神王のスローライフまで
第3章第19話 王都地下3
「こ、これは!町!?」
その扉を開けた先には、町が広がっていた。
「これは、レンガか?」
家が有るが、それは石で作られていた。
「壺もあるよ。」
「こっちの家には、食器が。」
二人とも、家の中に入って壺と食器を持ってきた。
「この壺は、土?そして、この食器は...... 」
と、食器を取ろうとして触れたらボロボロに崩れて塵に成った。
「なっ!」
「あらら、やっぱり腐蝕してましたか。」
腐蝕?
この食器の材料は、木?
壺は土、食器は木だと言うことは!
「これは、今から2000年前の文明が起こった地域で発展した町?」
「知ってるのか?リル。」
「ええ、一度本でみたような...... ああっ!そうだ!確かこの地域はラリティア王国の基盤となった文明があったはず!」
リルがいうには、ラリティア王国の基盤となった町国家がラリティアという名前で何度か王家は変わっているが、場所は変わらないそうだ。
それにしても、昔は魔法を使っているみたいな感じがしないな。
「じゃあ、中心部には城が!?」
「そうかもな、昔の城をみてみるか!」
と言って、向かっていったがそこにあったのは壁画だった。
「壁画!!??」
「でも、なんてかいてあるのかが読めない。」
「私なら読めますよ。」
「ラルちゃん!」
「ええ、では解読しますね。
人、荒ぶる時、この星、神あらわる
東から出国、紳士あらわる
この者ら、争い終わる
紳士より、平和訪れる
我、この者、勇者とす、この者眠りしとき
また、西から出国、邪者あらわる
それより、この星、争い、終わる
それを繰り返す
です。」
「東から出国?」
「続きがあるのでまだ読みますね。
争いにて、勇者と共に、争いに参加する者
永遠なる時、与えられん
勇者、2つの道が、与えられん
一つ、永遠なる時
一つ、永遠なる別れ
共人よ、永遠なる時、本家のみ、使わん
我等が神よ、我等が勇者に自由よあれ
です。」
「んー?、繰り返される歴史?わからないな。」
「これ、私のことも書かれていますよね?」
「書かれている?」
「だって、私の王家は元々勇者一族から別れた5つの聖女のスキルを受け継いだ家なんですから。もう4回も血が絶えたんですよ。今は王家ですけど。」
「はぁぁっ!?」
リルの家が勇者一族!?
「いやいや、何で言わなかったの?」
「だって、聞かれなかったから...... 」
そんなこと聞くこと人とかが居るか?
「まあ、一応今は人間族だと思いますよ。ステータスにもそう表示されて、いる...... 」
「どうした?」
「ひょ、表示が疑問型になってる。」
*ステータス表示は、ステータス公開のページで。
「ほら!」
リルのを覗いて観ると確かに疑問になっている。
「あれ?私のには文字バグしてる称号があるよ。」
称号
龍一の婚約者
バカップル
★☆йβБ
(?????)
「ほんとですね。私達も強くなってるのでしょうか?」
リルのは予想外だったが、華楓のは二星勇者の称号がなくなっているからそれだろう。
文字バグしているのは。
「取り敢えず、話を戻そうか。まず俺たちは、落ちていった仲間を探すんだろ?」
「「あっ!」」
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