rainytale

いろしゅけ

ばんがい

甘苦いケーキを一口喰べた
疲れた身体にはその味はちょっとした褒美だった
「あんたが奢るなんて今日は空から雨粒でも降り注いで来るんじゃないか?」
?「まあ…ね?」
会話はあまり弾まなかった
まだほんの少しだけ暖かった紅茶に角砂糖を1~2粒ほど堕とした
そして銀製のスプーンでよく掻き混ぜ1口飲んだ
 
「で…今日は何の用だ?まねっ子さんよ」
?「はぁ、まねっ子さんはないでしょ?俺もお前も同じ存在..自分の鏡に対して自分だと言ってるようなもんだよ」
「…そ。で?」
値打ち0円の営業スマイルっ面は、
?「…彼女のことなんだけど」
真面目な話2人だけの秘密を口から零すのと同時に真顔になった
レイン彼女がどうかしたか?体内花乱病奇病の事か?」

?「….彼女はもうすぐ病院に運ばれる羽目になるからそんな事を起こさないでね、オリジナル君自分自身
「…それはなんでだ?」
?「..通り魔さ」
こんな時代にもまだ通り魔はいるもんなんだな....

「..捕まったのか?」
?「丁度君のリストに乗るさ」
「……レインが刺されなかった場合は?」
?「わからない」
「この役立たず(ボソッ)」
?「ま、いいさ..彼女だけは傷つけないでおくれよ。頼れるのはオリジナル君だけなんだから..」
「今の秘密は内緒..だろ?」
?「そういうこと。金はやるからレジで払ってきて」
「どうせ足りねえんだろ」
?「ついに心の瞳を開いたのかい」
「このソウルレスやろう!!」
?「あとはよろしこ〜ww」

そうして俺とソウルレスの俺別時間軸の俺は店を出た
お互いに殺るべきこととしなければならない事をやる為に…な

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