やはり、創造神の加護はチートでした
40話 初依頼
  さてゴールドスライムについてだが生息数が異常に少ない。それゆえ値段も高く、報酬も高い。見た目は名前の通り金色のスライムだ。
  そこから獲られるのは金色に輝くゼリーとオイルだ。どちらも最高級のものだ。特にオイルに関しては女性層からとても高く評価され、一時期オイル100gに白金貨が出たこともあるらしい。
  そして今レオンは魔の森に来ている。濃密な魔素で満たされているこの森なら見つかるかもしれないと踏んだのだ。
「さて魔物を倒しながら探しますか。」
  そしてレオンはゴールドスライム探しという名の無双を開始した。
  とりあえずレオンは中央に向かって行った。もちろん途中に魔物が出てくるが文字通り瞬殺して行った。アイテムボックスに入れておくのも忘れない。
  そうして1時間が立っただろうか。一向にゴールドスライムが見つからない。
(もう少し粘ってみるか。)
  そしてまた無双を始めた。レオンは今森の中央に近いところにいるが問答無用で瞬殺していった。
  またあれから1時間探しただろうか。魔物の死体だけが増える一方だ。そしてレオンは気づいてしまった。
(別に探さなくとも聞けば良くない……?)
《チセ?もしかしてゴールドスライムの居場所とか知ってたりする?》
《もちろん知ってますよ。》
  レオンは全身の力が抜けた。
(なんだったんだろう……今の2時間………。)
  そう思ったがとりあえず依頼を終わらせなければ。
《それでどこにいるの?》
《はい。ここから先に20m行ったところを右に進んでそれから………》
  言われるがままに歩くこと5分。
  ゴールドスライムがいた。
「本当にいた……。しかも2匹……。」
  レオンは少し納得できなかったが、しょうがないと割り切ってゴールドスライム2体を捕獲する。
「これで依頼終了かな。……でも自分用にも欲しいな………。」
  絶品と言われるゼリーを食べてみたかった。
(チセに聞けば返ってくるだろうけどもっと効率の良い方法ないかな……。)
  そう言ってステータス画面を開く。
(やっぱり馬鹿げた数値だな……。ん?待てよ。確か裏ステータスに……。)
2ページ目(2/2)
【物理攻撃】∞
【魔法攻撃】∞
【物理耐性】∞
【魔法耐性】∞
【俊敏性】∞
【精神力】∞
【知識量】∞
【魅力】1000
【運】10000
(やっぱりあったな。よし運の数値を変えよう。)
  そう言ってレオンは一時的に運の数値を1億倍にした。
  そして変えてから数秒後。後方から気配があったので振り返ると、ゴールドスライムがいた。
(おぉ!予想通りだ!)
  そのゴールドスライムを捕獲した後また数十秒後にゴールドスライムが出てきた。そしてまた同じように捕獲していった。
  それを繰り返していくうちにゴールドスライムが30匹近くまで捕獲できた。
  そして今レオンの前には誰にも見つけられていないと思われるダンジョンがあった。
(流石は運1兆だな。これはありがたい。)
  今は依頼があるのでその場を離れるが時間さえ出来れば今すぐ攻略したいぐらいだ。
  ゴールドスライム30匹にダンジョンを見つけたレオンはそれにとても満足し王都へ引き返した。もちろん転移で。
  ギルドに以来達成の報告をしに行くと受付にサーシャさんがいたのでそこへ行く。
「あ!レオンさんおかえりなさい。見つかりましたか?」
「はい!3匹いるのですがどうするば良いですか?」
「えっ!見つかったんですか?!しかも3匹!?」
(サーシャさん今日驚きっぱなしじゃない?)
  と自覚症状無しの感想を抱いた。
「はい。どうぞ!」
  そうして籠の中に捕えられているゴールドスライムを渡す。
「あ、はい!少し待っていてください。」
  そう言って後ろの方にいる上司と何か相談している。
  話がまとまったのかサーシャさんが戻ってきた。
「お待たせしました。今回の報酬は白金貨1枚と金貨3枚です。」
  さっきとは打って変わって完璧に受付嬢モードだ。そして自分の前にに白金貨と金貨が入っているであろう小包を置いた。
「えっ?多くないですか?」
「もともとあの依頼は一体を前提としたものでした。しかし今回レオンさんが3匹捕獲しました。その分報酬が加算となりました。」
「分かりました。ありがとうございます。」
  そしてレオンはその小包を受け取る。
「いえ。またのお越しをお待ちしております。」
  そしてレオンは家へと向かった。
(そういえば今日は相当な数の魔物を倒したけどレベル上がってるかな。)
  すでに神以上に強いレオンであっても成長を実感出来るのは嬉しいし、しっかりレベルも上げたい。
  結果レベルは
【Lv】6500  →  2.4×10^5
  となっていた。
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頑張ってください