『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

11話 ヘルズ覇鬼

 11話 


 ヘルズ覇鬼は、最低個体値でも存在値170という、アルファでも滅多に沸かない超上位の王級モンスター。
 進化種や魔人とは違う、生粋のモンスター。


 もし、進化すれば、それだけで楽連のトップ武士になれる凶悪なスペックを誇っている超性能の化け物(実際、楽連の上位には、ヘルズ覇鬼の進化種が数名在籍している)。


 そんなヘルズ覇鬼が、


「……ちょっ、ウソでしょ……」


 新たに出現した二つのジオメトリから、ヌヌッと沸いて出てきた。
 凶悪な覇気がダダ漏れしている鬼種の最高位。


 全部で三体のヘルズ覇鬼。
 三体とも、鋭い長刀を両手に、腰を落として、UV1を睨みつけている。


 ヤバそうな雰囲気をバリバリ発している三体を見ながら、ゴートが、額に汗を浮かべて、






「へ、ヘルズ覇鬼っていうんですか、あいつら……ぇと、覇鬼ならともかく、ヘルズ覇鬼なんて……そんなモンスター、ラムドの知識にはないんですけど」






「そりゃそうでしょ。こんなエックスの迷宮なんかにいていいモンスターじゃない」


 覇鬼ですら、この世界では、伝説と言われている異常種。


 ちなみに、鬼種の階級は下から、


 最々下級 『小鬼』→
 最下級  『オーガ』→
 下級   『悟鬼(この辺の階級が一番多い。火鬼とか、水鬼とか色々いる)』→
 中級   『闘鬼(実は、リーン・サクリファイス・ゾーンの進化前がコレ)』→
 上級   『覇鬼(覇鬼以外にも、最上位の鬼はたくさんいる)』→
 最上級  『豪覇鬼』→
 王級   『ヘルズ覇鬼』→
 超王級  『ネオ・ヘルズ覇鬼』→
 神級   『羅神鬼らしんき』→
 大神級  『禍羅魅神鬼からみしんき


 あげたのは一例。
 上位になればなるほど『発生する可能性』・『進化する可能性』が共に低くなり、かつ、倒された際に復活するまでのスパンも長くなる。


 禍羅魅神鬼ともなれば、何十万年に一回、出るか出ないか。
 進化する可能性は皆無に等しい。




 ※ ちなみに、アダムが第17アルファで吸収した『龍の女神』は、『超王級』の『ライトニング・ネオドラグーン』の古龍進化種(上位種族になると、進化のパターンが少しだけ他と異なる場合がある。古龍進化はその一つ)。




「ヘルズ覇鬼……アレは、楽連でも、上位の武士じゃないと対処できない、災害級のモンスター」




 ヘルズ覇鬼は、刀(固有スキルで召喚できる魔刀。特殊能力はないが、切れ味がハンパない。たまに、特殊能力を持つ刀を召喚できるヘルズ覇鬼もいるが、その数は少ない)の扱いがハンパない剣士タイプの鬼。
 魔法が使えない訳ではないが、使用頻度は極端に少ない。
 刀(物理)でゴリゴリに圧してくる脳筋タイプ。
 鬼種は、INT値が高いのに、戦闘スタイルは脳筋が多いという、変わった種族。




「……災害級が……3体っすか……え、勝てます?」


「……」


「ぁ、あの……UV1様?」




「……スリーピース・カースソルジャー……もう一回、だせる?」




「……さ、最低でも、あと半日は無理で――」


「ちっ」


 UV1は、ゴートの話を最後まで聞かず、大きな舌打ちをした。


 別に、戦力として期待していた訳ではない。
 ゴートを守る盾になってもらいたかっただけ。


 UV1ならば、助けなどなくとも、単騎でヘルズ覇鬼3体を殺すことはできる。
 しかし、ゴートを守りながら闘うとなると完璧に遂行できるか不安が残る。


 もちろん、『ここで全てを賭していい』のであれば楽勝でこなせるミッションだが、今のUV1には、『無事でここから出る』というミッションもあるし、『他のモンスターの対処』もある。


 できる女は、いつだって、全体像を俯瞰で見ている。
 決して、目の前のピンチだけに囚われたりはしない。






(ラムドが死なないよう子守りしながら、ヘルズ覇鬼どもをさっさと処理して出口を探す……非常に厄介なミッション……決して不可能ではないが……鬱陶しいわね……)







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