『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

神闘編 後編

 神闘編 後編






『なぜだ! なぜ、神の力が使える! くぅうう! わけがわからん! し、しかし! 今の貴様は、所詮、成りたての神! まだ、私の方が強い!! 真なる神の本気を見せてやる! 本物の神をなめるなぁ! 覚悟しろぉおおお!』




 激闘だった。
 互いの力は拮抗していた。
 しかし、ゆえに、




『――くっ……わ、分かった、センエース。貴様の力はよく分かった。貴様は、ただしく神の器。私の配下となれ。共に超神となり、神の世界を統べよう。貴様と私ならば――』






『神の世界なんかどうだっていい。俺は俺の世界を守る。それだけだ』






『ちょ、調子に乗るなよぉおおお!』


 闘いの果てに、センはついにバーチャを追い詰めた。


 しかし、それが、バーチャを起こすキッカケとなってしまった。


『この私がぁああ! 貴様のような、現世のカスにぃいいい!!』




 神の世界、その表層で、長く燻っていたバーチャ。
 『積み重ねてきたもの』があるのはセンだけではなかった。
 誰にだって、どんなクズにだって、歴史はある。
 今まで、どうあがいても、超えられなかった壁は、バーチャの目の前にあった。


 センという下等種に追い詰められたことで、
 バーチャは、壁の超え方を知ったのだ。








『ひゃっはああああああ! 見ろぉおおお、センエース! 貴様のおかげで、とうとう成れたぞ! 夢にまで見た神の果て! 私こそが、真なる神! 超神バーチャ・ルカーノ・ロッキィィィイイ!』










 超神となったバーチャの力は、センよりも遥かな先にあった。
 その凄まじい力に、神に成りたてのセンでは歯がたたなかった。
 絶対の死を前にして、
 しかし、






『届かない訳じゃねぇ……確かに、クソ遠いが……俺の武は……俺が積み重ねてきた全部は……この絶望を殺す希望になりうる……』






 これまで、どれだけの絶望を重ねたか分からない。
 だが、センは、今まで、絶対に諦めなかった。
 バカみたいに、
 愚直に積み重ねてきた。


 奇跡に背を向けて、
 愚かしく、
 まっすぐに、
 『イバラの道だけ』を歩き続けてきた。




 だから、




『ぐっ……はぁっ……はは……足りねぇよ、神様。あんたじゃ、俺は殺せねぇ……』




 バーチャでは、
 センを殺し切る事が出来なかった。




 できるわけがなかったんだ。




『ふっ、ふざけた事を……不敬にもほどがあるぞ、クソガキィイ!! 私を誰だと心得る!!』


『クソ以下の侵略者……それだけだよ、てめぇなんざ……』


『くそ、くそ、くそぉおお! 邪魔だぁああ! いい加減、死ねぇええ! センエェェェス!! 貴様さえぇええ、貴様さえいなければぁああああ!!』


『抗い続けてやるぞ……ここは俺の世界だ……俺を信じ、俺を頼り……俺を愛してくれた世界……壊させねぇ……絶対に奪わせねぇ……』




『なぜだ、なぜ立てる! 貴様、本当にどうなっている! 異常だぞ! いい加減にしろぉおおおお!』


『俺が守ってきた命……託された命……全ての想いが重なって、今の俺という結晶になった。バーチャ・ルカーノ・ロッキィ。強さの果てにある神よ。あんたはすげぇ。確かに最強だ……けれど、だから……だからこそ、撃てる!!』


 センは、


『ゾメガ、平、ミシャ……俺が守ってきた世界……託したぜ……』


 全てを賭して、


『宣言!! コスモゾーンよ! あんたに、俺の全てをくれてやる!! 俺はまだまだ生きたりねぇ! 真なる神の姿を見て、その姿に憧れた! あの領域に行きてぇと心から思う! そんな想いも――全部、全部、全部、くれてやる!! だから、俺を!! 本物にしてくれぇえええ!』


 本物の覚悟。


 『これまでの全て』をも塗り替える叫び。
 最後の砦である『無限転生』をも賭けた一撃を望む。


 これまでは、どこかであった『どうせ、蘇る』という最後の拠り所さえ捨てる覚悟。


 違う世界で楽しくやればいい――
 最後の頼りすら投げ捨てたセン。
 すなわち、




 ――本物の英雄になる覚悟。






『ヒィィィロォォォォ見参っっっ!!』






 覚悟と命の全てを込めて、センは撃った。










『受け取れ、バーチャァ!! これが、俺の全部だぁああああ!


  ――異・次・元・砲ぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!』










 全ての覚悟を込めた一撃。
 センに放てる、正真正銘、最強の一撃。
 全身全霊、全ての魔力・生命エネルギー、何もかも全部を注いで放つ、
 真なる英雄の咆哮。




『がぁあああああああああああああああああああああああ―――――』














 全てを賭して、愚神から世界を守ったセン。


 はじけ飛んだバーチャの魂魄と共に、
 光の膜につつまれて、コスモゾーンの中に溶けて行こうとした。


 ――が、


 まだ、センの旅は終わらなかった。






『ここ……は……』






 ――目覚めた時、センの魂は、










 『神の世界』に在ったのだった。







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