『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

27話 敵は強い。しかし……

 27話




(おわ……なんだ、俺……めちゃくちゃすげぇスペシャル持ってんじゃん……マジかよ……えぇ、俺、こんな成長チート野郎だったのか……)


 ゴートの日本での仕事は、時たま異世界からやってくる(おもに事故で)モンスターや人間を、メンインブラック的に処理する事だった(暴れるようなら殺すし、そうでないなら保護という名目で隔離)。


 その過程があったので、ゴートは、異世界のシステムについて、多少は知っていた。
 が、第一アルファでは、虚理プログラムを軸とした魂魄処理機構が働かないので、自己鑑定等は使えなかった。


 ※ 第一アルファでは、魔法が使えないだけではなく、特異な制御システムも働いている。
 そのため、『高次の魔法使い』や『高位モンスター』も、第一アルファにきてしまえば、『やっかいなエスパー』・『変わった猛獣』程度になる(例外もある)。
 そのため、刀や銃器だけでも、なんとか対抗できた。
 たまに、かなり強い災害級(シン・ゴジラ的な)も迷い込んでくるが、そういう時は、『第一アルファにも、かなり限定的ではあるものの、異世界のスキルが使用できる者(陰陽師やエクソシスト等。数は極端に少ない)』がいるため、その力で対抗した(対抗といっても、そういう場合は、倒すのではなく、術者を生贄にした封印術等で閉じ込め、産業廃棄物的に、海へと投棄)。


 ――ゆえに、ゴートは、10年以上、異世界関係の仕事をしてきておきながら、自分がどんなスペシャルを持っているかすら知らなかった。
 まあ、第一アルファで生きている第一アルファ人なら、異世界関係の仕事に就いている者だとしても、それが普通なのだが。


(こりゃ、すげぇ……これなら、ちょっと闘うだけでも、ガンガンレベル上がっていくぞ)


 自分のハンパなさを理解したゴートは、


(……ラムドの記憶が正しいなら、この世界に生きる者で、最強なのは勇者……おそらく、レベル70~80。魔法やグリムアーツをあわせた、総合評価――『存在値』で言えば……100前後ってところか……)


 この世界の表最強、勇者ハルス・レイアード・セファイルメトス。
 カースソルジャーと闘った際の記憶が刻まれているので、勇者の能力についてはキチンと理解できている。


(で、今の俺は……レベルが若干下がったものの、召喚術の技能は同じ……だから、まあ、存在値は、今までとそんなに変わらない。……スリーピース・カースソルジャーは、俺のものって扱いにはなっているけど、実際は、『ゼノリカの構成員』が召喚したものだから、正式な俺の力って訳じゃない……それを踏まえて考えると、ラムド・セノワールの正式な存在値は80あるかないかってくらい)


 カースソルジャーも含めた場合の、現時点におけるゴート・ラムド・セノワールの存在値は150程度。


(……この世界の平均を考えれば、かなり強ぇ。だが、カースソルジャーが使えないと勇者には勝てない……魔王リーンにはカースを使わなくても、『状況を整えれば勝てるが』ってところ……表における世界ランキング3位の召喚士。それが俺、ラムド・セノワール)


 決して弱くはない。
 しかし、自由な支配者になれるほど強くはない。
 召喚能力はピカイチだが、肉体強度で言えば魔人の平均以下。
 出来る事と出来ない事がハッキリしている、不自由な強者。
 そんな立ち位置。




(そして、謎が多いフーマーの最上層部『ゼノリカ』には、『ほぼ反則技のスリーピース・カースソルジャー』を使ったとしても、まるで歯がたたない)


 ラムド(ゴート)の視点では、いまだ、ゼノリカは、フーマーの上層部。
 ゼノリカ側が、秩序維持の一環で、正式な所在を隠しているので、今の立場のゴートにゼノリカの本質を見抜く事は不可能。


(このUV1って女も相当ヤバいってのに、それよりも……)


 そこで、ゴートは、先ほど出会ったばかりの偉丈夫を思い出す。


(あの……バロールってやつの方が遥かにヤバそうだった)




 ラムドのサードアイでバロールを見通すことはできない。
 だが、『差』を感じとるくらいできる。
 正式にオーラを見通すことはできなくとも、雰囲気を感じ取るくらいは第一アルファ人でも出来る。


 UV1やバロールクラスがその気になれば、絶対的強者の雰囲気すら隠す事も出来るが、ラムド相手に雰囲気まで隠そうとはしない。





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