『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

35話 アダム、死す。究極超女神は格が違った。

 35話


 シューリの発言。
 ――MAX存在値が5000億くらいのザコなら一撃で殺せる――


 バリバリのウソ。


 この剣で『存在値5000億級』を殺そうと思えば、最低でも300本は必要。
 存在値5000億は、剣一本で殺されるほどヤワじゃない。
 ……ただし、先の発言は、単なるホラではなく、
 アダムの心を殺そうとしている戦法の一つ。
 心象急破の型。
 ウソを現実だと思いこませ、与えるダメージを増大させる技法の一つ。
 ぶっちゃけ、さっきのルーレットでも使っていた。


 他にも、シューリは、戒驕戒躁かいきょうかいそうの型や、念気微笑ねんげびしょうの型など、いくつかの神術を駆使することで、剣一本一本のDPSを徹底的に底上げていく。


 さらに、剣一本一本に、
 『剣速、超々々低下』『溜時間、増加』
 『諸刃の剣』『背水の陣』
 『オーラ消費量6000倍』『魔力消費量2000倍』
 『命中率、超々々低下』『不発率、超々々増加』
 などといったレッドスペシャル(マイナスエフェクト)も積んでいく。




「あ、ちなみに、Rアイデンティティの神呪でちゅけど、アダムちゃんには二度と使えないってアリア・ギアスを積みまちた。だからこその拘束力なんでちゅよねー」


 シューリは、聞いてもいない情報をペラペラと、


「つまり、アダムちゃんには、二度と使えない。いやぁ、いい情報を得まちたね。次からは警戒する必要ないでちゅよ。まあ、次とかないんでちゅけどねー」


 『暴露』や『覚悟』や『限定』や『遵守』といった多数のアリア・ギアスをガンガンにブチ込む事で、




(……もう充分かな)




 ――結果、ガチで、一本でも5000億級を一撃で殺せる破壊力が完成した。




 その間、アダムは、ただ固まっていた。
 指一本動かせず、ただ、眼球に刻まれるヒビ割れのような血だけが奔馳ほんちしている。
 どうにか、必死に、この呪縛を解こうと、もがき、あがくが、


(ぐっ……ぐぅ……っ!!)


 まったく動けない。
 あまりにも強力すぎる。


「くそがぁああああああ!」


 荒くツバを飛ばしながら、屈辱を叫ぶ――そんなアダムに、シューリは、容赦なく、










「――【ソードスコール・ノヴァ】――」










 『絶勝と烈運を司る究極超女神』に直接命じられ、
 極限まで強化された無数の黒耀宝剣が、
 アダムを殺し尽くそうと獰猛に襲いかかった。




 その黒い剣は、ザグゥウウっと無慈悲にアダムを串刺しにする、
 と同時に、
 周囲の空間を根こそぎ持っていくほどの、暴悪にして凶悪な大爆発を引き起こす。


「ぐぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


 コスモゾーンの法則によってコンパクト化されていなければ、余裕で世界が吹っ飛んでいた。
 それほどの狂った一撃


 ――そんな神代のカタストロフが、幾度となく繰り返された。


 徹底して強化された結果、一本でも途方も無いダメージを出せる残虐な殺戮兵器になった――そんなものを、他者に容赦なく撃ち込むという、サイコな狂気。
 本来ならば、核のスイッチを押すよりも覚悟を必要とする暴挙。
 だというのに、シューリは、そのボタンを連打する。
 『10本? 100本? その程度じゃ、まったくモノ足りないっ』
 『貴様は、あたしを怒らせた』
 『この、女神の中の女神であるシューリ・スピリット・アースを!』
 『その果てなき罪の重さを知れ』
 シューリの魂の叫び、その喚きが聞こえてきた。
 執拗に、休むことなく、『アダムの死』を貪欲に求める。




 極悪兵器となった黒耀宝剣がアダムに降り注いでいる間、
 休むことない大爆発が巻き起こっている間、
 シューリは、それでも、
 まだまだ、
 まだまだ、
 まだまだ!


 ――飽き足らず、


(死ね、死ね、死ねぇええええ!)


 容赦という概念を忘れたらしい般若のような顔で、
 剣一本一本に、まだオーラと魔力を注ぎ込み続けていた。




(殺し切れぇえええええ!)




 動けないアダムをメッタ刺しにして、爆発で全身をグチャグチャにする。
 何度も、何度も、何度も、
 全部で65万回。


 ――結果、










「……よーし、死にまちたねぇ」










 シューリの全身から放出されている厳かな神気で爆風がサァアっと晴れた直後、
 シューリは、わずかに残っている『アダムだった魂魄の塵』を見つめながら、






「あははっ、あっけないでちゅねぇ」




 カラカラと笑ったのだった。



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