rainytale

いろしゅけ

rainytale 本当の始まり6

ショッピングモールから帰ると、疲れていたのかすぐ眠ってしまった。
まだ晩御飯作ってない…あ..意識が保てな..










あなたも泣いているの?
…僕も泣いてるよ。慣れないんだ、何百回見てきても。
愛している人の死ぬところ。…行かなくちゃ。またね。」

「レイン、行こう」
「あっ、シアン」
黒色の花を咲かせた身体の上に、包み込むように自分のパーカーを被せる
この花死の花さえ無ければ


「レイン、知ってる?この花の花言葉。」
「?」
「-私を忘れないで-」
「へー、覚えとくね!」
「………うん」
覚えられる事なんて出来ないくせに…

そしてまた死んでゆく
死という大きな壁の前に強がっている自分がいるのです。


さようなら。
おはよう。








「…?」  
「…ン?」
「…アン?」
「…シアン?」
「…うぅっ..」
あれ、今のは…
「シアン!大丈夫?すごくうなされてたよ?」
「…そうなんだ」
「どんな夢見てたの?」
「…レインには必要ないさ」
「ええー、けち」
…あの夢に名前を付けるなら..そうだな
-rainyflower-
だろうな

花咲病と体内花乱病……
同時にかかってしまったなら終わりだろうな、警戒しておこう。

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