同世界転生の最強貴族
第三十四話 神界を救う
◇破壊神 ロイ・ガイアス視点◇
    あの後事情を説明すると、その情報は瞬く間に世界中に広がった。時は過ぎて早3週間。今に至ると言う訳だ。
「さて・・・・それではリムスニア王、私は神界へ一時戻るとしよう」
    呼び捨てにしてください!と言われたので、少し違和感のある言い方になっている。
「はい、分かりました。それとなのですが、今日まで全ての国から、同盟を結びたいとの言葉を頂きました。そこで、ここに各国王が集まると思われます。ですから、早めに戻ってきて頂けると幸いです」
「分かった。出来るだけ早く終えられるようにしよう。それではな」
    そう言うとリムスニア王は一礼した。それを見て微笑みかけて、神界に転移する。しばし目を瞑る。
    目を開くいてみると、そこにあったのは、自分の知っている神界ではなかった。
    神々しい神気の気配は全く感じられず、逆に禍々しい邪気が感じられた。そこにいる多くの神々はもう死にかけのような状態だった。
「ロ・・・・イ様・・・・・な、ので・・・・すか?」
「お前は・・・・・死生神デルミアか?どうしたんだ?こんなの、あの豊かだった頃の神界はどうしたんだ?何があったか聞かせろ」
    神級の回復魔法を使い、食料などを渡すと、すぐさまそれを受け取った。すると、すぐさま食料を平らげてしまった。
    そして、回復したらしく、申し訳なさそうに一礼してから話を続ける。
「レナ様が・・・・ロイ様が処刑された事に怒り狂い、謎の魔法を使ったのでこうなってしまったのです・・・・・・」
「・・・・・・・・」
    その言葉に思わず黙り込む。
    レナとは、自身の妹である。『あんな優しかった妹が、そんな事をするはずない・・・・』と、一旦現実から目を背けてみるも、やはりこの現状と、残っている僅かな魔力から察するに、100%の確率で妹であろうと思った。
「分かった。神界にある全ての悪影響を及ぼす魔法を解こう。話はそれからだ」
「はいっ!どうにかお願いします」
『強制術式解除 "魔術恢破壊"』
    この魔法は、その場にある単一魔法や魔法の残り跡(恢)を解析して消す代わり、MPの3割5分を消費するという物だった。その為、魔力の過剰使用による目眩や頭痛を感じる。
    自分でもよく分からない魔法を解くと、完全に神気に満ち溢れた、いつもの神界へと戻った。
「ああ!ありがとうございますロイ様!!きっと今は亡き神全王様も、さぞかしお喜びになる事でしょう!」
「・・・・そう・・・だな?」
    少し自分の記憶に違和感を覚える。
『記憶の中では処刑された時には生きていたはず・・・・じゃあいつの間に死んだと言うんだ?そもそも死ぬのか?あの圧倒的な力を持つ神全王がか?』
「・・・・・大変申し上げにくいのですが、神全王様は貴方様の父上様と母上様を殺したのです。その罪により、殺されました・・・・。それも───現在の最高神の四柱様方によって」
    あの後事情を説明すると、その情報は瞬く間に世界中に広がった。時は過ぎて早3週間。今に至ると言う訳だ。
「さて・・・・それではリムスニア王、私は神界へ一時戻るとしよう」
    呼び捨てにしてください!と言われたので、少し違和感のある言い方になっている。
「はい、分かりました。それとなのですが、今日まで全ての国から、同盟を結びたいとの言葉を頂きました。そこで、ここに各国王が集まると思われます。ですから、早めに戻ってきて頂けると幸いです」
「分かった。出来るだけ早く終えられるようにしよう。それではな」
    そう言うとリムスニア王は一礼した。それを見て微笑みかけて、神界に転移する。しばし目を瞑る。
    目を開くいてみると、そこにあったのは、自分の知っている神界ではなかった。
    神々しい神気の気配は全く感じられず、逆に禍々しい邪気が感じられた。そこにいる多くの神々はもう死にかけのような状態だった。
「ロ・・・・イ様・・・・・な、ので・・・・すか?」
「お前は・・・・・死生神デルミアか?どうしたんだ?こんなの、あの豊かだった頃の神界はどうしたんだ?何があったか聞かせろ」
    神級の回復魔法を使い、食料などを渡すと、すぐさまそれを受け取った。すると、すぐさま食料を平らげてしまった。
    そして、回復したらしく、申し訳なさそうに一礼してから話を続ける。
「レナ様が・・・・ロイ様が処刑された事に怒り狂い、謎の魔法を使ったのでこうなってしまったのです・・・・・・」
「・・・・・・・・」
    その言葉に思わず黙り込む。
    レナとは、自身の妹である。『あんな優しかった妹が、そんな事をするはずない・・・・』と、一旦現実から目を背けてみるも、やはりこの現状と、残っている僅かな魔力から察するに、100%の確率で妹であろうと思った。
「分かった。神界にある全ての悪影響を及ぼす魔法を解こう。話はそれからだ」
「はいっ!どうにかお願いします」
『強制術式解除 "魔術恢破壊"』
    この魔法は、その場にある単一魔法や魔法の残り跡(恢)を解析して消す代わり、MPの3割5分を消費するという物だった。その為、魔力の過剰使用による目眩や頭痛を感じる。
    自分でもよく分からない魔法を解くと、完全に神気に満ち溢れた、いつもの神界へと戻った。
「ああ!ありがとうございますロイ様!!きっと今は亡き神全王様も、さぞかしお喜びになる事でしょう!」
「・・・・そう・・・だな?」
    少し自分の記憶に違和感を覚える。
『記憶の中では処刑された時には生きていたはず・・・・じゃあいつの間に死んだと言うんだ?そもそも死ぬのか?あの圧倒的な力を持つ神全王がか?』
「・・・・・大変申し上げにくいのですが、神全王様は貴方様の父上様と母上様を殺したのです。その罪により、殺されました・・・・。それも───現在の最高神の四柱様方によって」
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