にとっての合体要員として、ゼンほど完璧なやつは他にいない。アダムの例でも分かる通り、合体ってのは【完璧】に事が運べば、ハンパじゃなく強くなれる。普通なら生じてしまう様々なデメリットも、【アダムの特例】と同じく、【俺とゼン】には起こりえない。あいつは俺だからな。むろん、多少の齟齬は生じるだろうが、その【食い違いの範囲】は他の誰と合体するよりも間違いなく小さい』


 それをもっと具体的に言えば、今の段階でも、
 『ソンキー(元最強の究極超神)と合体する』より『ゼンと合体した方』が強くなれる。





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