『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

36話 負けイベントを乗り越えて

 36話




 ――シューリ・スピリット・アースのビルド!
 それは、『双覇・星天戯画システム』を根本とした『運』特化!




 双覇・星天戯画は、簡単に言うと、
 『対峙している敵』が『同等以下(条件が満たされているかどうか、かなりシビアに判定される。存在値・戦闘力・所持アイテム、その他諸々、何もかもすべて計算した上での総合的な判断となる)』の場合のみ、
 20%程度の確率で、システム搭載者にとって『都合のいい事が起きる(超低確率の幸運を引き当てる等、様々)』という、
 ――『運特化ビルド』を補強するサポート型のパッシブ(常時発動タイプ)システム。


 5回に一回程度しか発動しない――が、逆に言えば、『超低確率でしか発動しない一撃必殺系スキル』も、5回に一回は発動するようになるシステム。


 強そうに見えるかもしれないが、実際のところ、かなり微妙なシステム。
 『一撃必殺系の技など、発動させるよりも、当てる方が難しいから』というのも理由の一つ。
 ――『つぅか、格上相手には、システム的に丸腰ってことかよ、使えなっ』
 ――『運ビルドは、そもそも、キツいアリア・ギアスで補強せざるをえないからなぁ』
 ――『そんな安定しない力より、【覚醒強化】系の方が絶対に勝率が上がる』
 ――『エグゾギアとどっこいのクソ』
 他にも、『微妙だ』と判断される理由は無数。


 もし神の世界で『双覇・星天戯画システムについてどう思うか』とアンケートをとれば、神全員が、満場一致で『たくさん有効なシステムがあるってのに、その中から、アレをビルドに組み込むヤツの気がしれない』と声をそろえるクソシステム。


 実際、ぶっちゃけ、他のシステムと比べれば、
 『しょうもない』と言わざるをえないのが、双覇・星天戯画システム。


 ポケ○ンでいうところの、『じわれ』や『はさみギロチン』的な力。
 ハマればもちろん『勝てる』ので、最弱とは言い切れないが、『ネタじゃなくガチでソレ頼りって、ちょっとアレじゃない?』と言いたくなる不安定極まりない力。
 つまりは、ハズレ地雷。
 ガチ積みしたミ○ッキュやボー○ンダが並んでいる中、コソっと混ざっているギロチンメガカイ○スみたいなもの。






 ――だが、






 『幸運の女神』であるシューリが有する双覇・星天戯画システムは、他の者が使うソレとはワケが違い、ほぼ100%の確率で、『シューリにとって都合のいい事』が起き続けるというクソチートシステムとなっている。


 本来ならば、『アポロギスを封じる』という役目を背負っているがゆえの、
 『絶死』や『運命』といった『最上位のアリア・ギアス』による、極端な超スペック強化だった。


 ※ 当然の話だが、『毎日一回お祈りする』などの『誓約』や、『俺の弱点は火属性だ』と自らバラしていく『暴露』などのアリア・ギアスよりも、『生まれた瞬間から、邪神にその魂を捧げる事が決まっている』というアリア・ギアスの方が効果は高い。
 というか、ケタ違い。




 絶死と運命のアリア・ギアスによる凶悪な確率上昇。
 だが、その力は、もっとも殺したい相手であるアポロギスには通じない。
 その絶望。
 それこそがシューリの力の根源――だった。




 しかし、アポロギスが消えた今、
 シューリは、なんのデメリットもなしで、
 完全な双覇・星天戯画が使えるようになった!


 アポロギスが死んだからと言って消えないのが絶死や運命のアリア・ギアスの特徴の一つ。
 というか、プログラム上の不具合。
 『あり得ない乗り越え方』をする事で辿りつけるバグ的な力。


 サイケルが『絶死のアリア・ギアス』を、『無限転生を解析し奪い、無限蘇生に改造すること』で回避するといったように、


 『本来ならば絶対にありえない事』を『乗り越えてしまった時』だけ定着し血肉化する裏技。


 アポロギスに勝てる者など存在しない。
 それは、いわば、ドラ○エ5の序盤ゲマ戦のようなもの。
 絶対に勝てない負けイベント。
 アポロギスは、わらっている。




 ――だが、センという頭のおかしい主人公が、200億年というラリった積み方をした事で、誰にも負けない力を持っているはずのアポロギスが倒れてしまった。




 結果、生じたのが、シューリというバグ。
 さながら、生き残ったパパス。
 凶悪なバランスブレイカー。












 つまりは、ただの無敵!


 常時、スターマ○オ状態!







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